こんな斜度が45度以上にもなる斜面が連続する山なのです。
雑木が雪、雪崩の圧力で、すべて下方にたなびく様に曲がっていますよ。
さて、もう一度しっかりと斜面を踏み踏ん張る。
山登り、登山と同じで転落防止には三点支持が原則。すなわち四肢の内一本だけを動かすのです。
左上方には下の集落も見えます。
下から見上げたら、とても人間が登られるような斜面には見えない事でしょう。
おっ、また赤い独活の新芽ですよ。
この後、2本だけ食べられるサイズの物を見つけ、初物としてゲットしてきました。
軽トラの荷台の上に採って来たゼンマイを広げる。お、独活も2本見えますよ。
広げた花模様の布は「ゼンマイぶうとう」と呼ぶ専用の採取、運搬用着物。
古い寝るなどの着物の袖を取り、その部分を補強して使います。
ひっくり返して、裾の部分で腰を縛り、よっこらしょとひっくり返し袖を通すとプロの姿に。
こうすると、四肢の内、特に肝心の手が自由に使えて安全に斜面も走れます。
雑木をロープ代わりにして、斜面に反動を使って飛び移ったりと自在に山を駆け巡ります。
(終わり)