ロマンスは命がけ! ? DVD-BOX2 | |
チ・ヒョヌ,イ・シヨン,キム・ジニョプ,ユン・ジュヒ,シン・ウォンホ | |
TCエンタテインメント |
レビュー一覧は、こちらから。
前話まで、どっちを向いてもイライラさせられるエピソードでしたが、今話から話が動き始めました。
目に見えているものだけが、その人の本質じゃないというのが、描かれています。そして、その背景となる事情も少しずつ描かれ始めました。
ところで、この作品は、他の医療系の作品に比べて薬品や様々な専門用語がたくさん出てくるように思います。勿論、覚えられるわけもないし、それ以前にそう言う単語はスルーして見ています。じゃないと、理解に時間がかかってしょうがないから
自分の実力に疑いを持った事が無かったスンジュは、初めて挫折感を味わっていました。
それが事故の所為だと思うと、イナへの怒りや恨みも増してくるわけですが、それとは反対に、イナに復讐してもこの状況は変わらないことも嫌と言うほど分かってきました。
やけ酒をあおって、ジェファンに怒りをぶつけても、八つ当たりに過ぎないと彼自身分かっているんでしょうね。
だからイナに
「キミに復讐しても何の意味もない。」
と、言ったのでしょう。
いつもとは様子が違うスンジュを見て、イナは心配になりました。
翌朝、スンジュの様子を見に行くと、部屋でお酒を飲んで、そのまま倒れたように眠っていました。額には傷が出来ています。
スンジュが目覚めた時、傍にはお粥、そして額の傷には絆創膏が貼られていました。
イナだと察せられました。
でも、次にイナが部屋に様子を見に来た時、スンジュの姿は無かったのです。
お粥に手はつけられていませんでしたし、額に貼っていた絆創膏もはがされていました。
相変わらずだ・・・とイナは思ったでしょうね。
イナは、夢に描いている“開かれた病院”の実現の難しさを実感していました。
それは、患者から信頼を得て初めて実現できる事なんだと分かって来たのです。
先日、宅配便のオジサンの顔色が悪いのを見て、診察を勧めたのですが、断られてしまってね。後日、心配した事が現実となってしまいました。
そのオジサンが仕事中に倒れているのが発見されたのです。
救急搬送した後、イナは医者としての自信を失いかけました。病院を開けば、患者に自分の誠意を伝える事が出来ると考えていました。でもそれは間違いだと感じ始めていました。
そんな話をすると、助言が出来ない自分を悔しがるジェファン。
で、相談に乗ってくれる人を紹介すると言いました。
その人は、島に住んでいました。
一緒に行こうとジェファンに言われていましたが、イナは一人で島に出かけて行きました。
一人で話が聞きたかったのでしょう。
訪ねて行ってびっくり。
なんと、スンジュの父親だったのです。
そして、スンジュもまた、島に向かっていたのです。
現地で出くわしたイナとスンジュ。
二人とも本当に驚きました。
すぐに帰れといつものようにイナにキツイ言葉を投げかけたスンジュ。
イナも、帰ろうとしました。
でも、引き留めたのは、スンジュの母。
スンジュとイナが知り合いと言う事を知ると、完全に二人が恋人同士だと勘違いしちゃった。
イナが追いかけて来たと思ったのです。
大喜びの両親。
でも、スンジュとイナが事情を話したので誤解は解けました。が、両親は二人の関係をイマイチ理解できないでいます。
ただ、イナのことをとても気に入った事は確かです。
スンジュが病院を辞めた事を知っているのは父親だけでした。
心配するからと、妻には話していません。
事故以来、息子が変わってしまったと勿論母親も感じています。だから、とても心配しているのです。
イナは、それを感じ、病院を辞めた事は話さず、上手く取り繕いました。
スンジュもその事には感謝しています。
スンジュは、すぐにジェファンに電話し、どうしてイナに父親の事を話したのかと怒鳴りました。
丁度その時、ジェファンは父親に連れられて自分の後援者となってくれそうな人物に次々に引きあわされていたところでした。
その気の無いジェファンは、嫌気がさしていました。
