2,600本も植えたさつま芋も、収穫作業は山を越え、後は晩生の「寿」と、「安納芋」、
「ベニハルカ」を残すのみになりました。
昨日はスベルべ夫婦とマックスで、午前中にAコープに出荷する葉物野菜を採り、そして「安納芋」を掘りました。
あまりにも立派な「安納芋」の株に、思わずポケットからカメラを取り出します。
一株でこれだけの収穫。完全に一キロ以上は有ったでしょう。
「屋久島」に行った際に見た、コロンとした球形では無いけれども、大きさも十分で本場物を越えています。
畑は山際から目では分からないほどの緩やかな傾斜になっている。
この「安納芋」は山際に近く、水分不足が懸念された所で、まだ畝の中はパサパサに乾いています。
そのために、水分を求め、芋の表面のひげ根が多くなっているのかも知れない。
思えば「安納芋」作りに挑戦して三年目。
前の年は、食べるのももちろん売るのも控え、少しずつ増やしたものを種イモにしました。
四月のまだ雪の深い中で自前の温床「芋床」を作って苗作りを始めたのです。
こんな独特の芽が特徴の「安納芋」です。
この赤い芽は蔓が伸びても先端にその特徴の赤さが残りますよ。
「トーちゃん、やったね、『安納芋』って鹿児島の種子島や、屋久島で作られ有名だけど、
雪国魚沼の下島でも出来たじゃない」なんて、マックスが言ったとか、言わないとか(笑)。
冗談で「種子島や屋久島で出来るのなら、同じ島の字が付く下島だって出来るはず」
なんて言っていたけれど、本当になりましたね。
昨日は、畝の半分25株程を掘ったけれども20キロ以上は有ったかな。
ユリの球根用のコンテナに一杯採れましたからね。
そして、白眉たる所はこの「安納芋」はクズの細くて小さな物まで甘さに富んでいる事。
先日、所用で時々交代要員の運転手として出る、元のパート先にこのクズの部分をお試しに持参。
焼いて持参した「安納芋」のクズ芋でも十分に甘くて、女性たちを驚かせました。
自信を得て、大きな「安納芋」はもちろん、クズ芋だけのセットも袋詰めにして出荷。
Aコープそして、「百菜花ん」両方に出荷したけれど、強気の価格設定にしては上出来の売れ行き。
「百菜花ん」の担当に、「安納芋を出荷する人って他にもいる?」なんて聞くと、
「いやー、スベルべさんだけだねー」なんて、期待した答えが返ってきましたよ。
秋と言うことも有り、最近はさつま芋がテレビで取り上げられることも多いですよね。
中でも「安納芋」はもてはやされて、話題に登ることも多いですからね。
来年の事を言うのはまだ早いけれども、もっと苗を増産して、「安納芋」を専門特化にしようかな。