夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

「スタートレック」(2009年 アメリカ映画)

2016-04-22 22:15:29 | 映画
スター・トレック [Blu-ray]
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ロミュラン星の消滅で妊娠中の妻も死に 任務に当たっていたスポックへの復讐心に燃えるロミュラン星人のネロ(エリック・バナ)は過去に遡り
艦隊を攻撃する

その折に妊娠中の妻や多くの乗務員を救う為に自動操縦ができなくなった艦に一人残り 敵の攻撃を受け止め ジョージ・カーク(クリス・ヘムズワース)は壮烈な死を遂げる

死の直前 ジョージは息子が生まれたことを知り 妻の父親の名前をつけるように言い残す


やんちゃな少年だったジムは成長してもーやんちゃだった

女と喧嘩に明け暮れる日々

10分間だけ艦長だったジョージが800人の命を救った
ジョージそっくりの息子のジム(クリス・パイン)なのにーとクリストファー・パイク(ブルース・グリーンウッド)は ジムに話して聞かせる

宇宙艦隊アカデミーに入学するジム
素質はいいのだが かなり裏技も使う

絶対に失敗するコバヤシマルの課題も 成功してしまったことから その不正をバルカン星人であるスポック(ザッカリー・クイント)にとがめられる

その告発の最中 
バルカン星からの救援連絡が入り それぞれ乗船するも ジムは謹慎 乗ることができない

ジムの友人マッコイが置いてはおけないーとジムを自分の患者として乗船させる

父が死んだ記録などの知識あるジムは 戦況が 父が死んだ戦いの時と同じ状況であると気づき いち早く「罠だ」と見抜く

だがー ネロに誘い出されてパイン館長はさらわれ スポックの故郷のバルカン星もネロの為に消滅させられる


両親を救いに行ったスポックだが 転送目前に母は死んだ

地球人とバルカン星人の子ということで バルカン星の学友からは 裏切者などといじめられたこともあるスポック

子供の頃 スポックは父親にどうして地球人である母親と結婚したのかーと聞いて本当の答えは得られなかった


パインの留守にエンタープライズの船長として指揮とるスポックだが 作戦においてジムと衝突
ジムを艦より追放する


ジムは捨てられた星で獣に追われ逃げ込んだ洞窟で そこにいた年老いたスポック(レオナード・ニモイ)に救われる


そしてネロが時空を飛び越えて過去に来て「変えている」と教えられた

ネロも ジムが話を聞いているスポックも未来からきた人間であったのだ

スポックがロミュラン星を救えなかったことをネロは恨んでいる
スポックが苦しむように バルカン星を消滅させたこと


ネロが過去を変えていることで 現在の状況も変わってしまっているーと話す

優れた技術持つモンゴメリー・スコット(サイモン・ベグ)の居る場所へも老スポックが案内してくれた

老スポックの知識でスコットの理論を完成させ 転送でスコットとジムはエンタープライズへ

老スポックの教えに従い スポックの痛いところをついて動揺させ激昂させる

これにより船長不適格者となったスポックは船長の座を降りる

そんなスポックにスポックの父親のサレク(ベン・クロス)は スポックの母のアマンダ・グレイソン(ウィノナ・ライダー)を愛したから結婚したのだーと告げた
妻に死なれてサレクも悲しんでいたのだ


そしてジムは自分で船長の座に就き 新しい作戦を言う


パイン艦長の救出とパイン艦長をさらった巨大な宇宙船を追いかけ攻撃する


パイン艦長救出にスポックも名乗り出て ジムと一緒に敵の宇宙船へ転送されることに

ジムがいくらナンパしようとしてもなびかなかったニョータ・ウフーラ(ゾーイ・サルダナ)は生きて帰ってくれるようにスポックに告げる
彼女はスポックを慕っており スポックも実は彼女にひかれていた


苦戦しながらもジムはパイク館長を救出

スポックもネロへ大きな痛手を与え 間一髪の転送で三人はエンタープライズに戻ってくる


ネロは降伏を拒否 エンタープライズはネロの巨大な宇宙船を滅ぼし その爆発に引き込まれそうになるも かろうじて地球への帰還を果たす


老スポックは 自身の若い頃でもあるスポックの前に姿を現し バルカン星に代わる星は見つけてある 艦を離れるなーと諭す
ジム・カークとの友情の絆を大切にしろと
自分の心を信じるのだと


ジムはこの戦いにおける行為を称えられ 正式にエンタープライズの船長の任命を受けた

機転もきく頼れる艦医レナード・マッコイ(カール・アーバン) ぴかいちの技術者モンゴメリー・スコット
ヒカル・スールー(ジョン・チョー) パヴェル・チェコフ(アントン・チェルチン)
ニョータ・ウフーラ
戦いの中で困難を乗り越えた仲間たちに副長としてスポックが加わる



