![]() | 史伝 西郷隆盛 (文春文庫) |
海音寺 潮五郎 | |
文藝春秋 |
ただ西郷隆盛のことだけを書いた本ではない
薩摩藩の島津家についても詳しく書かれている
江戸後期 幕府は力を失い人々は様々な考えを持ちそれに従い動き始める
明治へと移る前の人々の動き
筆は月照の死後 西郷隆盛が奄美大島へ渡る所で措かれている
解説は作家の葉室麟氏
海音寺潮五郎氏は鹿児島県出身 教師の経験もある
西郷隆盛は避けては通れない
むしろ西郷隆盛を扱うことで薩摩藩についても触れたかったのかもしれない
島津斉彬の死による変化
井伊大老の行った安政の大獄
大河ドラマでも主人公を変えて幾度も幾度も扱われる時代
九州人は情に篤いとよく言われる
特に鹿児島の人間は
鹿児島の人間が西郷隆盛に寄せる思いはまた独特なものがあろうかと
西郷隆盛はその情の篤さゆえに・・・・・時代にさえ弾き飛ばされたのではなかろうかと思ったりもする
純粋な気持ちだけでは利用され その純粋さをうとましく思う者により・・・
来年の大河ドラマでは どんな西郷隆盛が描かれるのだろうか