畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

雪景色・マックス・農天市場

2012-02-19 03:55:51 | 暮らし

 身辺がにわかに多忙となり、生臭い風も吹き始めている。
一月二十日の会議から始まり、昨夜も会議で帰宅は午後の十時を過ぎたころ。

 カメラの中の画像も取り込んでいないので、最近撮った写真の中を紹介しましょう。
これは先日マックスと散歩のついでに、河原の雪捨て場を見学に行った際のもの。


 マックスは強い吹雪にも負けず向かい風に向かって、
力強くグイグイとリードを引っ張ります。


 神社の鳥居もこんな有様になってしまいました。
ま、二月に入ったから、参拝者も無かろうと参道の除雪も手抜きです。


 雪の山を処理するために持ち込んだと思われる重機が、
雪の中で、弁慶の立ち往生状態になっています。
持ち込んではみたものの、雪が降り始めて除雪作業に追われているのでしょう。 


 少しだけれど日が差してきたので二階の窓から農天市場を見てみました。
昨年の水害時の最高水位を超える積雪になっています。

 除雪機械を入れようにも、国道の雪の壁が三メートルも有り、小型の除雪機は入る場所も無い。
雪が落ち着いたら、少しずつ自動車交通の妨げにならないように崩しましょう。


 ついでに同じく二階の窓から見た風景。
ちなみに下のダイニングからは雪の壁、雪の山しか見えません。

 国道を行きかう自動車は大型トラックは屋根が見えるけれど、乗用車は雪の壁で見えません。
左の線路もご覧の通りで、電柱が三分の一ほど雪に埋もれてしまっています。

 こんな雪の中だけれども、年度末は否応なしにやってきます。
JAの役員改選が間近に迫り、欲得がらみの生臭い話が舞い込みます。

 私自身は悟りの境地に入った僧のようなものだから、地位にも役職にも拘りはないけれど、
なんだか、結構キーマン的な立場になり、あれこれと話が持ち込まれています。
名誉欲、金銭欲は年齢に関係なく生きている限り続くようですよ。人様の場合は。
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こんな雑誌を買いました

2012-02-18 06:22:39 | 暮らし

 先日、こんな雑誌をまとめ買い。
雪消えを待って畑仕事を始めたら、新聞を読むのも滞るような生活になります。
それまで、せいぜい活字と仲良くしようって気持ちからでしょうか。

 以前にも書いたことが有りましたが、私は結構早熟な子供でしたね。
「文藝春秋」は高校生の時に通学列車の中で読んだりしていました。
同じような趣味の同級生がいて、二人で一ヵ月毎に交代で買ったことが懐かしい。


 そして、徐々に生活の中に時間の余裕が少なくなり、やがて、50歳頃から定期購読は止めてしまった。
今は時折、新聞に載る広告の内容を見て買う程度です。

 今回買うつもりになったのは、話題の「芥川賞」受賞作品を読もうと思ったから。
受賞インタビューでの記者会見が話題になった「田中慎弥」さんですが結構普通の感想を書かれています。
でも、昨日の授賞式では、またも一発かましたようですね(笑)。
話題作二作品はこれからじっくり読ませていただきましょう。


 この「サライ」も一時は定期購読していたけれど、今は気まぐれに本屋さんを覗いた時のみ購入。
表紙の言葉につられて、つい買ってしまいました。読めば面白い内容ばかりですけれどもね。


 つられた言葉って、ほら、この「東京散歩」ですよ。
皆さんに、越後の「豪雪見学」をお勧めしたりしていましたが、
典型的な田舎者の田舎暮らしを決め込んでいる私にも時には刺激が必要かも(笑)。


 これも創刊号から飛びついていた「ビーパル」です。
若いころは「ビーパル小僧」の名前もに合ったかも知れないけれど、今は正に「ビーパル爺さん」です(笑)。
でも、最新のアウトドアギアや、山道具は見るだけでも面白い。

 そして、野田知佑さんの「のんびり行こうぜ」が面白い。
今回は副題に「ぼくはこんな本を読んできた」と謳っていて興味を引く。
十数冊の本を紹介されていますが、どれも読んでみたくなる。

