畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

タマネギ植えてネギニラ植えて

2012-10-26 04:05:46 | 

 昨日は午前中に長岡のシェフが野菜の買い付けに来宅の予定。
でも、のんびりとお客さんを待っている訳にも行かないから、朝食後山の畑にタマネギの苗取りに。


 8月の20日頃の暑いさなかに播いたタマネギも無事に発芽し、雑草の中でも逞しく育った。
太さは、そう、教科書通りの鉛筆ほどで植え頃を迎えています。


 ぐずつき気味の秋の陽気を縫い、数日前に堆肥をたっぷりと運び入れて耕し、
そして、一昨日作った平畝に夫婦二人でせっせとタマネギを植え付け。


 長岡のシェフのお付き合いをしたので、午前中では終わらなかった。
午後一番に再度植え付けを始めて、二時半にようやく終了。
数えなかったから分からないけれど、密植だから結構な本数が植わったようです。


 さて、これは昨日では無くて、その前に植えた新品種「ネギニラ」の『なかみどり』です。
ネギとニラの交配種だと言う、新しい野菜。

 その性質上種での増殖は出来ず、株分けでしか増やせない。
一株500円ほどだったと思うけれども、思い切って5株を購入。

 それが、こうやって株分けして植える時には45株に増えていました。
5株が45株で9倍。と、言うことは500円が22,500円になったと言うことで結構良い利殖ですよ(笑)。


 話は全く違うけれども、「アーティーチョーク」が巨大とも言うべき大きさに成長。
今まで、三回ほど栽培に挑戦したけれども、全てが冬の間に雪の下でネズミに食べられて失敗。

 昨年の水害で減った、もしくは居なくなったネズミに、期待を込めて蒔いた種だけれど、
念のため、降雪前に杉の葉を採って来て、ネズミよけに株の周りに敷き詰めましょう。
来年は、皆さんに巨大な「アーティーチョーク」の花をお見せ出来るかな。


 さて、二時半にタマネギは植え終わったけれども、まだ太陽は頭の上。
次にすべき仕事はとスベルべママと相談の結果、「落花生」を採りいれることに。

 カラス達が毎朝の贅沢な朝食にしていたようだったが結構豊作。
軽トラに満載して帰宅し、車庫の中へ積み上げました。時間を見つけてもぎ取ります。

 さて、一服のお茶を飲んで次は山の畑へ。
今朝来宅予定の「越後の台所 すずきち」さんのために、根菜類、ニンジン、牛蒡、大根などを収穫。

 そして、忙しくて写真は忘れてしまったけれども、古いコウモリ傘を持ち出して、「山芋のムカゴ」採り。
「山芋のムカゴ」も、間もなく自然に落下するようになるから、今がチャンスなのです。
スベルべママは「ムカゴの炊き込みご飯」にしてみたいと言うし、「すずきち」さんもきっと喜ぶはず。

 炒って、サラダなどに使ったら珍味の材料となりますからね。
藪の中で、古いコウモリ傘を逆さにして、山芋の絡みついた木の枝を揺さぶると、
バラバラと音を立てて、「ムカゴ」が落ちてきます。知らない人が見たら不審な行動でしょうね(笑)。
薄暗くなるまで、採り続け、軽トラのライトを点けて降り始めた雨の中を帰宅しました。
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で、出たー!

2012-10-25 05:51:43 | 山菜

 雨の時間を利用して出掛けた後、11時に帰宅して支度を整え山に入った。
時折り降る小雨が止まず、畑仕事が出来る状態では無かったからです。

 目標にしていた大きな沢に、葦の平原を泳ぐようにしてたどり着いたが、目当てのナラ茸は見えない。
落胆し、山を下り平地の草むらに入ると、目的のナラ茸が見えた。


 被さっていた草を取り除くとナラ茸が顔を出す。
そして、周りを見渡すと次々と群生している姿が見えた。


 これは次に見つけた、ナラ茸の群生。
傘から少し下の軸に小さな襞が見えるがこれがナラ茸。

 襞の無い種類も有ってそれは「ナラ茸もどき」だが、両方とも同じように食べられます。
総称してこの辺りでは「アマンダレ」、所によっては「クズレ」とも呼びます。

 昨年もこのキノコを紹介したら「クズレ」と呼ぶ所など無い。なんて親切な方からコメントを貰ったっけ。
私を中傷する言葉もあったが、そのお方、「らっこうキノコ」と呼ぶ所が有るなんて、知らないでしょうね。


