畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

連載197「遥かなる我が家」(その1)

2019-06-01 04:35:06 | 暮らし

       遥かなる我が家(その1)


  茅葺の何時の時代に立てられたかも分からないような古い家だったが、

その家の姿、家の周りの様子は60年近く過ぎた今でもかなり鮮明に思い出される。


 村の中の主要道路だった一本の道の脇、村の鎮守様から50メートルほど離れたところが、我が家だった。

道を曲がると、すぐ右が我が家で、左には結構大きな池が有った。

その池には雑多な魚が住み着き「タナ替え」と呼ばれる秋の泥上げの際には、

外来魚の「雷魚」なども顔を見せて驚かされた。


 その池の泥は周りの畑部分に上げられたのだが、

日を置くと泥と一緒に上げられた泥鰌が呼吸のための小さな穴を開け、すぐに居場所が分かり捉まえることも出来た。

その泥を上げた畑は、春が近づくと雪を掘って行けに投げ込み雪消しを行い、

藁で囲ったさつま芋苗取り用の「温床」が作られものだ。


 その畑の角には小さな実を着ける渋柿が有ったが、渋みが強く、

囲炉裏の灰の中で焼いて渋を抜き食べたように覚えている。

家に近くなると「坪山」と呼んだ藪があり、結構大きい椿が大きな面積を占めていた。


 その外側、畑との間に甘柿があり、形も大きくて甘味も強い美味しい柿で、

姉に聞いた話では遠足時に近所の親たちが子供に持たせるために貰いに来たものだったとか。

       (続く)

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さつま芋600本分の畝を半日で

2019-06-01 04:12:57 | 

 ネットで注文したさつま芋の苗が600本届いた。

先日の恵みの雨で、土はまだ十分な湿り気を残している。

 乾き過ぎても駄目、濡れ過ぎても駄目の畝建て作業には絶好のコンディション。

ほぼ、1年ぶりに畝建て機を引っ張り出し、恐る恐るエンジンを掛けると順調に始動。

 

 初めの方の2畝は、スロットル、アクセルの加減を間違えて土を上げ過ぎてしまった。

徐々にコツを思い出し、スロットルレバーを半開位置で作業すると思うように畝が出来る。

とは言っても、この機械「畝建てポチ」は中々真っ直ぐに走らせることは難しい。

 

 そして、ここが畝作りのポイント。

平鍬で、とがった形の畝の頂点を潰したり、真っ直ぐに手直しするのです。

 

 実は手伝いに一人来てくださっていました。

主力は当然スベルべながら、仕事の要領を知った助っ人の力は頼もしい。

 

 午前中だけで12畝×50本、600本を植えられる畝が完成したのでした。

何度かご覧になられている方は、様子が変だと思われないでしょうか。

 実は昨年まで使っていた透明マルチシートを黒に変えたのです。

昨年は猛暑で、畝の温度を上げるために使った透明マルチシートがあだとなってしまった。

 黒色のマルチは見た目は暑苦しくても、紫外線・赤外線を遮断するために地温は上がらない。

いわば、暑さ対策のために透明から黒に変更したのでしたが、さて結果は如何なことになるでしょうか。

 

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