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実は、フランスからメールが届いた夜、ジョンソンはヒョンスに会いに行っていました。
情けない事が続き、泣いていたヒョンスでしたが、一方的に会いに来たジョンソンを追い返すことはせず、会ったのです。
ヒョンスが泣いていたことに、ジョンソンは気づいていました。
こんな時は・・・と、身体を動かして気分転換することを勧めました。マラソン同好会ゆえ、ランニングをすることに。
「待っててくれる?」
ジョンソンが聞きました。フランスから返事が来て、真っ先に彼の頭に浮かんだのはヒョンスの事でした。
ヒョンスは答えず、今ハマってる曲があるの、聞く?と言って、携帯で再生しました。「運命のように君を愛してる」の、この曲
運命のように君を愛してる 운면처럼 널 사랑해 OST ー しばらくさよならのように 잠시 안녕처럼 / Ailee
結構私も好きな曲です
ヒョンスの脳裏を、ジョンソンとの出会いからの思い出が過ぎりました。
「愛なんてくだらない。」
と、ヒョンスは言いました。くだらない愛で青春を無駄にしてはダメよ・・・と。
ヒョンスは今、厳しい現実という壁にぶつかっていると言いました。つまり、そちらの方がジョンソンとの愛より重要だということですね。
ジョンソンは、細かい事は聞こうとせず、それで納得しちゃうんですよ・・・。
それでも、やはり出発する直前、ヒョンスの声が聞きたかったのです。だから、空港から電話したのに・・・。
ヒョンスは出なかったのです。
その時、ジョンウと一緒だったという事が理由ではありません。迷いや未練を断ち切るためだったんだと思います。
ヒョンス、まさかその電話がジョンソンとの最後の電話になるとは思ってもみませんでした。
思い直してかけ直しても、もう、ジョンソンにつながることはありませんでした。
最初は出なくて、直後には、既に解約されてしまっていたのです。
その時になって、ヒョンスは慌てました。家に行っても、既に別の人が住んでいましたし・・・。
ジョンソンをあっさりと拒否した事を後悔しました。
ヒョンスは、ジョンウの会社で働き始めました。
ホンアは、ジョンウを見て、彼がヒョンスに惹かれていると一瞬で見抜きました。こう言う事には鋭いんです、彼女。
「つかまえなさい、良い男よ。」
と、ホンアは言いましたが、ヒョンスは聞き流しました。
そして時間は過ぎて行きました。
ヒョンスは折に触れてジョンソンの事を思い出していました。決して想いは消えていないし、会いたい事に変わりはありませんでした。
そんなヒョンスを、傍でジョンウは見続けて来ました。
ヒョンスが時折見せる寂しげな表情にも気付いていました。
自分のヒョンスへの想いにも気付いていました。刹那的な感情ではなく、一生を共にしたいという真剣な感情だということにも。
ヒョンスの脚本が入選しました。
その連絡が届いた日、ジョンウはヒョンスに告白しました。
自分にとって家族は選択だ・・・と言いました。そして、ヒョンスとなら、楽しく暮らせそうだ・・・と。
ちょっと回りくどい言い方ですよね。ヒョンスなら分かったと思いますが・・・。
ところが、期待を込めてジョンウがヒョンスを見た時、ヒョンスは泣いていたのです。静かに涙をこぼしていました。
自分の話に感動したかと、一瞬ジョンウは思いました。でも、ヒョンスの言葉は、彼の予想とは違うモノでした。
「入選したんです。」
おめでとう・・・とジョンウ。
「でも、嬉しくないです。この為に生きて来たのに・・・。愛してる人がいます。気づいた時は遅かった。これが愛何だと、彼が去って気付きました。」
ジョンウは驚きました。まさか、断られるとは思ってもみなかったのでしょうし、今までこんな状況になった事も無かったのでしょう。
「今、俺に何をしてるか、分かってるのか?」
とジョンウが言いましたが、ヒョンスの耳には入ってなかったようです。
待っててくれる?と言ってくれたのに・・・と泣きだしてしまったのです。最後の電話にも出られなかった・・・と。
ジョンウ、驚いて聞いていましたが、そのうち、笑いがこみあげてきてしまいました。
彼には予想もつかない言動に出るヒョンス、愛している人がいると告白してる自分に対して言うヒョンス・・・。そんなヒョンスだからこそ、ジョンウは惹かれたんだと改めて気付いたのかもしれません。
泣きじゃくるヒョンスの肩をそっと抱き寄せて、ぽんぽんと叩いてあげました。
そして5年後の2017年の再会シーンにつながるのです。
1話の最初のシーンです。
