畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

初山は楽しくそして疲れます(その2終わり)

2018-04-19 11:51:01 | 山菜

 こんな斜度が45度以上にもなる斜面が連続する山なのです。

雑木が雪、雪崩の圧力で、すべて下方にたなびく様に曲がっていますよ。 

 

  さて、もう一度しっかりと斜面を踏み踏ん張る。

山登り、登山と同じで転落防止には三点支持が原則。すなわち四肢の内一本だけを動かすのです。

 

  左上方には下の集落も見えます。

下から見上げたら、とても人間が登られるような斜面には見えない事でしょう。

 

  おっ、また赤い独活の新芽ですよ。

この後、2本だけ食べられるサイズの物を見つけ、初物としてゲットしてきました。

 

 軽トラの荷台の上に採って来たゼンマイを広げる。お、独活も2本見えますよ。

広げた花模様の布は「ゼンマイぶうとう」と呼ぶ専用の採取、運搬用着物。

 古い寝るなどの着物の袖を取り、その部分を補強して使います。

ひっくり返して、裾の部分で腰を縛り、よっこらしょとひっくり返し袖を通すとプロの姿に。

 こうすると、四肢の内、特に肝心の手が自由に使えて安全に斜面も走れます。

雑木をロープ代わりにして、斜面に反動を使って飛び移ったりと自在に山を駆け巡ります。

            (終わり)

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初山は楽しくそして疲れます(その1)

2018-04-19 04:11:48 | 山菜

 午後から初山へ向かいました。

翌日、今日の天気予報が悪く、ゼンマイの処理に困るかと、少し躊躇しての出発。

 冬の間にネットで探して買い求めた、山菜取り用のスパイク付き地下足袋を着用試運転。

夏の間は土で汚れる軽トラの荷台もきれいで、どっかりと座ってしっかりと着用。

 

 この鋼鉄製のスパイク、ピンが足元をしっかりと安定させてくれるはず。

でもね、頼り切ってはいけない事は百も承知。若く、体力に自信があった時代はすり減ったゴム長で行っていましたから。

 

  これは、小さな株、個体ですね。

大きなゼンマイの株は、大抵カメラも構えられないような崖状態の場所で成長しています。

 

  当然のことながら、柔らかな土が深く、厚みがあると効果は出ません。

木の上に乗っても、やはり滑って泊まることは有りません。

 

 上方から下方を見ます。

激しい雪崩で表土が剥がれ落ち、軟質の泥岩が剥き出しになっているのが確認できます。

 こんな場所はどんな履物を履いてもスリップは防げない。

斜面をトラバース、横断するときは、足場を確認して助走し飛んで反対側にたどり着くのです。

             (続く)

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