畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

連載166「フライビーンズ」(その1)

2018-08-16 14:25:58 | 食べ物

 男の料理は手抜き無し。

一心不乱に油温計を見、そして火力を調整しながら大豆を揚げる。


 揚げた大豆に揚げた角切りさつま芋、小女子を入れて混ぜ合わせる。

これが、学校給食の人気メニュー「フライビーンズ」です。


      フライビーンズ(その1)

 

 学校給食に長く関わった妻は、その仕事から学んだメニューも、

我が家の定番メニューとして取り入れた物も多い。

フライビーンズもその一つだ。そのフライビーンズには思い出深いエピソードが残っている。


 卒業式を終えたある日、学校の給食室に一通の封筒が届いた。

封を切ると、中学校で三年間娘さんが給食を美味しく食べさせてもらった事。

そして、最後に食べるフライビーンズを母に食べさせたくて、

規則を破ってそっと持ち帰ったと言う内容だったと言う。


 その話に感動した妻は新聞に投稿し、採用されて掲載となり、

学校関係者の間ではしばらく話題になったようだった。


 さて、そんな美味しい定番メニューのフライビーンズを我が家の定番にしない手は無い。

妻が何回か作っているうちに、自分も作って見たくなった。

材料である大豆は前夜から一晩水に浸し吸水させておく。

        (続く)

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『蜜蜂』

2018-08-16 05:18:26 | 自然

 週刊誌の書評欄[ブックレビュー]で怖い本を見つけた。

ネットで注文したところ、翌日には手元に届いたのです。

 

 マヤ・ルンデ と言うノルウェーの作家が作者。

少し読んで、少し落ち込む。訳が直訳調で衝撃的な内容がもう一つ伝わりにくい。

 翻訳は原書に忠実であることはもちろん大切だけれど、もっと大切なことは魂、気持ちを伝えること。

井伏鱒二の漢詩訳でも無いけれど、言葉など正確ではなくても良いのではないかとも思ってしまう。

 映画字幕スーパーの先駆者、達人の戸田奈津子さん調を望むべくも無いがもどかしい。

うーん、若い時から外国語に親しみ、勉強しておくべきだったが今となっては後の祭り。

 

 まだ読み始めたばかりだけれど、ぞっとするような内容です。

「過去と現在は分かるがこんな未来とは!」実際に有り得る話なのかも知れない。

 花粉媒介者である蜜蜂が消滅した絶望的な世界は、エイリアンの来襲よりも現実的なのかも知れない。

本の冒頭に描かれたシーンは、果樹の上の人間が上り、羽根箒で受粉作業すると言う恐ろしいもの。


  簡単に流れを言うとこんなことになるのかな。

スベルべが危惧する自然の消滅、そしてそれによる人間の危機が迫っているのかも知れない。

 

  スベルべがこの投稿をしたのは掲載になった7月20日の少し前。

『蜜蜂』の初版、第一刷の日付はその少し前の6月30日でした。

 この本のブックレビューを書いたのはやはり翻訳家の松永美穂さんです。

読み終えて、直ちにパソコンで「蜂群崩壊症候群」と言う言葉を検索したという。

 

 「蜂群崩壊症候群」の原因は一つだけでは無いのかも知れない。

しかし、こうして無差別に散布される「ネオニコチノイド系農薬」が大きな原因なことも事実。

 この記事をご覧くださった皆様は、一人でも多くの人にこの事実をお伝え下さい。

自然をないがしろにし、痛めつける人間の行為はやがて、厄災となり人類に降りかかってきます。

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連載165「打ち豆」(その2終わり)

2018-08-15 04:18:22 | 食べ物

    打ち豆(その2終わり)

 さて翌日はいよいよ打ち豆作りに取りかかる事になる。

昔は石臼の上で祖母が木槌を使って叩き潰していた事を思い出す。

我が家の場合は、姉の嫁ぎ先で家業の下駄の緒のすげ替えに使っていたと言う、

一尺二寸角程の欅製の立方体の木を台にしている。


 叩く木槌も我が家に伝来の材質は分からないが、黒光りするかなり古いものだ。

年代物のその木の台の上に、一粒ずつでは効率的で無いので、

20粒も並べて片端から順番に叩く。


 講談師が扇子で机をたたくが如く、パパーンのパーンとばかりに叩き続ける。

いわゆる根気仕事ではあるが、小一時間も叩いたら、かなりの量が叩け、

沢山の打ち豆が出来上がる。


 打ち豆を使った美味しい料理の代表には「煮菜」を先ず上げよう。

野沢菜の漬菜を塩出しし、打ち豆を入れて煮た「煮菜(にーな)」は冬の田舎の定番料理だ。

我が家の場合は、大根とジャガイモを拍子木に切った物にこの打ち豆を入れて煮ものにする。

どうも、打ち豆は冬の料理に似合うような気がする。

                 (終わり)

