![]() | 贖罪の街(下) (講談社文庫) |
古沢 嘉通 | |
講談社 |
ボッシュが真相に近づいていることを感じ 悪徳刑事コンビは焦る
彼等は自分達のいけない商売がばれることを恐れて
保安官補ヴィンセント・ハリックの妻を惨殺
証拠すらでっちあげて被害者とは面識すらない男が犯人とした
更にその男のアリバイを証明できる人間も殺した
またボッシュが狙いをつけた自分達にとって弱い輪になる兄弟も殺し
遂には自分達が脅していた医者とボッシュが話をしている場所で 医者とボッシュの二人共を殺そうとする
悪徳刑事の親玉の方エリスは相棒のロングを楯にして自分だけは逃走
だがー
いざ事が露見した時に逃亡先にしようと決めていた場所へ向かう前に
性的誘惑で恐喝のネタ作りに利用していた女達も殺し
更には ボッシュも殺そうとボッシュの自宅で銃口をボッシュに向ける
もしもボッシュの娘がいたら ハリックの妻を同じ目に遭わせていたと
けれどボッシュから車の話を聞いていたナンシー・メンデンホール刑事がひそかに戻ってきてくれていて
エリスを仕留めるのだった
ボッシュが体を張って集めて来た情報をもとに ボッシュの異母弟のミッキー・ハラー弁護士も依頼人の無実を証明し裁判に勝つ
裁判には証人としてボッシュも証言
傍聴席にはボッシュの娘マディもナンシーもいた
ナンシーは言う「娘さんは あなたを誇らしく思っているわ」
良い親である自信が無いボッシュには何よりの言葉だっただろう
娘に対して どういう態度をとればいいかー
どういう親であればいいのか
ボッシュはいつも思い悩んでいる
翻訳の古沢嘉通氏のあとがきにはシリーズ次作の紹介がある
とてもとても続けて読みたくなるのだけれど
この予告編のように書かれる訳者あとがきも 文庫で読むこのシリーズの愉しみだったりします
まだ翻訳されていない本がこれだけあるのねと