夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

マイクル・コナリー著「燃える部屋 (下)」 (講談社文庫)

2019-06-18 23:13:30 | 本と雑誌
燃える部屋(下) (講談社文庫)
古沢 嘉通
講談社


昔 誰かが放火して子供達と保母が死んだ
助かった子供は刑事となり真相を突き止めたく思っている

その火事があった日に起きていた別の事件
犯人が捕まらなかった未解決の事件

幾つかの事件は一つにつながっていく

やがてボッシュ刑事とソト刑事は真相に到達するが


ボッシュは停職を言い渡される

正義を行おうとして遭遇する理不尽さ


組織というものは時に必要でない無能な人間が 必要な人間を職場から追放する


巻末に著者のエッセイ「走る男」が掲載されております
皿洗いのバイト帰りに遭遇した出来事が
彼を作家にした

夜 走る男 着替えて 
その男はある包みを隠した

まだ少年だった著者は男を追跡 ある評判の良くない店に入るのを見届ける
どうすればいいのか父親に電話し相談
警察に見た男の話をし 刑事と一緒に男が入った店へ
だが 男は逃げた後

その後 逮捕されたニュースも観ないまま 長年が経った

この体験が後年 著者を作家へと導いたーと



奇妙な体験を「職業作家」へと昇華させた


著者は他にも「リンカーン弁護士」などのシリーズ物を書いております

このボッシュ刑事シリーズもドラマ化されております





マイクル・コナリ―著「燃える部屋 (上)」 (講談社文庫)

2019-06-18 08:37:45 | 本と雑誌
燃える部屋(上) (講談社文庫)
古沢 嘉通
講談社



狙撃されて その傷が原因で結局命を縮めた男が死んで やはりその体内の弾丸が死を呼んだー
それが検死で分かり これは未解決の殺人事件としてハリー・ボッシュ刑事が捜査に当たることとなる
ベテランの彼とコンビを組んでいるのはラッキー・ルーシーと呼ばれているソト刑事
彼女は子供時代に遭遇した火事の真相を突き止めたくも願っている
彼女は生き残れたが その火事の犠牲に友人達も保母もなっていたから

ボッシュが捜査を進めていくと 未解決の殺人事件はソトが真相を求める火事ともつながっているように思われてきた


定年で刑事を退職する日も近づいてきているボッシュ
長い警察暮らしでの人脈
頼りになるその人脈を駆使し 若いソト刑事を育てようとし
また二人暮らしの娘の行動にもやきもき
射撃が得意な娘は警察官になる為の学校で勉強中

父親として娘が心配でたまらない

ただ不器用な男で

長年捜査を優先してきた

ボッシュとソトが過去の事件とのとっかかりを見つけたところで上巻は終り

気になるところで下巻へ続きます