 (続くとしたのに、色々あってその2が遅れてしまいました。

  今日15日から明日16日まで村の夏祭り。その祭りの7年に一度の当番で、

  これから明るくなったら、山に飾り用の萩を採りに行きます。若い人は萩も、

  ススキも知らないので。明日、明後日はブログのアップも出来ないかも。)

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『ナチュレ片山』に行ってみたい

2018-08-15 04:00:21 | 暮らし

 地方紙に「にいがた企業ヒストリー」として連載されている記事があります。

日曜日ごとの連載だけれど、今回は4回にわたって「片山商事」の紹介でした。

 

  「セルフ片山」という名前の各期的な酒類の販売方式のみせを経営していた。

 ところが、今度は『ナチュレ片山』という名前の大型店舗を展開するという。

 消費者の健康志向に対応する、食品を扱うばかりでなく、生活雑貨、アウトドア用品まで扱う。

それらのコンセプトをまとめたのが、新店舗でなんと世界最大級の二階建てログハウスです。

 

  昨年の11月から一部で営業していましたが、この7月にグランドオープンでした。

二階には野菜を中心とした健康志向のメニューのレストランも併設されています。

 そして、そのレストランの監修者がなんと「スズキチ」の鈴木将シェフなのです。

先日来宅した鈴木シェフにうかがったところ、レストランは凄い繁盛店の態だと聞きました。

 

  実は、この片山社長は一昨年、我が家の山の畑に来てくださり見学されていきました。

中々の経営者魂と見受けましたが、この新聞記事の内容を読んで、ますますその感を強くしました。

 鈴木シェフに「我が家の野菜はどうか聞いてみて」と依頼したところ社長も驚かれたとか。

「えっ、うちにも出してもらえるのですか」とのお言葉だったそうで驚きの反応です。

 

 一昨年来宅された際には、この[企画書]を頂いていました。

だから、コンセプト、店の内容、外見もこの時から知ってはいたのでした。

 今は時間的な余裕がなくて訪れていませんが、近いうちに訪ねてみたいと思っています。

そして、お盆明けには先ずはジャガイモからお届けしようかと考えているところです。

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瓜田に履を納れる

2018-08-14 04:44:52 | 

 

 山の畑の「黄金マクワ」と言う名前の「マクワウリ」の畑です。

「瓜田に履を納れず李下に冠を正さず」と言う言葉が有るけれど、正に瓜田に履を納れます。

 ま、その言葉を聞いて思い出したのは我が国の今の総理大臣ですね。

瓜田に履を納れ、李下に冠を正すモラルに欠けた行動が支持率の低下にならないのが不思議。

 

  瓜田、瓜の畑もあればスイカの畑もトマトの畑もある山の畑です。

前にも紹介しましたが、電柵で動物たちをそして、テグスでカラスを防いています。

 

  ま、トキの総理の事なんて諦めました。その「マクワウリ」が熟してきました。

何株植えたのかさえ忘れてしまいましたが、お盆を前にしてたくさん採れるようになった。

 

  あまりにも数が多いので、籠に入れてはコンテナに移します。

30数個は採れているのでしょうか。家で2個ずつ袋詰めして出荷。

 でも、今の若い人ってマクワウリなんて知らないのですよね。

スーパーに行き陳列棚に並べると年配のお客様が興味を示し、買って下さっていました。

 

 こちらは瓜田ならぬ、スイカ田(笑)。

スベルべママの担当でしたが、沢山の実をゴロゴロと見せてくれています。

 ただ、自家消費と知人に進呈するだけで出荷は無し。完熟度に自信が無いからです。

出荷する気も無いから放任し放題で手入れを怠り、強烈な日差しで表皮が白くなっちゃいました。

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