畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

連載217「缶ビール」(その1)

2019-12-02 05:33:01 | 食べ物

      缶ビール(その1)

  缶ビールのタブをプシューッとばかりに引き抜くと、大勢の人たちが振り向いた。

東海道新幹線が東京駅を離れてから、少しの時間しか過ぎていない。


 フルムーン山陰山陽四国の旅だった。集合場所は東京駅八重洲口。

そこまでは上越新幹線を使ったのだが、すでにそこからフルムーンの旅。

グリーン車で日常生活からの解放気分を味わいながら出発したのだが、妻の気持ちも考えて、

ビールは我慢していたのだ。


 集合場所でフルムーンの旅の参加者全員を確認し、再び新幹線のグリーン車の乗客となったのだったが、

ここまで来たら遠慮することも要らない。乗車寸前に買い込んだ缶ビールを開けたという訳だ。


 太宰治の「富士には月見草が良く似合う」でも無いが、旅には「缶ビールが良く似合う」のだ。

私が立てた音に気付いた何人かが、見習って車内販売からビールを求めて仲間に入った。

そう、参加者はご存知のように男女のペアであり、その中の男性の一割、いや二割ほどだったか。

         (続く)

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熊が近くまで来たらしい

2019-12-02 04:42:22 | 暮らし

 一泊の小旅行から帰り、近所のオジサンに土産を渡そうと訪れると驚きの情報。

スベルベが出かけた朝に、集落内で熊の足跡が発見されたというのです。

すぐに帰宅してテーブルの上を見ると、こんなチラシが乗っていました。

 

 29日の午後の風景です。

国道や山際を走る上越線も近くて、熊が出る環境には見えないのですが。

 

 でも、水田の表土の硬さにもよるのでしょうが、足跡が突然現れ、そして消えるなんて不思議です。

矢印の先には大沢川と言う小河川があるので、そこに入ったとしたらこちらは不思議ではない。

 でも、どうして水田の中に突然足跡がついたのか。

いや、オジサンも家の後ろに見慣れない泥の足跡があるとは言っていましたが、意外に近くにいるのかも知れません。

 

 拡大するとこんな場所。

上の略図と比較すると、足跡の付いた場所もわかるでしょう。

 

 魚野川を挟んだ向こうの山は時雨れていました。

この朝は夫婦で早朝から山の畑に行くと、枯草の上が白い。霜かと思ったら雪であり、気が付くと小さな雪片ちらほらと。

熊にも早く山に帰って冬眠してもらいたいもの。カモシカならばまだしも、熊が近くに住み着くのは大変なことです。

 

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