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韓国TVドラマ「愛の温度」オリジナル・サウンドトラック |
クリエーター情報なし | |
PAN ENTERTAINMENT |
レビュー一覧は、こちらから。
イ・ヒョンス=ソ・ヒョンジンさんは、ドラマの脚本家。
ある日、自分に何の断りも無く勝手にストーリーを変えたPDのやり方に激怒し、撮影現場に怒鳴りこみました。
勿論、相当の勇気がいる事ですから、その前に焼酎を引っ掛けて。
どうも、そのPDは以前からそういう事を勝手にする人物らしく、これまでもヒョンスは我慢して来ました。でも、今回と言う今回は、どうにも我慢ができなくなったのです。
大勢のスタッフがいる中、二人は大声で言い争いました。
監督が叫びました。この中に、君の味方をするモノがいるか?・・・と。
誰もが目を背けました。
その時、一人の声が聞こえたのです。
「います。ここに。」
手を挙げた人物を見て、ヒョンスは凍りつきました。
臨時スタッフとして撮影で料理をしていたオン・ジョンソン=ヤン・セジョンssiでした。
片時も忘れた事が無い人。一度でいいから会いたいと切実に願っていた人。29歳の青春の終わりに去って行った初恋の人。
よりによって、こんな醜態を見せている場で再会するとは・・・。
ヒョンスは踵を返してその場を出て行きました。
そして、ジョンソンが後を追ったのです。
5年前、ヒョンスとジョンソンは出会いました。
それまで、後輩のホンアを介してメールのやり取りを数回しただけの知り合いだったのですが、ランニングの同好会のイベントで初めて顔を合わせました。
ジョンソンはフランス料理のレストランでシェフをしています。
フランスに留学していたようで、そのレストランのシェフに気に入られて、部門を任されるほどの腕前のようですね。だから、先輩に少々嫌味を言われたりしますが、一切気にしていません。
マイペースというか、自分の感情優先と言うか・・・。
あまり人と関わりたく無い感じです。
ヒョンスはパク作家の下でアシスタントをしています。
元々、大企業で働いていたのですが、辞表を提出し、脚本家を目指しているのですが、事はそう簡単に運んでいません。
パク作家は我儘モノだし、同僚たちとの仲もあまりよくありません。妹からも散々嫌味を言われるし、味方は同僚のファンボ・ギョンだけです。
ヒョンスが嫌われる理由の一つが、正しい事を正しいと言ったり、正直であろうとして、自分の意見を相手にぶつけることでしょう。決して間違っているわけじゃありませんが、パク作家も、痛いところを突かれるとやはり良い気分はしませんからね。
とても真っ直ぐなのです。
だから、ある時、大学の先輩でドラマPDのキム・ジュナが、パク・ジョンウを紹介した時も、きっぱりと断りました。
パク・ジョンウはドラマ制作会社を始めようとしていて、その為に良い監督を紹介してもらおうとキム・ジュナに声をかけていたのです。
キム・ジュナは、ドラマ業界は監督ではなく、脚本家にかかっていると言いまして、ヒョンスを紹介したのです。
まだ無名で1本も作品を撮った事は無いけど、大会社を辞めて脚本家を目指しているから・・・とね。
ジョンウは、最初、そういう無謀で非現実的な人間は嫌だと言っていたのですが、直接ヒョンスを話しをして見て、どうもその正直さが気に入ったようですよ。
一方で、馴染みのレストランの腕の良いシェフとして、ジョンソンのことも気に留めていました。
そして、マラソンイベントの日。
初めて顔を合わせたわけです。
ヒョンスは、どんどんホンアたちから離されてしまいました。
で、とうとうはぐれてしまうんです。
元々、物凄い方向音痴だとか。おまけに、携帯も同行していたチェ・ウォンジュンに預けてしまってて、連絡のしようもありません。
でもね、走ってるコースがとても趣のある通りでしてね。ドラマのシーンをあれこれ思い浮かべていると、も~っと遅くなってしまったんですね。
その様子をちらっと見て、気づいていたジョンソンが、引き返してヒョンスを探しましたが、なかなか見つかりません。
やっとのことで見つけた時、ヒョンスは楽しそうに道端のブロックの間から咲いてる花を見つめていました。
怒りより、思わず笑ってしまったジョンソン。
ジョンソンはヒョンスに文句を言いました。どれほど探すのが大変だったか・・・と。
ところが、ヒョンス、相当弁が立つ人間でしてね。
しっかりと言い返すわけです。
でもね、ジョンソンもヒョンスに負けないくらいに弁が立つのです。
お互い悪い感情は持たなかったでしょう。
雨が降り出しました。
雨宿りした時、ジョンソンはヒョンスの横顔から目が離せませんでした。惹かれていると、自分でも感じていました。
「つき合おう。」
突然でした。
ヒョンス、驚きました。正気?・・・と。
まだ会って5時間ほどしかたっていない人に、付き合おうだなんて、信じられません。例え相手が魅力的な男性であっても、その言葉を嬉しいと感じたとしても、そしてその言葉が信じられる思ったとしても、ヒョンスは了解するほど軽くはなかったのです。
ある日、パク作家の事務所で同じようにアシスタントを務めているキム・ギダの作品が佳作に入選したと言う知らせが入りました。
同じ公募にヒョンスも応募していたのですが、彼女には入選の知らせは届きませんでした。
流石にショックを受けました。
ホンアは慰めようと食事に誘ったのですが、途中で自分は別の人との約束に行っちゃって。
代わりに・・・と呼んだのがジョンソン。
酔っ払ったヒョンスは、思わず心の内の苦しさをジョンソンに打ち明けちゃった・・・。
入選したら、ヨイドでダンスを踊ろうと思ってたの・・・とヒョンス。
ジョンソンは、ヒョンスの手を引っ張ってヨイドの公園に行きました。
入選した時のために、練習しておこう・・・と。
ヒョンス、涙が止まりました。笑顔になれました。
ところで、ジョンソンを探している女性がいます。
ジョンソンの母親のようです。なんとも、奔放な女性です。
私は、この作品の方が好みですねぇ、「よくおごってくれる~」より。今のところ・・・ですが。