畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

連載168「父の『味噌天』」(その2)

2018-08-31 08:43:37 | 食べ物

            父の「味噌天」(その2)


 父が得意とした料理の一つに天婦羅がある。

子供のころは嫌いだったというが、岐阜で暮らしていた頃に、

「ほら、食べてみなさい」と烏賊の揚げ立てを勧められ、口にしてその美味しさに驚き、

天婦羅嫌いは返上することになったのだったと聞いた。


 その後、連れ合い私の母を早くに亡くしてからは、

滅多なことで台所に立つことも無くなっていたが、ただ一つ「味噌天」を得意として、

そればかりは必ず自分で材料から準備して作っていた。 


 その天婦羅は少し特殊であり、天婦羅と言うよりも衣をしっかり掻き混ぜた、

「つけ揚げ」のようだった。

いや、衣も中身も一緒なのだから、それとも違ったのかな。


 夏から材料をそろえることから「味噌天」の準備は始まっていた。

赤紫蘇の葉を採って陰干しで丁寧に干す。

そして、その少し後には紫蘇の実も同じく丁寧にしごき採っていた。

             (続く)

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昨日蒔いた種は?

2018-08-31 04:50:07 | 野菜

 昨日は今日からの雨の予報で、思い切り沢山の種子を蒔きました。

ニンジンを蒔くために、たっぷりと堆肥を入れた畑を主な種蒔き畑として。

 

 娘婿、義理の息子が出来たのは本当にうれしく、初心者の彼に話しながら仕事を進める。

畝つくりは難しいので、専らスベルべの仕事。種蒔きの間隔を教え、蒔く粒数を指定して進む。

 

 一生懸命に学ぼうと言う気持ちも嬉しく有難い。

等間隔に蒔き穴のくぼみを作り、蒔いて覆土し乾燥防止にもみ殻を掛けて最後は散水。

 

 昨日の朝、スーパーへの出荷の帰りに急きょ買い求めた大根「英才」を主力に蒔きました。

最近は、総太り系の大根の主力はこれ。肉質がち密で巣入りし難く、煮ても並らかな舌ざわり。

 

 レストラン系で人気の高い「紅くるり」です。

昨年も生産数が足らないほどの人気で、「クリスマス用にどうしても欲しい」と言う声が多かった。

 

 これもレストラン系で人気です。

鮮やかな紅色と、ぱりぱりとした食感が喜ばれるようです。

 

 この中まで緑色の「ビタミン大根」もレストラン系の3大人気品種。

スーパーに陳列してもなかなか売れず、そちらの需要は最初から諦めていますが。

 実用的な「英才」を主力に、これらを少しずつ播き時期をずらしながら蒔いていきます。

昨日蒔いた「英才」の株数を聞くと、息子は134株ですとの答え。まだまだ蒔きますよ。

 

 これもレストランに喜ばれる「わさび菜」です。

株ごと収穫するのでなくて、葉を元から折り取りながら収穫し、たくさん採れて有難い。

 

 「プレゼント」なんてシールが貼ってある「山東菜」です。

文字通りの儲けものって、感じで最後に蒔いて、昨日の仕事を大汗のうちに終わることが出来ました。

 さて、今日は「スズキチ」のオーナーシェフ自らが仕入れに来る金曜日。

市の商工観光課の担当が合わせてくれと言うので、時間をセッティングしてあります。

 そして、夕方遅くに担当から連絡で、JAの担当者も一緒で良いかと聞いてきたので承諾の返事。

雨模様なので、これから野菜の収穫をし、スベルべも入れて4者で話し合いです。

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