目覚めて洗面台の前に行き、表を見ると忙しなさそうに小走りのキツネ。
国道を横切るかと思ったら、方向転換し隣家の脇に消えてしまった。
そうだ、キツネが走られるほど雪の表面は硬くなっているぞ。
身支度を整え、日が昇り明るくなったタイミングで散歩に出る。川岸に近づくとカモのつがい。
カモたちも利口です。
昨年の狩猟解禁日頃には姿を消していたのに、今は平気で川に戻りました。
朝の逢引きを邪魔されたカモのカップルは鳴き交わしながら去る。
雪面も川面も暖かな春の日差しが注ぎ、岸辺の雪消えからも春の到来が感じられる。
硬い雪を踏みしめながら川沿いに歩き続ける。
遠く見える建物は堤防、魚野川を越えた向こうの下水処理場の建物です。
「雪帽子の猫柳 寝ぼけまなこのウグイ 春はまだかと待ちぼうけ 遥か遠いふるさと
忘れちまった童歌 名も無き子守歌 ないものねだりで逃げ出した遥かとおいふるさと
帰ろかな やめようかな 朝一番の汽車に乗って 帰ろかな やめようかな長いトンネル抜けて」
(ブームの『帰ろかな』より)