畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

連載175「一度『ドル箱』に足を掛けて打ってみたかった」(その2終わり)

2018-10-23 07:36:17 | 暮らし

        一度『ドル箱』に足を掛けて打ってみたかった(その2)


 でも、出玉率と言うかお客を儲けさせるのも、パチンコ屋経営者または釘師と呼ばれた人たちの<

調整も有ったには違いない。事実、既営業のパチンコ屋の近くに新規開店したときなど、

客寄せのためか普段よりも出玉率が明らかに良くなったものでしたから。


 某駅前に新規開店したときは、お客が大喜びしました。

普段よりも明らかに出るようになったのでしたから。仲間は終業を待って隊列を組んで押しかけたものです。

その新規開店して間もない店に貴重な休みの時間を割き、朝の開店から入ったことがあった。


 始めて間も無く、弾いた球が勢いよく、穴に吸い込まれ、チューリップと呼ばれる大きな誘導扉が開きっぱなし状態。

その頃の機械は半自動式と言うか、自分の指で弾を込める必要は無く、

上皿から自動的に弾くバネの先端に落ち込む仕掛けだった。


 だから、労力も節減され左手でせっせと球を送り込む必要も無くなっていたのでした。

調子よく打ち続けると、下の球の受け皿がすぐに一杯になる。でも、この球を掻き出すタイミングも微妙で、

そこでリズムが崩れることさえありました。その日はそんなことは全く関係なく、出始めたら止まる気配も無かった。


 すると、店員が近づいてきて耳元でささやく。「お客さん、換えないでくださいね」なんて言う。

店にしたら、どんどん出ている機械は宣伝にもなる訳で、いわばその日の目玉商品のような物。

それをすぐ景品に換えられたりしたら折角の店の作戦も功を奏さない事になりますから。


 ささやくのみならず、親切にも下の受け皿からプラスチックの玉入れ箱に移してくれたり、

その箱も一杯になると、とうとう木製の大きな箱、通称「ドル箱」を足元に持ってきて移し替えてくれる。

そして、球の追加のたびに「〇〇番さん追加です」と放送がながれる。その番号の呼び出しが、

続くものだから他のお客がのぞきに来る。


 出玉無制限とは宣伝で謳ってはいても、10,000発出し切ったところでストップがかかりました。

でも、パチンコを始めた際に夢に見た「ドル箱に足を掛けて打つ」をとうとう実現させた一日は忘れられない。


          (終わり)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

カラスも狙う落花生(その1)

2018-10-23 05:13:15 | 

 忙しさと、不順な天候で諦めかけていた落花生の栽培でした。

でも、せめて貴重な小粒赤皮種の落花生の種子だけでも確保との思いで蒔いた落花生が中々の出来に。

 

 例年ネズミや、タヌキかムジナと思われる小動物にやられてしまう。

ところが、今年は国道に近い位置と、カラス除けに張ったテグス糸の成果で食害は少なかった。

 

 近所のオジサンの手伝いを得て8時前からせっせと抜き取ります。

成熟具合が問題なのだけれど、一株抜いたら後は一気呵成に抜かなければならない。

なぜ一気呵成に取らなくてはならないかと言うと、落花生の収穫を待っている者がいるからです。

 

 全部抜き取ったところでもぎ取りを開始。

ユリの球根用のコンテナにもぎ取った落花生を投げ入れます。

 

 不穏な雰囲気を感じて見上げるとカラスがこちらを見ていました。

ま、一羽や二羽だったら問題も無いけれど、これが山の畑だと仲間を呼んで集団で来ますからね。

            (続く)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

連載175「一度『ドル箱』に足を掛けて打ってみたかった」(その1)

2018-10-22 04:36:44 | 暮らし


         一度「ドル箱」に足を掛けて打ってみたかった(その1)

 