「宇宙 そこは最後のフロンティア これはUSSエンタープライズが任務を続行して 新世界を探索し
新しい生命と文明を求めて 人類未踏の地に航海した物語である」

この語りで映画は終わります


シリーズ次作は「スタートレック イントゥ・ダークネス」(2013年 アメリカ映画)





「報復ゾンビ」-17-

2016-04-22 11:29:29 | 自作の小説
「再び 雪の日に・・・葉山宏人」


今年もクリスマスがやって来る 天気予報では久しぶりに雪のイブになるらしい

いつもならそれなりに忙しい日だが・・・今年は暇だった

5年前に新しくビルの持ち主となった会社が建物を全面補修するからだ

こちらの意見も取り入れた改築もしてくれるというのでは 断りようがなかった

耐震性の高い構造にするとも聞いた

工事中は店に近い場所の旅館まで住む場所として借りてくれているのだがー


暇だ
仕事がないとやることがない・・・・・


クリスマスイブに一人で旅館の部屋に引きこもっているのも淋しすぎる気がして出かけてきてしまったが・・・・・

賑やかな街も一人ではつまらない

缶ビールぶら下げ小さな公園に落ち着く




いらっしゃいませ

〇〇円になります

有難うございました





この繰り返しで来る客の傍観者として生きていくのかなと思えてくる


休憩時間は ただぼけっとして


ああ この機会に旅行にでも行けば良かったんだと気が付いた

工事が終わるまで まだ3日ある

何処に行こう



ああ 雪が降ってきた    はらはら はらはら
白い花びらのようだ  ああ きれいだな



とん! 横に人が座った
リンスかな 甘い優しい匂いが流れてくる

「随分寂しい時間の過ごし方をされているのですね」


その声! 君は! ああ・・・君は

聞きたいことは山ほどある
あれから何があった
今迄何処にいた
何をしていた
今 何処に住んでいる



いや・・・いい  今 君はここにいる


「お久しぶりです」彼女が微笑みかけてきた


「蓮さん 千希良(ちぎら)・・・蓮さん」



「覚えていて下さって嬉しいです ずっとずっと お会いしたいと思ってました」
彼女が笑う



ああ 僕の方こそ ずっとずっと君に会いたかったんだ
好きだと伝えたかった



「事情があって長く離れてましたけれど 近くへ来ることができたので お会いできないかと思って捜していたんです」

含羞むように下を向いた彼女は 提げていたバスケットを膝に置く

「ピクニックしません?」


ワインの壜と二つのグラス チーズ ビスケット  向かい側のベンチをテーブル代わりにして 魔法のように取り出し あれこれ並べていく

テーブルの両端に2本のキャンドルを置いて火をつけて クリスマスケーキにお皿 チキン 唐揚げ ローストビーフ

「本当に会えて良かった これ結構 重たかったんです」

楽しそうに笑う彼女を見るだけで 僕は胸がいっぱいになる


食べて飲んで 

彼女が頭を僕の肩に置く

「わたしね 葉山さんのこと好きだったんです
バレンタインのチョコ 渡したかったな」


覚えているのは彼女の言葉ばかり

「ありがと 最高のクリスマスイブでした  夢見ていたとおりの
本当に ありがと・・・」


「・・・なさい  おやすみなさい・・・」


優しい彼女の声がこだまする

なんて幸せな時間だっただろう

千希良蓮 蓮さん 良かった君に会えて

ねえ 僕は君が好きだ  好きだ




誰かが肩を叩いている「大丈夫ですか?」
声をかけてくる

「貴方 起きないと風邪をひきますよ」
繰り返し 誰かが話しかける
「雪も積もってきました 起きて下さい」

心配そうに声をかけてきたのは 優しい顔立ちの青年だった

「彼女は?」と問いかけると 背の高い青年は困った表情になる

「僕が通りかかった時 貴方は一人でした」


ワインもケーキも残ってない 僕は夢を見ていたのだろうか
缶ビールで酔って・・・・・眠っただけ・・・なのか

ひどく印象的な美しい青年は 親切な言葉を続ける
「本当に大丈夫ですか なんならお送りしましょうか」


「有難う ずっと 幸せな夢を見ていた」


「ああ・・・それは」と青年が頷く
「ありますね 起きたくないような夢を見ることはー」


僕がもう大丈夫だと礼を言うと

「どうか現実でもいい事がありますように メリークリスマス」
そんな言葉を残して青年は去っていった





千希良蓮 彼女に会った

あれが全部 夢だというのか  夢であったと

夢だというのか 本当に・・・・・


ならば せめて抱きしめればよかった

たとえ夢の中でも 抱きしめて 離さなければよかった

彼女が僕を離れて 何処にも行けないようにー