ジョンソンは、逃げ出したヒョンスを追いかけました。
呼んでも、ヒョンスは後ろも見ずに駆けて行きました。
その頃、ヒョンスは脚本家として独り立ちし、事務所も構えていました。
パク作家の元を出たファンボ・ギョンとホンアが手伝ってくれていました。
ホンアがヒョンスと姉妹のように親しくしていたのは、ヒョンスが彼女のプライドを傷つけるような人間じゃなかったからのようです。
つまり、お金持ちでもなく、一流企業を辞めて脚本家を目指していたけど、いつまでたっても入選せず、あくせくアシスタントをするしかない年上の女性だからなのです。
ところが、自分より先に入選し、脚本家となったことは、おそらくホンアのプライドを傷つけたのでしょう。
表向きは、それまでと同じようにヒョンスの成功を喜んで見せているし、ヒョンスの為に何かと世話をしてくれているけど・・・。
その裏では、ジョンソンにヒョンスには素敵な恋人がいると嘘を伝えていたのです。
ジョンソンがヒョンスを愛していたと知ったから・・・。そして、ヒョンスと別れたのは振られたからだと知ったから・・・。
ジョンソンは、そのホンアの言葉を信じていました。
ヒョンスの入選作もちゃんとフランスで見ていました。
ヒョンスが知らないだけで、彼はヒョンスの消息を掴んでいたのです。勿論、ホンアからの情報で。
ジョンソンは、帰国してフランス料理のレストランを開店していました。『グッドスープ』という店名です。
試食を頼んだ時のヒョンスのリクエストがスープでしたから、それから来てるんじゃないかな?
なんと、ウォンジュンも医師を辞めてそこで働いています。
まだ採算はとれないようですが、地道に真面目に取り組んでいるようですね、ジョンソンたちは。
相変わらずジョンソン母は彼のお荷物のようです。
ジョンソンは必要以上に関係を持つ事は避けているようですが、追い出すようなことはしていません。
今は、ダニエルという若い恋人がいます。
興味の対象が自分ではないということが、ジョンソンにはほっとするところなんでしょうかね。
ヒョンスが、監督と揉めて撮影場所に乗り込んだことは、ネットに挙げられ、もっと大ごとになって行きました。
ここでホンアは、また密かにヒョンスに対するクレームを投稿したりしてますよ。なんだか、外面が良いのに、内では何をしてるか分からないです。
ホンアに最初感じたイメージがどんどん変わってきてますよ。
ヒョンスともめたミン監督は、悪評高い人物で、新人脚本家としか仕事をしません。その方が、自分の好きなようにストーリー等を変える事ができるからです。ベテラン脚本家ではそうはいきませんからね。
ユ監督が、ヒョンスとミン監督の間をとりなそうとしても、無茶苦茶な言い分なので、反対にユ監督が怒ってしまったりして、埒があきません。
ミン監督は、裏でパク脚本家に協力を依頼してますよ。
ヒョンスの脚本の内容を、自分の好きなように書き換えてもらおうとしてるんです。勿論、ヒョンスには一言の断りも無く。
ヒョンスは、我慢してミン監督の言う事を飲もうとしましたが、まだ話し合いは決着がついていません。
悶々とするヒョンスを、ジョンウは食事に誘いました。ずっと連れて行きたかった店だと言いました。
そこは、なんと、ジョンソンの店。
ネットでジョンソンの情報を仕入れていたヒョンスは、そこが彼の店だと言う事に、すぐに気が付きました。
顔を合わせる勇気はありませんでした。
店の前で、入らないとヒョンスが言った時、ジョンソンが。
丁度、足りない材料を買い出しに行っていたのです。
二人は5年ぶりに顔を合わせました。
会うなり、昔と同じように議論するように言い合った二人。気づいて思わず苦笑してしまいました。
5年のブランク等感じないような雰囲気です。
おめでとう、シェフになったのね。
おめでとう、脚本家になった。
そうは言っても、二人ともまだまだ一人前とは言えない状況でした。それも充分分かってる二人です。
連絡も無く消えて、今度は現れて、皮肉を言ってる・・・とヒョンス。
電話に出なかっただろ・・・とジョンソン。
忘れる筈無い、出なかった事、凄く後悔した・・・とヒョンス。
「なぜ、後悔したの?」
その問いには答えられないヒョンス。想いを告白することになります。
いいわ、過ぎた事だから・・・と言いました。
「素敵な恋人がいて、夢も叶ったのに、何故後悔を?」
ジョンソンが真っ直ぐに見詰めて聞きました。
ヒョンス、言葉が出ません。
その時、ジョンウが戻って来ました。そして言いました。
「誤解されるぞ。恋人同士の喧嘩だと。」
ジョンウ、何か気付いたかな?