 就職し、一人前の社会人になれたと言うことで、人並みにギャンブルにも手を染めた。

先ず、手始めに手を染めたのは身近な存在のパチンコで、その頃は隣町だった小出にも、

二軒のパチンコ屋さんが営業をしていた。


 そのパチンコ屋の一軒では、母方の祖父と良く一緒になりお互いに笑ったものだった。

そして、もっと笑えたのは母の実家の菩提寺のご住職が、葬儀か法事の帰りにお斎のお酒で酔った、

真っ赤な顔で法衣のままで打っていたこと。


 体格の良い文字通りタコ入道のようなご住職でそれが「おーい、出ないぞー」なんて、

パチンコ台のガラス戸を叩きながら喚くのだから迫力十分でした。


 恥ずかしながら、長岡の大きなパチンコ屋に開店前から並んだことも有る。

そこでは、店員がシャッターを開けるや否や這いつくばって店に潜り込む輩が少なからずいて驚かされた。

当時はプロバチンカーなる種族も居たのだった。


 さて、勝つことよりも負ける回数が圧倒的に多かったけれど、そこがギャンブルの妙なところで、

負けた事よりも、勝ったことの回数が少ない方の事のことが記憶に残るのだから始末が悪い。

負けてもまた行きたくなるってほとんど依存症です。


 パチンコに手を染めた事のある方は誰も同じだと思うが、機械にもよるけれど出玉にも必ず波があり、

出たり出なかったりを繰り返す。

あれって、人間自身が持つ体内バイオリズムによるものなのか、

または機械が微妙に温度湿度でリズムを作り出すのかそのあたりは分からずじまい。

             (続く)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「大根の即席漬け」と一緒に食べたもの

2018-10-22 04:01:21 | 食べ物

 もちろん、大根の即席漬けだけでは夕食にはなりません。

スベルべママの作品の一つがこれです。揚げ物の中身は「冷凍枝豆」と「チーズ」です。

 

 少肉多菜を絵に描いたようなピーマンと肉の炒め物。

もうそろそろ収穫が終わりになる小さなピーマン「ピータロー」が素材ですが果肉が厚くて美味しい。

 

 ジャガイモ「インカのめざめ」と、ニンニクの素揚げです。

「インカのめざめ」も今頃になると水分が抜けて̪シワシワ。でもそれが独特の風味で美味しくなるのです。

 

 そして、メーンと言えばこれかな。

大きな鮭の切り身を焼いたもので、丁度よい塩加減でした。

 

 いや、スベルべトーちゃんのメーンはやはりこれかな。

今回は南魚沼のお酒「高千代」でした。残念な事に婿はある試験の受験勉強中でアルコール抜き。

 一人で飲むときは、何だか肩身の狭い思いのスベルべではあります。

でも、そろそろ離乳食が始まる元気な孫が、食卓を明るく賑やかにしてくれる夕食でした。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

朝霧に包まれて

2018-10-20 05:42:32 | 

 金曜日は「スズキチ」さんの仕入れ日で、夜明けと同時に山の畑に収穫に向かいました。

秋の山の畑の特徴はこの朝霧です。我が家の畑の手前の蕎麦畑から朝食中のカモシカが逃げ出した。

 

 山の斜面が始まる畑の端も霧に包まれる。

手前の野菜はかなり虫の食害に会ったところです。

 

 そして、こちらはこの秋、最も遅く播種したところ

遅いところは農薬ゼロにも関わらず、ほとんど虫の食害は有りません。

 

 そこで、盛りになりつつある、この畑の葉物野菜の収穫に主眼を置きます。

リアスからし菜、赤リアスからし菜、紫ミズナ、レッドマスタード、手前のミニ青梗菜等々。

 

 そして、空きスペースに大量に撒いたラディッシュも収穫期を迎えています。

根菜類は前日にも収穫していましたが、それに加えての朝の収穫です。

 大量の野菜、収穫物を持って帰宅し、根菜類の洗いに取り掛かる。

間引き大根も大きくなり、食べ頃で葉付きのまま持ち帰ったので、大根と切り離して洗います。

 出荷引き渡しの約束の10時にようやく間に合いました。

そして、その引き渡しを待っていたのは手伝いを申し出てくれた女性二人と近所のオジサン。

 4人で10時半近くになって山の畑に向かい、それからさつま芋掘り。

4人の力を合わせると強力で、12時半まで働いたけれど、コンテナ6個のさつま芋を掘り上げたのでした。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする