夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

「大鼬」

2015-07-25 21:05:53 | 自作の小説
男は鼬が嫌いだった
子供の頃 男は 人が自分の顔を鼬に似ているーと話すのを聞いた

ますます鼬が嫌いになり 見つけては殺した

鼬を殺しながら成長した

それも ただ殺すのではなく かなり惨い殺し方をする

父親が死んで家を継いで当主となったあとは その祝いだと
捕まえてきた十匹ばかりの鼬を閉じ込めておいて油をかけて生きたまま燃やした

そのもがくさまを見て笑った


鼬を殺すごとにますます鼬に似てきた男は もう鼬が服を着ているとしか思えない容貌になった

それでも男を猫かわいがりする母親は 特別綺麗な娘たちを連れてきた人間に大金を払い 男に与えた

鼬男に抱かれた娘たちの大半は気がおかしくなった


そんな娘たちの幾人かは子供を産み 産まれた子供は産婆を青ざめさせた


産まれた瞬間 あかんぼうはー鼬の姿をしていたのだ

いつの間にか 人間のあかんぼうになるのだが

繰り返されると産婆も慣れた
鼬男の母親から与えられる大金も産婆の神経を太くする



鼬男は鼠を喰うようになり 自分の子供にも鼠を与えた


遂には 自分の母親も食い殺し 姿を消す


鼬男は死んだのか

いや 彼は人間であることをやめたのだ

嫌っていた鼬そのものになってしまい それが心地よいのだった



家は子供達の一人が継いだ

鼬男はずいぶん長いこと生きていて

そのあたりは化け物が出るーと噂になった

ずうっと昔の話である

暑いと犬もイライラするようで

2015-07-25 10:11:54 | ペット
昨夜 姑の家から帰宅して 庭の物入れから犬のフードを出していたら ちょっと犬達が小競り合いを始めました

深刻になったら止めようと おやつ入れにフードを入れながら見張っていたら


アシュリーは噛みつかず大きな体でランにぶつかっていって そのアシュリーの額あたりをランが銜えました

で すかさず「こらっ!」と声かけて 手近にあったおやつ入れの容器をぶつけたら いったんは離れましたが
またぶつかりあう

で この時 トキはアシュリーとランの間を回ってましたが どうするかと思えば
ランに味方するように アシュリーの腰あたりを背後からくわえたり 乗っかったり

ちょこちょこアシュリーに攻撃を加えているのでした
アシュリーには余りダメージなさそうでしたから 殆ど助勢には 力にはなってないようでしたが・笑


アシュリーに怒られたら トキは逃げる一方で いよいよ追い詰められないと 反撃もしませんが

アシュリーの大きな体にぶつかられても ランは揺るがず がっしり受け止めます

何の根拠があるのかわかりませんがーランは自分に自信を持っているようです
どっしりと落ち着いています



フードの入った容器を一番にアシュリーの前に置くと しばらく満足そうに食べていたアシュリーですが

少しすると 他の犬のフードが入った容器を取りに行き 口に咥えて運んで 自分の好きな場所へ置いてました

フードを独り占めして ご満悦のアシュリー
呆れた食い意地です・笑



アシュリーが場所移動したら 食べにいくラン
慣れたものです 要領もいいラン

逆にやっと食べに行くと アシュリーに見つかり 追いかけられる可哀想なトキ

トキがアシュリーに追いかけられている間に 悠々とランが食べていることも





暑い昼間は 涼しい玄関に近い洋間の窓の前に陣取り 玄関側の番もしつつ 室内の様子も気にしているラン


アシュリーは更に涼しい和室前の濡れ縁の下 
トキはアシュリーとランの間くらいに だいたい居ます