 歩き回って別の沢を探り、尾根道を下る際に杉林の中で「杉ヒラタケ」を見つけた。
少し前までは、もっとも間違えることの無い食用キノコとして知られていた。

 しかし、何かの原因で毒性が生まれたのか、近年は急性脳症を誘発し死亡する事故が発生。
他の病気を持っていた場合に、合併症として発病する例がほとんどだと言うが、
ちっぽけな直売所「農天市場」にも、ご丁寧に保健所から「販売を自粛するように」なんて書面も届いている。


 ま、万一中毒した場合は、笑われかねないから採りませんが、
世の中には豪傑も居て「誰も採らないから、いくらでも採れる」なんて喜んでいる人もいますね。


 廃道の脇の「コナラ」の大木にこんなキノコを見つけた。
キノコの名人、「山菜料理研究家」の『味の家魚野川』の「ガクさん」に聞こうかとも思った。

 さて、新聞、テレビで連日のように、各地の野菜、山菜の放射能の測定値が発表され世の中を騒がせている。
野生のキノコからも南魚沼市の山中で採ったキノコからセシウムが検出されたと出ていた。

 でもね、あんなの一喜一憂する必要なんて無いと思っています。
ほんのごく一部の食べ物を調べて、一喜一憂するなんてナンセンスな話。
福島原発ではとんでもない量の放射性物質が拡散され、空中を漂い、地球規模で汚染が進んでいる。

 風向き、地形で日本中、特に福島に近い東日本など、どこでセシウムが検出されても不思議ない。
長期的な視野でみた場合、かなり破滅的な状況になっている事は論をまたない。
しかし、今でも財界を中心として原発容認の世論が出て来て、財界に連動、追随する政府も追随しているかの世情。

 昨日はニュースで全国的に「魚沼市」が話題提供していました。
今までは「柏崎刈羽原発」からの距離が30キロ以上離れていて原発事故でも安全とされていたのに、
原子力規制委員会が原発から東南東40.2キロの魚沼市も、
非難が必要な被ばく線量に達するとシュミレーションを発表したからです。

 この話を聞いて笑っちゃいました。何を今さらって事ですよ。
スベルべは原発が建設されて当時から自分の家族たちには『事故が起きたら、北、新潟方面に逃げろ』と、教え続けて来ています。
「柏崎刈羽原発」の東南東なんて逆に魚沼市から見たら西北西・何時も吹く季節風の方向ですよ。

 風向きも地形も考慮せずに、原発を中心に30キロの同心円を描いて危険地域だなんて、小学生並みのレベル。
国、県、当事者の東京電力のお偉い方々のオツムの程度なんてこんなものでしょう。

 ま、独自に避難計画を策定する訳でも無く、今頃ニュースに騒ぐ魚沼市の当局も同じですけれどもね。
思わず興奮気味に長々と書いてしまったなー。最後まで読んで下さった方には御礼申し上げましょう(笑)。
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秋の畑に立つ

2012-10-24 04:44:59 | 

 これは一週間ほど前の、山の畑の朝の風景。
手前の緑と紫色の交互の模様は、リアスからし菜、赤リアスからし菜、サラダ京ミズ菜の畝。

 九月の初めにアスパラ菜を播いたけれども、発芽せず諦めて新たに蒔いた種から育っています。
その向こう二畝も、暑さで発芽率が悪くて、蒔き直した所で、成長がやや遅れています。


 次々と、日をずらせて蒔いた大根類も、秋の雨と暖かなお日様の恵みで成長。
贅沢を言うならば、もう少し早く残暑が治まっていたら、全ての野菜が順調だったのですけれどもね。


 エンダイブも大きくなっていて、そろそろ軟白化するために葉を絞って縛ろうかと思案中。
右の赤いチコリは、さて、何と言う名前だったっけ。
寒さを感じるようになって巻いてきたけれど、順調だったら芯が綺麗な紅白になりほろ苦いはず。


 寒さがつのってきたら、秋野菜だけでは無くてマックスも食欲を取り戻し元気になっています。
スベルべ夫婦が働く畑の周りで遊び、時々姿を隠すけれども、やがて草の実を身体に着け、
藪の中から姿を現せたりして遊んでいます。


 遊び疲れ、帰りたい表情を見せるマックスの後ろには仕事中のスベルべママの姿。
間引き仕事か、小さなラディッシュかルッコラの収穫か。

 昨日はスベルべママが「トーちゃんがパートに出なくなって違うね」なんて言う。
ふん、やっと言ってくれたか。って感じかな(笑)。

 春から、冬だけのパートも終り、一応専業農家のスタイルになり畑に集中していたら、
やはり、例年よりも野菜は全体的に、出来も良く、山の畑も無駄なく使えましたね。

 暑さと干ばつ、水不足で苦労したさつま芋もスベルべママの後方、山際を残すのみ。
最低気温が10度近くまで下がるようになってきたので、昨夜も夕食後まで働き、
収穫後のさつま芋をしっかりと、コンテナに並べて詰めて高床式住宅の地下に積み上げました。

 そして、古毛布などを掛けて防寒対策をしたけれども、こうしておくとさつま芋も熟成され、
甘さが、グンと強くなり、ねっとりと、とろけるような甘さになります。

 あの、期待の「安納芋」も熟成していますよ。
気を持たせるようで悪いけれども保存した量は、な・い・し・ょ(笑)。
もう少ししたら、世間で言うところの「蜜芋」が完成しますから。
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「アケビ」を料理して食べる

2012-10-23 04:38:35 | 食べ物

 さて、昨日も紹介した「アケビ」の写真。
実は、この『アケビ』を採ってきたのには魂胆が有った。
皮を料理して食べたかったのです。


 昨日も秋晴れで朝から大忙し。9時からケーブルテレビの撮影でした。
そして、テレビクルーが帰られた後は、安納芋を一畝掘ります。(結構好調!)

 お昼休みに来客が有り、昼食は一時少し前。
終わって一休みの後、農天市場の畑に行き、堆肥を一輪車で大量に運搬して散布。
その後をトラクターで耕し終えると、四時を回っていました。

 さて、家の中で少しデスクワークでも思ったら、
「トーちゃん、アケビの皮、食べるんでしょう。挽き肉買ってきたよ」
あ、こりゃもうやるしかないですね。 


 カメラを二台使って写しましたが、これはピンボケでゴメン。
先ずは、タマネギとニンジンとスクマイキを刻み、ひき肉と合わせて炒めて味噌味で仕上げ。
出来上がった肉味噌を、縁や傷を取り除いて洗った、「アケビ」詰めます。


 皮が過熱で反り返り、中身がこぼれるのを防ぐために木綿糸で縛る。
フライパンを加熱し、薄く油を引いて「アケビ」を並べます。


 返しながら、両面を焼き、鍋の蓋を被せて蒸し焼きに。


 ほらほら、焼けてきましたよ。
焼け具合は、箸を刺してチェック。


 さて、アケビの皮の料理の本場、山形ではなんと呼ぶんだろ。
名前はともかく、こうして木綿糸を取り除いて皿に載せて出来上がりーっと。


 「私小さなので良い」なんて言っていたスベルべママも口にして「アラ、美味しい!」だって。
全くの目分量の味付け、味噌の量なんだけれども味もばっちり決まっていました。


 「アケビ」の皮のほろ苦さ、山の香りが何とも言えませんね。
さて、ここで欠かせないのがお酒(笑)。「越の誉」の純米吟醸酒の登場とあいなりました。

 秋も日一日と深まっています。
今度は、キノコを採ってきてアケビに詰めてみようかなー。
 
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商売繁盛!!

