まったり まぎぃ

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『胸部外科』9話まで

2020-07-01 11:54:26 | 韓国ドラマのエトセトラ

レビュー一覧は、こちらから。

 

スヨンは、患者が搬送された病院を調べてみました。

名前も知らない病院だったからです。

調べてみると、設備的にもスタッフの状況も、今回の患者を手術するのに満足とは言えない事が分かったのです。

スヨンはテスではないかと思いました。

問い合わせてみても執刀医の事は教えてくれませんでした。

で、直接やって来たと言うわけです。輸血用血液を持って。

 

心停止が起こってウジンと共に大わらわの状態のとき、スヨンが来ました。

挨拶は後で・・・とスヨンは手術を手伝うことに。

手術は無事終わり、患者は助かりました。

 

最近、ソッカンに断られた患者が良く来る・・・とテスは言いました。

血液も無い小さな病院で難手術を行うならあなただろうと思いました・・・とスヨン。

探してたの、謝りたくて・・・と。

「本当にごめんなさい。」

と言うスヨンに、もう過ぎた事だとテスは言いました。忘れてくださいと。

「どうして忘れられますか。私もあなたも。」

スヨンはテスにテサンに戻ってほしいと思っています。

でも、テスは、ここがいいと言いました。満足していると。

そして、ここにいることは皆に内緒にしてほしいと。

「元気になって良かった。本心です。」

そう言って、テスは病院に戻りました。

 

スヨンはウジンからテスの置かれている現状を聞いていました。

やはり、テサンを首になった者を雇う大病院は無いのです。だから、今、アルバイトで手術を引き受けながらここで生きているんだということです。

 

テサンを去る日、ソッカンはテスを引き留めました。

でも、テスはもうテサンにいたくなかったのです。

来るんじゃなかったと思っていました。他の病院だったら、母は移殖を受けられていたはずだと思うと、悔しくてたまらなかったのでしょう。

約束を破ったソッカンを許すことも、その選択を理解することも、テスには出来ませんでした。

 

ク・ヒドンもイ企画調整室長もソッカンだけが目立つのを、悔しく思っています。

ク・ヒドンは、患者を取られない策を練ろうと考えていますが、何も思い付きません。苛立つばかりで、周囲のスタッフはいい迷惑です。

イ企画調整室長は、次期院長の座を狙っていまして。

ヒョニルに、それとなく候補を考えているかどうか探りを入れました。

そしたら、なんと、ソッカンを考えているじゃありませんか。

こりゃ、ライブ手術を成功させてしまったら、もう本決まりだと思いましてね。

アン・ジナに、患者を説得して手術を受けさせないようにしろと言うのですが、アン・ジナは命令に従いませんでした。

ジナも見たかったのです、国内初のその手術を。

 

スヨンはやはり反対でした。

患者に話をしに行きました。

でも、患者は、国内ではまだ成功例が無い危険な手術だということも、術中何か起きても胎児を救えないということも承知の上でした。

心臓病の子を産むことを、親戚からは大反対されていて、中絶も考えていた時、ソッカンから話を聞いたのです。

考えを変えることは出来ませんでした。

 

もっと慎重に考えた方が良いのでは?とスヨンはソッカンに言いました。

「慎重に考えていたら、時機を逃す。新たな治療法には犠牲も伴う。だから、成功できるよう手を貸せ。」

ソッカンの意思は固い物でした。

 

どんなにたくさんの急患を受け入れ、難手術をこなしても、テサン病院でのソッカンの待遇は変わりませんでした。

それが、スヨンの手術をした途端、変わったのです。

ソッカンは、小児心臓センターを設立したいと言う夢がありました。

その夢を叶えるためには、自分の力をつけなくてはいけなくて、それには手術数をこなすより、大きな手術をして目立つ事だと気付いたのです。

それが現実だと。

だからのライブ手術なんです。

 

ライブ手術の日になりました。

手術前にソッカンはヒョニルと共にインタビューを受けました。

「先天性心疾患の子供が国内最少の地域はソウルです。中でも富裕層が多い地域です。健康な子が多いのではなく、心疾患だと分かると、中絶するからです。胎児治療が普及すれば中絶数は減ります。先天性心疾患を理由に胎内で殺される子を、私は一人でも多く救いたいのです。」

感動したようにヒョニルとインタビュアーは聞いていました。

 

ヒョニルは、何故ライブ手術を許可したか分かるか?とソッカンに問いました。

「同類だからだ。」

ヒョニルは、兄ヒョンモクに勝つために必死に努力してきました。しかし、父親は彼を認めなかったのです。他大学出身のソッカンも、テサンでは爪弾き者です。どんなに努力しても。

「皆に認められれば、私も君を認めてやるかもしれない。」

ヒョニルはそう言いました。

まだ信用したわけじゃなかったのね。

 

“同類”と言う言葉を、以前、ソッカンはテスに言ったことがありました。

 

ライブ手術が始まりました。

別会場にはヒョニルたち病院関係者、そしてたくさんのマスコミが集まって見守りました。

司会はク・ドンジュン。

彼は、手術の腕はイマイチですが、こういう事は上手いんですよね。論文を書くのも好きらしいし。

ク・ヒドンは親ばか丸出しで、息子の雄姿を見ていました。この親子、やっぱり憎めないわぁ

 

息をのんで見つめる“観客”の前で、流石にソッカンも緊張の色を隠せません。

でも、何とかやり遂げたのです。

ところが、成功したと思った瞬間、胎児の心臓が異常な動きを始めてしまって、このまま死んでしまうのでは・・・と言う状況に陥りましたが、それも何とか対処できました。

手術は成功です。

 

しかし・・・。一つ気になることが。

ソッカンの右手が少し震えていたんですよね。緊張のせいだったのかな?

助手についてたスヨンはそれに気づきました。

 

このライブを、テスも見ていました。

こっそりと会場に入り、一番後ろの席で見守っていたのです。

成功を見届け、一番先に会場を出ました。

ムン・スンジェが気が付いて後を追いましたが、既にテスの姿はありませんでした。

 

テスが戻ると、差出人不明の小包が届いていました。

中に入っていたのは、USBメモリ。

編集された監視カメラの映像が入っていました。テサン病院の、スヨンが手術した日のものです。

ウジンと共に確認したテス。

愕然としました。

ソッカンが事故で搬送されてきたテスに何らかの薬物を投与しているのが写っていたのですから。

テス、実は朦朧とした意識の中、ソッカンのその姿を目撃していたんです。

でも、夢だと思っていました。

「俺を眠らせたんだ。」

テスは気づきました。

 

当時、病院では、鎮静剤が紛失したと問題になっていました。

結局、犯人は見つからないままでした。防犯カメラの映像も盗まれていたからです。

 

手術を成功させたソッカンが望んだのは、なんと、テスの復帰でした。

あまりにも些細な事に、ヒョニルは驚きました。

そこまで望むテスという医師が、ソッカンにとって何なんだと思いました。

 

そして、ソッカンの前にテスが現れました。


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