話には聞いたことが有るけれど、初めて「貴腐葡萄」によるワインを飲んでみました。
あるルートから、酒好きのスベルべに流れ着いたものです。
コルクの栓は抜いたら、再び入れられるような状態では無かった。
1990と記された、ラベルの上縁の汚れが流れた年月を示すかのよう。
生産総本数と、この瓶の通算番号が記されています。
(通算番号は秘密と言うことにしましょう)
このワインは平成2年に収穫された、貴腐ブドウを材料として作られたと言う。
平成2年と言ったら、スベルべが大張りきりで一世一代の大仕事、家の新築をした年です。
この説明にも有る通り、ワインも保存方法が大切。
実は他の物も入手したのだけれど、中にはコルクの栓が朽ち、コルク抜きを当てただけで瓶の中に落ちた物も。
低温の常温で無かったら、元の品質、いや歳月による熟成も難しいようです。
さて、この「貴腐葡萄」によるワインの味は如何に。
一昨日の夕食時に、期待と不安、無い混ぜの気持ちでコルク栓の覆いを取り、コルク抜きで開けた。
うーん、香りは良いです。
期待と不安の気持ちで、ワイングラスに唇を寄せる。
おー、これはさすがに芳醇な味ですよ。
スベルべの筆と、ワインに対する知識の不足では中々言い表せない。
夕べは、コルク栓の汚れ(酒石酸の塊だと言う)が中に落ちないよう、サランラップで蓋をして、
冷蔵庫の中で一昼夜を過ごさせ、十分に冷えた、このワインを頂いた。
味が分からないと言うか、古さに不安を感じて一口で止めたスベルべママを良い事に、
冷えた、残りの半分を一人で残らず飲み干してしまった。
二度と手に入ることも、口に入ることも無いであろう、貴腐ワイン。
期待した、生産地北海道の夢を見ることも無く、朝まで深い眠りのスベルべでした。