 とくに時節柄と言ってはなんだけれど、「ジョン・ウェインはなぜ死んだか」は興味をそそられる。
合わせて広瀬隆の「東京に原発を!」も面白そうだから、ネットで購入しようかしら。


 はい、これも表紙を見ては購入を決めるご存知「現代農業」です。
先月号の「イモ特集」に引き続き「トラクタを120パーセント使いこなす」なんて、
困った「惹句」に惹かれて、つい買ってしまいました(笑)。

 今回の「文藝春秋三月特別号」は一読の価値が有りますよ。
なにせ、890円也で「芥川賞」受賞作二作品が読めるのですから。しかも選評付きで!

 そして、その二作品よりも先に目につき震撼とさせられた記事が有りました。
それは「予言の書『日本の自殺』再考」です。

 記憶には無いけれど、1975年に掲載された記事の再掲載です。
驚くほどに現在の日本の姿を言い当てていますね。
人類の歴史をさかのぼって、その文化の栄枯盛衰を分析しています。

 それは現在の日本が「ローマ帝国滅亡との類似」点が多いと言うこと。
没落、滅亡の原因は他の文明も同じだけれど、天災や外敵の侵入によるものでは無く
「内部からの社会的崩壊」によるものが全てだったのです。


 巨大な富を集積し、繁栄を謳歌したローマ市民は、次第にその欲望を肥大化させ、
労働を忘れて消費と娯楽レジャーに明け暮れようになり、
節度を失って放縦と堕落への衰弱の道を歩み始めた。


 正に現在の日本そのものの状況ではないか。
今は大浴場やコロセウムなどに見られる繁栄の遺跡が物語るものは何か。
さても恐ろしく、正鵠をついた論文に身の毛もよだちます。
怖いもの見たさで読んで見たい方は今からでもどうぞ。
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無駄と言えば無駄な話

2012-02-17 04:44:30 | 暮らし

 昨日は曇りの天気予報に反し、綺麗な青空が広がった。
仕事を終えて、マックスと散歩に出ると、雪の取り片づけ仕事の場面に遭遇。


 上の電話線を飲み込まんばかりにうず高く出来た雪の山を、
大型バックホーでダンプカーに積み込んでいます。


 珍しく、道路のアスファルト舗装も綺麗に露出。
でも、この広い市道の除雪のためにロータリー除雪車で飛ばした雪が山になっているのです。


 マックスと歩を進め、魚野川にかかる宇賀地橋の上に行き雪捨て場を見ます。
すると、ご覧のような雪捨てダンプのラッシュ状態が見られた。


 大型ダンプカーに、小型のレンタルによるダンプカーも見えます。
きっと大型ダンプカーが入らないような場所、個人の家を掘り出した雪なのでしょう。

 うーん、確かに無駄と言えば無駄な、春になったら消える雪を機械で処理するなんて、
困った話、困ったお金の使い方でも有りましょう。

 でも、人は生まれる場所も、生む親も選ぶことは出来ない。
生まれた場所で、生涯暮らす私のような人間も多いのです。
東京都知事などに言わせたら、そんな所に住むのが悪いと笑われることでしょうね。
多少の不便には耐えられるけれど、やはり最低限の生活を営ませて貰いたいのも正直なところです。
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インカのひとみ

2012-02-16 05:09:11 | 

 昨年もジャガイモの種イモ産地では不作だったと言います。
少し不可解なことなんだけれども、不作を理由にジャガイモの種イモは少しずつしか届かない。

 昨年末の「男爵」「とうや」に続いてようやく二回目の種イモ配達が有った。
でも、待って期待が高まっていただけに今回の種イモの到着は嬉しかったですねー。


 二年ほど注文し続けても入手できなかった珍しいジャガイモが来たのですよ。
ほら、「インカのひとみ」てすよ。まだ来ていないけれども「インカのめざめ」も来る予定です。

 でも、この「ひとみ」ちゃんは高価でしたねー、ま、価格は企業秘密と言うことで(笑)。
でも、スベルべママに正直に申告するのがちょっと怖いなー(大笑)。


 昨年に引き続き「ノーザンルビー」も注文していて今回届いています。
これは中がピンク色のジャガイモですよ。


 続いて「シャドウクイーン」です。これは皮も中身も濃い紫色ですよ。
これで作ったコロッケは最高!なんて大ウソー(笑)。
ま、ピンク色も紫色も着こなし、料理の利用方法全てが難しいです(大笑)。


