夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

食べたいモノは日々刻々と(笑)変わります

2017-03-24 12:19:37 | 子供のこと身辺雑記
運転していて何かの弾みに「あれ食べたい」と思うことがある
車だから ちょっとお店に寄って買えばいいのだがー

そういう時に限って 「でも おかず作ってきたよね」「他に買うものあるし 帰り道にあちこち寄るのも面倒」
「雨も降ってきたし しんどいなあ」
いろんな理由で「明日 買おう」とか思い
で その明日になると「今日は食べる気分じゃない」

うん だけど「食べたい気持ちだけ」残っていたりしてね(笑)

朝 子供を駅まで送っていったついでに(昨夜遅くまでー朝にかけてというかサッカーの試合を観てて 少し遅くに出た長男)
食糧品を買って クリーニング店に寄って 花屋さんに寄って
ーああ そうだった カレーパンが食べたいと思っていたんだったー

と思い出して買ってきたパン









このパン屋さんのカレーパンが好きなんです
(姑の家とは反対方向になるから 滅多に行かないけれど^^;)
朝は焼き立てがありますし

他は牛乳にあるきな粉まぶしの揚げパン つぶあんのアンパン クリームパン



パン屋さんといえば駅前のパン屋さんが閉店
ちくわパンとか変わったパンもあるパン屋さんだったから残念です
比較的近くのイトーヨーカドーも閉店でイトーヨーカドーの中にあったパン屋さんも無くなるし
(好きなパンが食べられなくなるのは寂しいです)







ついでに作っておいた姑に届けるおかず

焼き餃子
連子鯛の煮たの
南瓜の煮たの




「恋する魔法使い」-7-

2017-03-24 00:11:56 | 自作の小説
「ところでその防御の用意とは具体的にはー」
攻撃を受けた場合の行動についての話し合いが一段落すると 海岸の最前線の守備についてのアンドールの問いにディスタン王は逡巡の色を見せる
王はベルナーに口止めをされていた
しかし・・・・・

室内を四人の姫と四人の王子にロズモンドだけを残し 見張りとして室外にメリサンドのみを立たせる
既にメリサンドはベルナーが誰なのか また彼がしようとしていることも知っている

「今から話すことは他者の前では話さないと誓ってほしい」
守備隊と共に歌うたいのベルナーが海に向かったことを王は話す

「何故 ただの歌うたいが?」
皆の気持を代表するロブレインの当然の問い

「ただの・・・ではない 彼は例の領域で育ち
その力をアクシナティの大軍を止める為に使う」

「幾ら魔法使いでもそれは命がけの術ではー」とダンスタン

「この日の為にアスザールは先代のランデール王から その王子を預かり育てた
ベルナーはレイダンドの有事に備えて修業を積み アスザールに鍛えられたー

そうベルナーは言った

その為に戻ってきたと
レイダンドを守る為に

例の領域もこの大陸の危機に際し ベルナーが使う力については了承していると」


ディスタン王が言葉を切ると 室内に沈黙が広がった

それが事実ならベルナーは王子
彼こそがレイダンドの真の王

ーそんな決意でレイダンドへ来ていた?!
では 彼は今何処に・・・何処から・・・その力を使おうとしている?
胸の動悸が激しくなる
ロズモンドはそれ以上 話を聞いてはいられなかった
ー一人前の女官でなくていい!-
必死にそういう力を使えそうな場所を考える
海に近くて 人目につかなくて ある程度はお城に近くて
そうした場所はそんなに多くは無いはず

ベルナーに生きたベルナーにもう会えなかったらどうしよう

それはいや・・・そんなのは嫌! 絶対にいや!


末席に控えていたロズモンドが真っ青な顔をしてぶるぶる震えていることにリザヴェートが気付く
「ロズ・・・」

「姫様 ごめんなさい 失礼します!」
ロズモンドは扉の外のメリサンドを押しのけるようにして室外へ飛び出して行った

「何処に行くのですロズモンド」

母親の声にも振り向かず 得意の弓矢と剣だけを掴み愛馬に飛び乗り凄まじい勢いで城を出て行くロズモンド


部屋に残る四人の王子と四人の姫君はそれぞれに作戦と話し合いを続けー王に許可を得てからメリサンドは城の入り口へ向かった
落ち着いて振る舞ってはいるものの何処にアクシナティの兵が来ているか分からない状況での娘の見境ない行動は案じられる
心配でしょうがない

城門でメリサンドが見たのは 案内を乞い入って来るブロディルの旗を掲げた兵士たち
中でも目立つ見事な漆黒の馬に乗った隻眼の人物・・・・・
斜めの黒い眼帯

残る一つの左目の・・・その鋭い眼差しが立つメリサンドに止まる 留まる


カズール・シャンデ将軍は半ば硬直するように・・・ぎこちない動きで馬を降りた

メリサンドもシャンデ将軍の眼に視線を当てたまま動かない

将軍が目の前まで来ると漸く小さく呟いた「カズール?」

忘れられないその瞳 娘のロズモンドと同じ金に緑の破片が混じったように輝く不思議な色の・・・・・
厳しい顔立ちなのに笑うととても優しくなる顔

「ああ・・・」

「カズール カズール!」急にメリサンドが泣き出したのでカズールは面食らう

とても「死んだんじゃなかったのか 生きていたのか」と尋ねられなかった

ただ「アイーシャ」とその名を呼ぶ

訪ねあてた館の冷たい表情の女性は「娘は腹の子ごと死んだ お前のせい!」とカズールを罵ったのだ

「娘をロズモンドを助けて! あの娘を見つけて 緑かかった栗色の髪で貴方と同じ色の目をしているわ
ベルナーと名乗る歌うたいを助けに行ったの
ベルナーはアクシナティの船団退治の術をかけにー」

ベルナーが向かった場所を言うメリサンド「嘘じゃない 貴方の子供よ お願い・・・」
それまでの気丈さが嘘のようにメリサンドは泣き伏した

ぽんぽんとその背中を叩いてー「必ず見つけてくるから」

部下に幾つかの指示を出すと数名引き連れシャンデ将軍は城を出て行く


騒ぎに外を眺めた姫達は驚いていた
「あのメリサンドが男に縋って泣いていたわ」

「ブロディルの人間よね 何者なのかしら」

同じく様子を見た王子達も戸惑った表情だ
「あれはカズール・シャンデ将軍ー」