山の畑に子供の誕生を記念して植えた柿の木が有る。
枝打ちなどしないから、枝は自由気ままに伸び放題。
枝の中には地面すれすれまで伸び、地上わずかな高さに実を結ぶものさえある。
山の畑に行くと、スベルべは先ず大根の成長が心配で見回る。
マックスは柿の実が心配で、先ず真っ直ぐに柿の木の下へと向かう。
最近は食べ物の嗜好が変わり、あんなに大好きだったさつま芋にもあまり興味を示さなくなったマックス。
でも、大好きだった柿、特に熟して甘くなった柿の味は忘れられないようなのです。
「マックスまだ柿は甘くないぞ」とスベルべが言うのに、
我慢が出来ずにパクリと咥えてもぎ取った。
もぎ取ったのは良いけれど、熟したものとの違いが分かるのか、じっと見つめている。
スベルべトーちゃんは「それじゃ甘くないと思うけど齧ってみるか?」なんて余計なお世話。
マックスがもぎ取った柿を枝ごと持って、齧らせ、確認させる。
「トーちゃん、やっぱりまだ渋いや」だって。
それを見たトーちゃんは「ほらな、甘くなるにはまだ早いんだぞ」なんて言って聞かせます。
秋が日ごとに深まりを見せている畑のある山だけれども、やはりまだ初秋。
柿も、そしてアケビなどの木の実も、熟するにはまだまだ早いようです。
さて、今日は久しぶりにパートに運転手として午前中は出掛けます。
お年寄りたちは、久しぶりのスベルべの顔を見てきっと喜んで下さるだろうな。
皆さんが大好きな焼き芋でも焼いて、お土産に持って行こうかな。
そして、晴れて気温が上がるようだったら、パートから帰ったら、
マックスを風呂場に連れて行き、シャンプーしてあげることにします。