夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

一日雨の降り続く木曜日でした

2016-04-07 19:24:34 | 子供のこと身辺雑記
友人の美容室でパーマをかけて髪もだいぶカットしてもらってきました

先客も同じ年頃の女性で やはり美容室してる友人の友人らしくって 話題は病気の親のことや姑のこと

面白かったのは友人も風邪をひいていて その先客も風邪で咳を抑えるのに時々持参の水筒に入れたコーヒーを飲んでいました

私も風邪ひきなので 同じ年頃の女性三人揃って風邪ひき


終るのは私の方が先だったので 最後はちょっと久しぶりに会った長年の友みたいになって別れてきました


明日を花見と決めた主人ですが 「明日は大丈夫 雨は上がる 晴れる 間違いない 完璧や」と変な自信を持っています


姑は「雨が降ったら 足が痛いから家にいる」


主人「何もせんでじっとしといたら大丈夫や」


お昼は外で食べよう 食べるとこも決めてるーと私が家に帰るのに車に乗ろうとしたら言い出した主人

何処かと言えば 以前に行った姑の家からだと半時間かからない道の駅 
そこのあさりラーメンが美味しかったからーまた食べたいーと いう動機なのだそうです


いやいや君 道の駅でいいけど もっと遠くのにしようよ


そんないつでも行けそうな所にしなくったって
寄ったことない場所はまだまだいっぱいあるのだし


「心配しなくても 大丈夫 桜の咲いている場所はいっぱい知っている 寄りながら行くからー」


主人が運転席 長男が助手席

後部座席に姑と私


明日の午前中に長男と私が姑の家まで行って 主人の車でのドライブになるのですが


なんとなく 行く前から疲れてる私です


やたら山道を運転するのが好きな主人

そして 私はー自分が運転していないと車に酔うんですーー;


不幸と因縁の根っこ 

2016-04-07 13:42:31 | テレビ番組
BSプレミアムの放送で「元禄港歌 -千年の恋の森-」を観ました

舞台は元禄 播州の港町

一年に一度 瞽女の糸栄(市川猿之助)と初音(宮沢りえ)がやってくる 手を引くは目の見える歌春(鈴木杏) 

歌春は廻船問屋の大店の筑前屋の次男で放蕩息子の万次郎(高橋一生)と三年前からの仲だ
歌春にとって万次郎は初めての男だった


江戸から戻ってきた筑前屋の長男の信助(段田安則)は実は糸栄が本当の母親

家付き娘の筑前屋のお浜(新橋耐子)は 信助とはなさぬ仲だし血を分けた万次郎のほうが可愛い

筑前屋の主人の平兵衛(市川猿弥)は婿養子なれど店を大きくしたやり手の商売人でその手腕に自信を持っており 真面目な信助を跡取りにして更に店を大きくしようと考えている
平兵衛は 余り自分以外の人間の感情を忖度しない人間だ
妻以外の女性に手をつけて子供を産ませて それがどれほどお浜に哀しい思いをさせたか分かっていない
また産んだ子を手放し 我が子と呼ぶこともできぬ糸栄の哀しみも分からぬ

お浜は逆に人の感情がよく見える

だから万次郎と歌春の仲にも気づいており 歌春と一緒になりたいと職人の和助が頼んできたのを良いことに その縁談をまとめようとする

引き合わされてー縁談を承知した歌春だが それでも頭では分かっていても 万次郎を忘れることはできない

和助は逆上する 一年前から酒もやめて 歌春と所帯を持ちたいばっかりに頑張ってきたものを



信助は糸栄の「葛の葉子別れ」の涙ながらの弾き語りに この女性は子を産んだことがあるのではーもしや自分の実の母親ではなかろうかと思い 
それを初音に確かめる

初音の知ろうはずがないのに
初音は6歳の時に捨てられて その頃も目が見えてない
初音の捨てられた場所には絵馬が残っていて 親の名前はないが歌が書かれていた

美しく薄倖な初音に心惹きつけられる信助

初音もまた自分の為に涙してくれる信助の優しさ 温かさに離れがたい思いが沸き上がりー


お浜は舞台に立つ万次郎の為に衣装を新調し その着付けをしていると 和助が怒鳴り込んできた

平兵衛が 文句言うならもう仕事はさせぬーと和助をたたき出す



万次郎の身に何かあってもとー舞台に立つのは信助が

万次郎も兄さんの方が実力もあるのだしーと新調の豪華な衣装を渡す


舞台に立つ信助を万次郎と思って和助が毒をかける

顔にあてた面の目の部分の穴から 信助の目に毒が入り その目がつぶれた


信助の目は見えなくなってしまう

和助に刺された歌春が 最期に一目 万次郎に会いたいと歩いてくる

二人の仲を引き裂いた形のお浜だけれど 万次郎を呼んでやる

万次郎は血まみれの歌春を抱いて死ぬなと言うけれども 万次郎への想いを告げて 歌春は死ぬ
万次郎の嘆きの声



目が見えなくなったけれど 妻(初音)と母(糸栄)を得たーと去っていく信助

好きに生きるといいーと平兵衛



歌春を殺した和助も自分で死んだ


役人たちは万次郎の腕から歌春の死体を奪い こうした者はご定法により捨てる
とむらいはならぬと言う

けれど死体を片付ける達は自分達がきちんと送ると言ってくれるのだった



劇中 流れるは哀感溢れる美空ひばりさんの歌



目が見える人間達の世界も身分やしがらみで不自由


目の見えない信助と女二人
この三人の行く先も明るいとは思えず

惚れた娘を失った万次郎も幸せではない


市川猿之助の演じる糸栄は 不幸に耐え続けて生きてきた女性にしか見えなかった

昔の女優さんだと必殺シリーズでの山田五十鈴さんを思わせる佇まいと存在感

最後の場では周囲の人々を気遣う思いやりと優しさ見せるお浜に 店の為にとった婿の平兵衛がもっと違う人間であれば 幸せでいられたのでしょうにと

歌春の身分の低さから釣り合わないと仲を裂いたことへの後悔

糸栄のことも案じるその仕草



その昔 平幹二郎さんの信助と太地喜和子さんの初音での舞台がありました



家を続けていくには 後継ぎが必要で
男の子が産まれたら まずは安心ーなんて時代がありました

身分に縛られて

家柄 家格が釣り合うことが大切で


様々な縛りに縛られて 生きていくしかなかった

そのなかで必死に生きていくしかなかった




岩下志麻さん主演の「はなれ瞽女おりん」という映画があります

瞽女というのは耳慣れない言葉かもしれません






ー江戸時代から昭和の初めごろまで、三味線を手に有縁の村々を流し歩く目の不自由な女性たちの姿が全国のいたるところで見られました。
瞽女と呼ばれる、芸を支えに生きた人々です。
現代のように福祉制度がままならず、医療も未発達であった時代、眼病を患った女性たちが自活する道は極めて限られていました。
そんな彼女たちの多くが三味線と唄を習い覚え、米などの農産物と引き換えに身を削るような芸を披露していったのです。
娯楽に乏しい時世にあって、瞽女の底抜けに明るく、ときに哀切の極みをゆく弾きうたいは、彼女たちを迎え入れる側である庶民にとっても一服の清涼剤ー

などと「瞽女資料館」ってサイトにありました

詳しく知りたい方は 御覧になって下さい

http://www.geocities.jp/gozearchives/

http://www.geocities.jp/gozearchives/about.html