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その日はミン・ヒョク記者の誕生日でした。
よりによって目撃者が今日見つかるなんて、何かの意味があるんじゃないかとヒョンジンは思いました。
9年も待ったんだと、スルギに強引に詰め寄ったのも、そんな焦りがあったせいかもしれません。
でも、スルギは突然悪夢を思い出させられて、パニックになりました。とても話をするような状態じゃありません。
部屋に閉じこもったのを、ヒョンジンが追おうとすると、スヒョンが腕を取って止めました。
時間が必要だと。
ミン記者の納骨堂に行ったヒョンジン。後からチャン法医学医も来ました。
目撃者が見つかったことをチャン医師に告げました。
覚えていないと嘘をつくの・・・とヒョンジンが言うと、本当かもしれないとチャン医師。
「衝撃が大きかった筈だ。お祖父さんとヒョクが殺されるのを見たんだ。9年も待ったのは分かるが、追い詰めるな。その子も辛かった筈だ。あの事件で傷ついた人はたくさんいる。」
その話を、スヒョンが聞いていました。
ヒョンジンがミン記者の恋人だったと知りました。
ソ議員を約束の期日までに殺さなかった場合、それなりの対価を払って貰うと、フィリップに電話がありました。
ユン・ジヘからです。
それなりの対価と言うのは、命だと匂わせました。
びびるフィリップ。
彼がスヒョンに仕事をせっつくのは、この“対価”だけじゃなく、多額の借金をしているためでした。
スルギは事件のことを覚えているようです。
でも思い出すことで発作のような症状が起こってしまうのも確かでした。
ヒョンジンがミン記者と関係があるとは思いもよらない事でした。彼女もまた傷ついていると分かりましたが、スルギは証言をする勇気がありませんでした。
スヒョンはそんなスルギを優しく見守っています。罪悪感でしょうかね。
何も言いませんが、そっと傍にいてあげると言う感じです。
「初めて会った日の事を思い出した。」
と、スルギが言いました。スヒョンが食事もしないで閉じこもっているスルギにソルロンタンを持って来てくれた時のことです。
昔、橋の上で一人川面を見つけているスルギの前に、スヒョンが現れ、何も言わずにソルロンタンをご馳走してくれたんだとか。
親戚から虐待を受けていたスルギ。死のうと思ったのかもしれません。
その時初めてソルロンタンを食べた・・・とスルギは言いました。決して贅沢な食べ物じゃないのに、それすら食べさせてもらえていなかったということですよね。
「私を連れて逃げて。」
と、その時スルギが言ったのです。
で、スヒョンがそうしたんですね。
だから、先だって現れた叔父さんが、二人は駆け落ちしたとヒョンジンに説明したのでしょう。
どうしてヒョンジンを止めたの?とスルギがスヒョンに聞きました。
でもすぐに
「嫌なら答えなくていい。答えないで・・・いいわ。知りたいけど、知りたくない。」
と、言ったスルギ。
これは・・・どういう意味でしょう。それに、スルギは初めてスヒョンに会った日・・・と言いました。
殺人事件の犯人の一人がスヒョンだと、その日が本当の意味で初めて会ったことになるのを知ってて、敢えて言わなかったのか。或いは、気づいていないのか・・・。
スルギに事件の詳細を語られては困ると思って、ヒョンジンを止めたと思ったのか、或いは、庇ってくれたと思ったのか・・・。
イマイチ、スルギの気持ちが判断が出来ません。
ヒョンジンは、スヒョンを屋上に誘いました。ビールは如何?と。
飲んだのはヒョンジンだけですね。そして、喋るのもヒョンジンだけでした。
ヒョンジンはハンソル養護施設でいた時の気持ちを話しました。
誰も自分たちのような親に捨てられた子のことを知らない。考えてもくれない。気づいてほしかった・・・と。
「だから、スヒョンさんはスルギの世話をするんですね。遠くから見て放っておけなかったから。」
そして、ここに引っ越してきてよかったと言いました。
「大事な友達にも会えたから。」
手を見せて・・・とスヒョンに言い、差し出された手にチョコレートを一粒乗せました。
「おつまみ。」
昔、“88番”が秘密の場所に紙飛行機と一緒に置いてくれたように。
スヒョンは覚えてるのかしら?