彼は疑っていました。スンジュの動画を病院の掲示板に公開したのは、父じゃないかと。そして、スンジュ父の事故にも何か関係があるのではないかと。
事故で右手に大怪我をしたスンジュ父は、手術ができなくなり、それが理由で病院を辞め、島に引っ越ししたのです。
スンジュはそれも気に入りません。
こんな小さな島で、ちょっとした病気を診て、老人の世話をしてる父親がふがいないと思えたのでしょう。自分だったら耐えられないと。
でも、イナは良い手本を見たような気がしました。
彼女が理想としている病院、理想としている医師の姿だったからです。
「心を通わせるのは難しい。時間がかかって当然だ。」
と、スンジュ父。
スンジュ父も島に来た時は、医者らしく白衣を着て病院で患者が来るのを待っていたようです。でも誰も来なかったようで。
重病だったら島の外の大病院に行くし、軽い場合は我慢するのが常だったからです。
「だから、白衣を脱いだ。」
と、スンジュ父は言いました。一緒にお酒を飲んだり釣りをしたりして、信頼を築いていったのです。そして今があるということです。
イナには有難い助言でした。
ジェファンも島にやって来ました。
昔からスンジュ両親を本当の親のように慕っていたジェファン。ジェファンも嬉しそうでしたが、スンジュの両親も嬉しそうでした。まるで次男が帰って来たように迎えたのです。
ジェファンから、スンジュの事を聞いたイナ。
あのプライドの高いスンジュがそんなふうに挫折してしまったら、立ち直れないのではないか・・・と不安になりました。
ジェファンは、スンジュを心配するイナを見つめていました。
自分を傷つけ職を奪ったスンジュの事を心から心配するイナ。スンジュが言う酷い女性だとは思えなかったでしょう。
その時です。村の人がスンジュ父を呼びに駆けこんで来ました。
街から来た男性が、海に飛び込んだと言うのです。息子が帰って来たと聞いたから、もしかしたら・・・と思ってと。
イナとジェファンは慌てて駆け付けました。
その時には、既に男性は助けあげられていました。
横たわる男性の足を見て、イナはスンジュだと思い込みました。崩れるように座り込んでしまいました。泣きだしました。
ジェファンが人をかきわけて近づくと、スンジュが蘇生措置をしているところでした。
別人だったのです。
でも、そうとは知らないイナは泣き続けていました。
そのイナを、スンジュは不思議な物でも見る思いで見つめました。どうして泣くのか、彼には理解できませんでした。
でもま、この事でスンジュとジェファンはなんとな~く和解できました。
ジェファンはスンジュに言いました。
「俺は違うと思うけど、イナ先輩が兄さんの思ってるような人なら兄さんじゃなく、俺が復讐するよ。二度と立ち上がれないようにする。だから、兄さんは自分の事だけ考えて。」
ジェファンは例の携帯の修理を依頼した業者に連絡を取りました。
無理だったのかな?
丁度同じ頃、セラもジェファンから聞いた場所にある業者を次々に当たっていました。で、やっと探し当てた業者は、修理は無理だったと答えたのです。
それを聞いたセラは、ほっとしました。これでもう証拠は無いと。
島から戻ってみると、イナの病院に大勢の人が集まっているじゃありませんか。
ミウンが良い手を考えていたのです。
婦人会、老人会、地元の小学校の保護者会等に庭を使ってもらっていたのです。お茶と簡単なお菓子を出し、茶話会のような雰囲気の中でそれぞれの名簿を作り、体調をチェックし、治療が必要かどうかの判断をしていたのです。
ミウン、凄いです
イナは大喜びで集まった人たちと雑談をしながら健康チェックをしました。
その様子を見ていたスンジュ。
翌日から、イナの生活全般を細かくチェックし始めました。どこかにイナの裏の顔の証拠があるんじゃないかと。
でもね、どこを探してもイナは見た目のまんまで、秘密らしき物は一切見つかりません。
ついつい心配して泣いてるイナを思い出したりしてる自分に気づき、その都度、気持ちを引き締めようとしています。
「騙されるな、ハン・スンジュ。お前は騙されている。」
・・・なんてね。
時間の問題だな、こりゃ