男の料理は手抜き無し。
一心不乱に油温計を見、そして火力を調整しながら大豆を揚げる。
揚げた大豆に揚げた角切りさつま芋、小女子を入れて混ぜ合わせる。
これが、学校給食の人気メニュー「フライビーンズ」です。
フライビーンズ(その1)
学校給食に長く関わった妻は、その仕事から学んだメニューも、
我が家の定番メニューとして取り入れた物も多い。
フライビーンズもその一つだ。そのフライビーンズには思い出深いエピソードが残っている。
卒業式を終えたある日、学校の給食室に一通の封筒が届いた。
封を切ると、中学校で三年間娘さんが給食を美味しく食べさせてもらった事。
そして、最後に食べるフライビーンズを母に食べさせたくて、
規則を破ってそっと持ち帰ったと言う内容だったと言う。
その話に感動した妻は新聞に投稿し、採用されて掲載となり、
学校関係者の間ではしばらく話題になったようだった。
さて、そんな美味しい定番メニューのフライビーンズを我が家の定番にしない手は無い。
妻が何回か作っているうちに、自分も作って見たくなった。
材料である大豆は前夜から一晩水に浸し吸水させておく。
(続く)