 届いたら開封して中を確認し、風に当てて保存します。
ほら、「ノーザンルビー」のかすかなピンク色がお分かりでしょう。

 でも、今は深い雪に閉ざされている我が家の山の畑はね「黒ボク土」と言って、
イモ類の味が良く育つことで知られていますよ。
今年もそこの山の畑で、堆肥たっぷりで美味しいジャガイモを作りますからね。

 あ、今回は合計30キロ、先回は50キロ。
残りは「インカのめざめ」と「キタアカリ」と「メイクイーン」で40キロ来る予定です。
本当に届くんでしょうねー、届くまではハラハラして待つばかりですよ(笑)。
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友有り味噌を抱いて来る

2012-02-15 06:17:06 | 食べ物

 この前の日曜日、思いがけない人から来訪を告げる電話が入った。
ご主人は実は妻の従兄。電話を下さった奥さんは熱心に畑をなさる、「百菜花ん」のメンバー。

 無農薬、低農薬、有機栽培を実践され直売所では味の良さで名前が売れている。
そんな考え方でお作りになった、無農薬、無添加の手作り味噌を、一年間寝かせ、
午前中に口開けをされたと、土産に持ってきて下さったのです。


 それだけでは無く、こんな「三角粽(ちまき)」も大量にご持参。
後で妻は「ウーン、もち米一升分くらいかなー」なんて感心、感激しきり。


 味噌は、一年間の時間を経て、いい色になっています。
早く、食べてみたいなー。うん、お酒のつまみにチョイと舐めてみようかな。


 粽(ちまき)も、寸分たがわずって感じで揃っています。
こちらなんて、付けて食べる「黄粉」まで付けてのお土産でしたよ。

 いやー、久しぶりに雪の中で畑談義に花が咲きましたねー。

私はJAが主催する直売所「百菜花ん」の出荷者による事前打ち合わせに出席し、
「今の時代は、無農薬、低農薬、有機栽培又は低化学肥料で作る野菜が主流です。
こんな考えで当たらなければ、ならないがいかがでしょう。但し、この方法だと、
JAの主力商品の農薬と、化学肥料はあまり売れないと言うことにもなりますが」

 と、そんな趣旨の意見を皮肉も少々込めて開陳したのでした。

 そんな事を臆面も無く、大勢の参加者の会議で真っ先に発言したのでした。
彼女は「あの時の貴方の発言を心強く聞きましたよ」と言って下さった。

 その時の組合長(今は経営管理委員長なんて言いますが)の返答は、
「我々は、そう言うもの、農薬、化学肥料が沢山売れるなんて考えは有りません。
皆さんが一生懸命に取り組まれ、周辺機材のマルチシートとかイボ竹が売れたらそれで結構です」
なんて、
まー、殊勝なお言葉では有ったのでしたが、実際には私の意見発言なんてなし崩しでしたね。

 そして、コメントを交換する岩手は一関市の「霜後桃源記」さんの話を紹介しました。
彼は、大きな直売所で「無農薬」の表示が問題視され、結局表示できなかったとか聞きました。
まだまだ、一般的には、いや、利益追求と楽な農作業のために、農薬は沢山使われているのですね。

 「アレッ、もうこんな時間、お父さん失礼しましょうよ」
本当に、時の経つのも忘れるほどに弾んだ、畑、農業の話題の時間でした。
また、これからもお付き合いは続くでしょう。

 今度は、おじゃましたい、特に畑の季節に。なんて私たちは言いましたが、
お互いに猛烈な忙しさになる季節にそんなことが実現可能なんでしょうかねー(笑)。
コメント (8)
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