籠ったままのスルギを、ヒョンジンは強引に散歩に誘いました。
スヒョンの飼い犬の散歩を兼ねて出かけました。
気分がほぐれたスルギ。ヒョンジンに聞きました。ミン記者といつ出会ったの?と。
「20歳のころ。親がいない養子だって友達に虐められてたし、家から追い出されたくなくてびくびくしてた。そんな私を受け入れて救い出してくれた人よ。」
考えてみれば私は自分の傷を隠して人の傷を暴こうとしてた・・・とヒョンジン。
どうして知りたいの?ずっと昔に死んだ人のことを・・・とスルギ。
「申し訳なくて。あの人の最期を知れば忘れられそうだから。」
と、ヒョンジンは答えました。
スルギ、その頃の思い出の品を大切に持っているようです。
ミン記者との思い出も覚えていました。
その時、ミン記者は恋人がいると話していたのです。
それが、ヒョンジンだったんだ・・・とスルギは思いました。
やっとスヒョンがソ議員を狙って動きました。
ところが、いつものように有無を言わさず殺すのではなく、ソ議員から事情を聞き出そうとしたのです。ハンソル養護施設に関する事情を。
「19年前、ハンソル養護施設で大勢が死んだ。その血の責任は?何故殺した?」
ところが、ソ議員は恐怖に怯えながらも、しらばっくれたのです。自分に責任など無いと言い張ったのです。子供を殺すなんてあり得ないと。
聞きたかった言葉ではありません。
引き金を引こうとしました。
でも、その瞬間、ドアを開けてソ議員の孫が入って来ちゃった![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/ee_3.gif)
スヒョンは咄嗟に隠れました。
ソ議員は命拾いしました。
おそらく、以前のスヒョンなら、躊躇せずにソ議員と孫、そして次に入ってきた息子も殺してしまったでしょう。
パーベルの教えはそうでしたから。
でも、この時は引き金を引けなかったのです。
“たくさんの人が傷ついた”と言うチャン医師の言葉が頭を過りました。現に、“傷ついた”スルギやヒョンジンの姿を見てしまってますしね。
翌朝、ぴんぴんしたソ議員がテレビに出ているのを見たフィリップは驚きました。
当然、コ・ヒョヌとユン・ジヘも。
ところで、ト会長は、ユン・ジヘにちょっとした疑惑を感じているようです。
まぁ、今のところはジヘも上手く立ち回っていますから、ぼろは出ていませんが。
フィリップはスヒョンを責めました。
スヒョンが殺しに失敗したのではなく、殺さなかったんだと察していました。
もう飽きた・・・とスヒョンは言いました。
「過去は知りたくないのか?お前を殺そうとしたやつに会うって言ってたじゃないか。」
と、フィリップが言うと、
「別の方法で捜す。」
と、スヒョンは言いました。
依頼人が黙っていないぞとフィリップ。対価を払えと言われたことを、スヒョンには話していないんです。何故?
すると、スヒョンは依頼人に直接自分が説明すると言いました。
苛立ったフィリップは、はっきりと言いました。
「平凡な獣医になろうとしても、お前はキラーだ。その手に染み付いた血は消えない。お前が選んだ運命だ。黙って受け入れろ。」
そりゃあんまりですわ、フィリップ。自分の都合があるから必死に諭してるように聞こえます。
イ・ヨンウンのせいか
と、フィリップ。
「勝手にそう思え。」
と、スヒョン。
ヨンウン・・・ヒョンジンのせいじゃないと、言いきれないのも正直なところでしょうね。
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