畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

山菜「コゴメ」を独り占め(その1)

2018-04-26 08:12:59 | 山菜

 

 山菜「コゴメ(コゴミとも言う)」は別名「クサソテツ」。

ほら、開いた葉っぱは「ソテツ」に似ていなくも無いでしょ。

 

  寒くて辛い冬を過ごした雪国の人々は、雪消え直後から緑を探す。

川沿いの雪が溶けると、多く見られるのだがここは山際、斜面の下。雪の消え際から顔を覗かせます。

 

  この場所はスベルべの得意なところであり、何回も採れるように、株の外側から掻く。

ところが、毎年現れる闖入者は、刃物を使って株をごっそりと切り取ってしまうのだった。

 

  こんな状態、出方がベストです。

株元に倒れている昨年の、枯れた胞子葉も見えますね。

 

 夏になると、ここは猛烈な「葦(よし)」の原野と化す。

盛りを終えつつある、カタクリのお花畑も、やがて猛烈な草藪と化すのです。

             (続く)

 晴れたらゼンマイ採りに、と、思っていたけれど小雨が続いています。

ハウスの中の温度はチェックしてきたし、今日急ぐ仕事も無し。ゆっくりしています。

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新聞投稿が採用されました。

2018-04-26 04:43:44 | 自然

       自然破壊が起こす災害

 

 大分県で信じられないような土砂崩壊が発生し、犠牲者が出たことに哀悼の意を表します。

しかし、同様の災害が発生している地域に特有な事情があるように思えます。


 門外漢である私が論ずるべきことでは有りませんが、

私自身が経験した昭和50年の群馬県水上町の国有林の大規模土砂崩壊。

そして、最近では平成24年に発生した上越市板倉区での長期間にわたった地滑り。


 そればかりでは無く、豪雨による土砂崩壊、地震に伴う土砂崩壊の発生地域に共通する特徴があります。

それは、広葉樹を伐採し針葉樹の植栽を行った人工林に見られる災害だと言う事です。


 針葉樹、杉の木などは広葉樹よりも広く、浅く根を張り水を貯える性質が強いとされます。

その結果、長雨などにより水が地中に蓄えられることになり、

結果として土砂崩壊の誘因になっている可能性が強い。


 かっては国の施策で、資源として杉やヒノキの造林作業が実施された。

しかし、安価な外材が入るにつれ、採算が取れなくなり、結果として手入れもされず、荒廃している。

花粉症の原因でもある杉の木の存在を見直す時期になっているのではないでしょうか。


 (今回は珍しく、新聞社の担当者と2~3回の電話での打ち合わせが有りました。

これは、修正前の原文であり、新聞には少し変えた内容で掲載されています。しかし、九州北部豪雨しかり、

頻発気味の地震による土砂崩壊。ニュースの写真を見るたびに、きれいに枝打ちされた真っ直ぐな木材が、

流されていることを多く見て、胸が痛むのです。)

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ゼンマイの最盛期って短いなー(その2終り)

2018-04-26 04:29:31 | 山菜

 こうして、きれいに綿を取り去ったゼンマイは玉ネギのネット袋に詰めて茹でる。

ネット袋に詰めて茹でると、ばらけることも無く、上下をひっくり返し均等に加熱することも簡単になります。

 

  ムシロの一部は歩道にはみ出しちゃった居るけれど、ごめんねってところ。

午前中2回のゼンマイ採り行きで採ったものを順次茹でてはムシロに広げて乾燥。

 左上の一枚がまだ余裕があるけれど、最後の一茹ででここも満杯になりました。

左上から二番目のムシロの左端はより太い物を選り分けてあります。太くて乾燥が不十分になりそうで。 

 

  スベルべの自慢は、標準よりも太いゼンマイがほとんどだと言う事です。

平良に近い場所や、杉林の周辺にも出るけれど、それは細いですよ。

 

  払い下げを受けた幼稚園用の小さな椅子に座っての綿取り。

幼稚園児用の椅子にしては、向こうのビール缶が気になりますが、これは緊急の水分補給用飲料。

 

  広げてから、少しして一回目のゼンマイ揉みをします。

そして、二回目になると、100~200回も揉んで柔らかくしていきます。

 

  ほぼ、乾燥を終えたゼンマイです。

この日は、乾燥したものをスベルべママが計ると1.5キロあったとか。

 「トーちゃん、我が家の一年分としては十分だからね」とくぎを刺される。

畑仕事も待っているから、ゼンマイ採りはほどほどと言う忠告なのでしょうか。

          (終わり)

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