2012-10-22 04:24:17 | 暮らし

 土曜日の朝です。
前日の夕方、暗くなるまでかかって「牛蒡」「ニンジン」「大根」「蕪」などの根物は、収穫済み。
朝一番に鮮度が早く落ちてしまう、葉物野菜を中心に収穫して帰宅。


 でも、こんなものも収穫。
山の畑の柿の木の下に置いた材料から出た「舞茸」です。


 そして、二人の遊び心で、わき道にそれ「アケビ」を収穫。
農天市場を飾る、ディスプレーになんて思ったが、「売って下さい」なんてお客さんが居てビックリ。


 下の畑のキウイの棚の下を覗いて「平茸」を収穫。
春先に苦労して植菌し、運び込んだ大木とも言える胡桃の木から、順調に発生しています。


 八時半過ぎに帰宅し、待ち構えて下さった近所のオジサンの手伝いを得て野菜洗い。
スベルべは先ず、さつま芋、ジャガイモの思いコンテナを積み込んで農天市場に行き、
トラクターを引き出し、床を清掃してテーブル類を並べ、コンテナを下ろす。
 (これは営業二日目昨日の光景)

 十一時を前にようやく開店準備が整う。
でも、商品は一部だけの陳列で、後は営業をしながら陳列は続けられる。


 商品の野菜を陳列しながら、火の管理の上手いオジサンに、焼き芋の釜に火を入れて頂く。
釜の温まったところを見定めて、さつま芋を並べます。
手前に五本並べたうちの、色の薄い四本が例の「安納芋」です。


 これが今回目玉商品の「安納芋」です。
バラしちゃうけれど、こんな価格設定で「Aコープ」「百菜花ん」にも同じ価格で出しています。

 ちなみに、他の八種類のさつま芋は、この三分の一の価格ですよ。
「安納芋です」と案内しても無関心のお客さんも居るけれど、四人連れでお出でになった女性客は、
「ワッ、安納芋!この辺りでも作れるの?」なんて歓声と共にお買い上げいただきました。


 勢いよく燃え上がる釜の火です。
釜全体が温まると、効率的にさつま芋は美味しい「焼き芋」へと変化します。

 お客様の入り具合と、焼き芋の量をにらみ合わせながら焼くけれど、閉店間近にはほとんど無くなっていました。
ちなみに、焼き芋の価格は普通のさつま芋で1キロ600円。安納芋でさえ、1キロ800円で、安価だと思う。
特に、「安納芋の焼き芋」が1キロ800円なんて、色々な情報を勘案すると破格の価格だと思うけれどもなー。


 土曜日は特にりお客様入りが良かったですね。
スベルべ夫婦は、二人で交代で、持ち込んだお握りの昼食を食べていました。

 お客さんの人数が多くて、最後は説明する舌がもつれるほどだけれど、
そこは、野菜中心の百円、二百円の商売ですから、売り上げ総額なんて多寡が知れていますよ、ホント(笑)。

 でも、ユリは閉店のかなり前の時刻に完売。
沢山準備して、売れ残りを心配した葉物も、最後は「大根菜」をまとめてお買い上げの方も居て完売。
嬉しい二日間となりましたね。

 五時半近く、薄暗くなるまで営業して閉店。
後片付けをして、全ての商品を自宅に持ち帰って格納し、二日間の熱いゲームは終り。

 夕食の食卓に付いたのは、七時少し前になっていました。
農天市場をお訪ねくださいました、全てのお客様に感謝して乾杯でした。
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