賭けに負けて筆名も作品の主人公名も同じ「フィン・ベル」になったそうだ
安達眞弓さんの「訳者あとがき」にあります
そこそこに成功し 美しい妻もいたのに 主人公のフィンは飲酒をやめられず
交通事故を起こし 歩けなくなり 車椅子で生活する身の上になりました
離婚
南の果ての地に暮らす場所を移します
死ぬための銃も購入
ところが この小さな街にもセラピストは居て 彼女と話すうちに この街の人々と関わりはじめます
死ぬことは先延ばしになったのでした
車椅子でのスポーツにも参加し
新しい生活
再び ところがです
フィンが購入した家の前の持ち主は二人までが行方不明になっていました
娘のアリスと その父親ジェィムズ
丘を隔てた隣人一家は不気味なゾイル三兄弟
アリスとジェイムズの消息には どうやらこの三兄弟が関わっていたようなのです
行方不明になって6週間は生きていたと思われるアリス
皆が知り合いのこの小さな街で 誰が少女を拉致して殺したのか
フィンの家にまで三兄弟は侵入
遂には フィンの家は放火で燃やされます
フィンの家に何があったというのか
過去の事件や街の歴史について調べるフィン
車椅子が必要な体でも快活で面倒見がよく親切なタイ
タイの親戚で美容院オーナーのパトリシア
夫と娘を喪った姉エミリーを案じ 事件について調べてたブルーイット・ベイリー
タイのおじで郷土史家のブラック・アルビーが自殺に見せかけて殺され
その後 ある荷物がゾイルの家に運ばれることになっているーと知ったベイリーとフィンは真相に気付いたのでした
漁に出てゾイル三兄弟は留守と思い込んで ゾイルの家に行ったフィンですが 兄弟の一人が残っていました
殺されそうになり 車椅子ごと宙づりになるフィン
物語の冒頭は この宙づりになっている場面から
そこから綴られていきました
三兄弟と真犯人との対決
どうやってフィンは生き延びたのか
どれほど悍ましい犯罪が行われたのか
ゾイル三兄弟は豚を飼っています
豚が人を殺して喰うーこれは「ハンニバル」シリーズでもありましたっけ
この物語では 殺した人間の始末の為に 豚に食わせます
残る骨の始末
フィンは それを知りました
砂金と思えた金の塊が 実は人の歯に使われたものであったと
リアルに想像すれば 吐き気覚えるほどの
そういう犯罪
解説は吉野仁さん
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ごめんなさい