夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

「葬恋記」-11-

2017-03-10 20:41:39 | 自作の小説
ー鬼となった娘ー

四方を山に囲まれ僅かに拓けた地が 一族の代々暮らす場所であった
美しい水を湛える湖もあれば 清い流れの川もある

春ともなれば山野にはとりどりの花々が咲き乱れた
長(おさ)の娘はその花々も褪せて見えるほどに美しく・・・・・名を紗穂(さほ)と言う

守備隊長の息子の東風丸(こちまる)と近く夫婦になることが決まっていた

自身も紗穂を妻にと望み 叶わなかった男がさる大国へ 紗穂の美しさを知らせてーーーーー
大国の主の息子は娘一人を奪うのに大軍で その美しい場所を攻めた


焼き討ちをかけられて多くの民が焼け死んだ

紗穂を逃がそうとした東風丸は捕えられて 娘の目の前でなぶり殺しにされた


「お前はこいつの目が好きか では目を失くしてやろう」
そう言って目を抉り 耳をそぎ 鼻を刻み

「この腕でこいつはお前を抱いたか」
両腕も切られ 足は折られた挙句にやはり切り取られー
苦しめられ 体中の血を流しきるように 
娘の愛する男は殺された

自分一人を奪う為に 一族全てを殺した男

この殺戮に関わった全ての人間を娘は呪った


「子々孫々その末裔全て絶えるまで・・・・この恨みは消えぬ

我が命消えようと この呪いは解けぬ 終わらぬ
覚悟せよ

我が魂は この仇を討つ」

美しい娘は鬼となり湖へ身を投じた

それからー間もなく
大国は他の国に攻められ思わぬ敗北
傲慢な大国の主もその息子も首を斬られた


一人殺されるごとに 湖は高笑いの声をあげたという

やがて山の噴火があり湖は無くなったが その水は大地に沁みて 姿を変えて残り・・・・・
呪いも残った

最後の一人が死に絶えるまで 呪いは消えず


形を変えた死の呪いは漂い続けた

まるで愛し愛される者を捜すように
恋の相手を求めるようにー
ただ・・・・・流離(さすらい)続けた

既に呪いの始まりすらわからぬながら 死を求め続けた

人の命も死も ソレには何の救いも与えなかったけれど



(「葬恋記」終わります)


信用ならないヤツ(笑)

2017-03-10 20:23:17 | 子供のこと身辺雑記
朝ご飯を食べながら「ZIP!」を見ていた長男
素麺が紹介されるコーナーで
「初めて見た!」とおおいに感心してみせる


あえてつっこまずスルーの私「ふ~~~ん」

車で1時間以内の場所に「揖保乃糸」の工場がありますし 小豆島でも美味しい素麺がつくられています

長男「冗談やて 毎年食べてるし」
やたら焦る長男に私「頭の良い人間って こちらが何も言わないほうがこたえるでしょ」


長男「なんか言うてくれへんと俺がアホみたいやん」

「あんまり白々しいし 味噌汁の具 にゅう麺 夏場以外でも食べてるし」と私

長男「冗談に決まってるやん 」

私「君の人間性を見たね  」


「こんな純粋でいたいけない若者なのにー」と長男

一日はオチのない母子漫才で始まる

ただ それだけの話である

おかずから

2017-03-10 09:37:35 | 子供のこと身辺雑記


春巻きの具です
冷めてから巻くので 具のみ先に作っておきます

平行して後であっためればいやーと肉じゃがも作ってしまったのですが

冷蔵庫の在り合わせで
サツマイモ・人参・もやし・ひき肉・海老・生姜をごま油で炒めて 塩胡椒・味の素・醤油少々で味付けし最後に水溶き片栗粉を加える

冷めてから春巻きの皮で巻いて 揚げるだけ

どうせ姑の家に届ける間に冷めるし 食べる時には電子レンジであっためるんだからーと開き直って早めに作っておきます

出る前に作っていたらーたまに時間の按配にしくじり 焦ることがあるので