4話の作品です。まずは、2話まで。
ファン・スジョンさん=ジスクは、北朝鮮のスパイです。と言っても、彼女は元々普通の主婦でした。
ところが、夫のオ・テスが韓国から潜入したスパイだったんです。10年以上北朝鮮に潜伏し、ジスクとの間に息子をもうけながら今になって祖国韓国に戻ってしまったんです。
それで、家族であったジスクは捕まり、拷問を受けたりもしましたが、彼女は一切の事情を知らなかったわけで・・・。
スパイとして教育され、今度は彼女が元夫のテスを殺害する指令を受け韓国にスパイとして潜入したのです。
この時、幼い息子は人質として北朝鮮に捕まっていました。息子の命が関わっているので、彼女も必死です。
ソンホ=チェ・スジョンssiは、一人息子のジュンヒョクと二人暮らしをしている刑事です。昔、彼が担当した事件の犯人が家に押し入り、妻をジュンヒョクの面前で殺されてしまった過去があります。
ジュンヒョクはテコンドーの優秀な選手のようですね。生意気だけど、結構大人な面も持っているようです。彼は、自分が家のドアを開けてしまった為に、犯人が家の中に入り込み、自分を庇って母が死んでしまったと言う事を今でも心の傷として持っているんです。
ある時、ソンホはいつも行く食堂のアジュンマに、一人の女性を紹介されるんです。家政婦として。最初は必要ないと言っていたソンホですが、ジスクの美しさに一目ぼれしちゃったようで、いきなり気持ちを変えちゃって・・・。
食事の支度等、家事をジスクに頼むことにしました。
食堂のアジュンマも、北朝鮮のスパイでして。ジスクと幹部とのパイプ役なんですね。お目付け役でもあります。
ところで、テスは、任務を果たし、帰国したものの、今度は韓国内で監視の対象となってます。長い間北朝鮮に潜伏してる間に、思想を変えてしまって、反対にスパイになって帰国した可能性もあるってことのようですね。
彼は、ふっ切ってやってるようですが、中国の怪しげな人物と連絡を取り合ってるようで、いったいどういう立場に居るのか、どういう考え方なのか、イマイチ掴めません。
ただ、帰国して北朝鮮での生活を全て忘れてるってわけでもないんです。彼以外にも、同じ様な任務について帰国した人物がいまして。その人物も言うんです。
「全て忘れたと思ってた。最初から忘れると決めていたから。帰ってくれば全て忘れると思ってた。あそこでの毎日が思い出だ。だから、誰かを捨てて何かを捨てた時、私の人生は止まった。忘れられたか?身体は帰って来たが、心は置いてきてしまった。取って来る事も出来ない。」
テスも、同感のようです。黙ってお酒を酌み交わしてました。
ジスクが家政婦として家に入って来た事で、ソンホはうきうき気分。でも、ジュンヒョクは苛立ちを隠せません。
父がまるで再婚相手のように思ってるのも、一目瞭然ですし・・・。自分にとって母親は亡くなった母だけだという思いが、余計に反感を募らせます。
何かにつけて、ジスクに冷たく当たるんです。
ある日、テコンドーの試合で疑惑の判定を受けて負けてしまったジュンヒョクは、その試合の審判を殴ってしまうんですね。で、乱闘になった時、偶然ジュンヒョクの姿を見かけて追い掛けて来たジスクが彼を庇って手に大怪我をしてしまいます。
流石に動揺しまくりのジュンヒョク。反感がいくらか和らいだかも。悪い人じゃ無いと言う事はジュンヒョクだってわかってましたからね。
ジスクは、ジュンヒョクに言いました。
「誰が何と言っても、世界にお母さんの代わりになる人はいないわ。守ってくれたお母さんを忘れないで。」
ジスクは、幹部から、早くテスの情報を掴むよう催促されています。それで、用事を作っては警察のソンホを訪ねるんです。
そして、られのPCから、テスの情報を得ました。ところが、PCは国家保安院に管理されてまして。テス等の目をつけられてる人物について検索すると、すぐにチェックされるわけです。
で、保安院の調査がソンホに入りました。でも、勿論ソンホは身に覚えが無いわけで。
でも、ふと、ジスクが、自分の机に向かっていた事を思い出しました。彼女の息子の写真を拾った事もありましたし。もしかしたら、疑惑が湧いたかも・・・。
写真の一件は、食堂のアジュンマがうま~く言い繕ったので、事無きを得ましたけどね。
テスの事を誰かが調べたと分かったので、保安院はテスにそれまで以上の警護をつけました。
ジスクは、テスの事務所だかに忍び込みました。
で、姿を確認して、近づいて行こうとした時、誰かがジスクの口を塞いだんです。
誰北朝鮮の人物のようだけど。
結構面白いですよ、この作品。4話完結なんで、とっとと話が進んでよいです。わき道にそれる事も無さそうですし。