畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

怖く、そして強い自然(その2終わり)

2018-04-20 12:52:03 | 自然

 

 斜面にしっかりと花開いています。

逞しさと言うか、生命力には驚かされました。

 

  両側の土が洗い流され、その間でわずかに残った土に球根は残っていたのです。

ここまで、残るとは到底思えなかった斜面の荒れ方でしたから、嬉しい事です。

 

  土が、ドンとまとまって落ち、カタクリの根、球根もそっくり落ちたよう。

それでも、球根さえ土に埋まっていたら大丈夫なんですねー。

 

  まとまって生えた株です。

きっと、一つの花からこぼれ落ちた種子が、そっくりそのまま芽生えたのでしょう。

 

 石の間からの芽生えです。この山の特徴で石は丸みを帯びています。

このことから、この山が魚野川が作った氾濫原が持ち上がって出来た河岸段丘の山だと言う事も分かるのです。

 13年前の中越地震の際も、我が家の裏手で大規模な土砂崩壊が発生しました。

もう、緑を取り戻すのは無理、いや取り戻すにしても何年もかかると思ったのに、2、3年で緑を取り戻したのでした。

            (終わり)

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怖く、そして強い自然(その1)

2018-04-20 04:46:39 | 自然

 

 先日、ようやく除雪が終わった山の農道です。

なんだかんだと渋られた除雪だったが、日当たりの良い所など除雪する前に道路は出ていた。

 昨年の水害での陥没箇所です。セイフティーコーンが雪で曲がってしまっています。

右上、この辺りの斜面が最もひどく崩れ、カタクリのお花畑も直撃されていたのでした。

 

  大きく崩れた斜面の下は、一面のカタクリのお花畑だったのです。

でも、目を凝らすまでも無く、紫色のカタクリの花が見え始めました。

 

  土がむき出しになっているのは、奇妙な形で崩れ残った土柱状態の塊。

一冬越えて、風化でも無いけれど、周囲が削られて丸みを帯びた形になっています。

 

  ほら、カタクリの花ですよ。

あんなにひどく崩壊したと言うのに、わずかに流されず無傷で残った斜面に咲いていますよ。

 

  何という自然、カタクリの逞しさでしょう。

流された石の間からさえ芽を出し、花を咲かせていたのです。

 

 カタクリの花は日が高くなるにつれ、花弁が捲り上がる。

これが、また涼しい夜になり、朝が来ると花弁は下向きに開くようになります。

         (続く)

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