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ヤンチーム長は、スヨンから辞表を預かったことを、ヨルムに伝えました。
どうすればいいのか、自分に何ができるんだろうかとヨルムは思いました。
このままでは、スヨンを失ってしまうと、それだけが頭の中をめぐりました。
出入国庁のイ課長が定年退職の日を迎えました。
その日も、イ課長は休んだ部下の代わりに窓口業務に当たっていました。
偶然それを知ったスヨンは、イ課長に挨拶をするために待ちました。
「退職は通過点に過ぎない。」
と、イ課長は言いました。
辞表を出した理由は?とヨルムはスヨンに聞きました。
「私の傍にいてくれない?私があなたの右腕になり、右足になるから。」
でもね、スヨンは分かっていました。ヨルムが思うよりもっと現実は辛いものだということを。そんな負担をヨルムにかけたくありません。
・・・ですよね。
「このままいかせてくれ。僕は君にとって単なる通過点だ。」
ウェアラブルを外して治療を受けてほしいと泣くヨルム。
でも、スヨンは死んでも良いから、このままの姿でいたいと言うわけですよね・・・。
ヨルムにとって自分は通過点であるべきなんだとスヨンは思っているのです。
それはあまりにも自分勝手だと思いますけど?スヨナァ。
ヤンチーム長も、スヨンの決意を歯がゆく思っていました。
支えられない自分が情けないとも思いました。
スヨンの奢りで、ヨルム、ウンソプ、ヨンジュ、デギのメンバーで食事をしました。
お酒も飲みました。
終始スヨンは明るく笑い、ヨルムもそれに倣いました。
そしてその夜、ヨルムはスヨンの家に泊まりました。
スヨンが夢見ていたヨルムとの日常。
それは永遠に続く平凡で穏やかな生活でした。
それが叶わないと分かった時、スヨンは今を幸せに過ごそうと考えたのでしょう。
翌朝、ヨルムは放電機を眠ってるスヨンの肩に当てようとしました。
でも、やっぱり出来なくて。
泣き出してしまいました。
スヨンが目を覚ましました。
「生きて。辛いだろうけど、私のために諦めずに生きて。私は待ってるから。」
スヨンはヨルムの腕を取って、放電機を肩に当てました。
世の中に偶然なんてない・・・ヨルム父はそう言っていました。
スヨンとマスターとの出会いも偶然ではなく、ヨルム父の紹介によるものだったのです。
そして、ヨルム父が見せたヨルムの写真。それにスヨンは一目ぼれしたのでしょう。自分でも気づかないうちに。
スヨンはアメリカに旅立ちました。
そして、1年が経ちました。
その間、ヨルムには何の連絡もありませんでした。
キツネ嫁の星も、閉まったままです。
ヨルムはもう新人ではありません。
すっかり独り立ちしてるように見えます。
デギとヨンジュも、お互いの気持ちをちゃんと確認し合ってます。ただ、付き合おうという一言が言えていないだけのようです。
ヤンチーム長は、本部長に昇進しました。
コン課長がチーム長を務めています。
ウンソプは海外勤務になりました。
「僕は君の傍にいると思う。友達だろうと何だろうと、君が望む形でずっとそばにいると思う。」
ヨルムは微笑んで見送りました。
ある日、巡回していたヨルムは掃除係のアジュンマたちが興奮して話すのを耳にしました。
一人の酔った男が大暴れして、ポールまで振り回していたのを、止めた男性がいたと言うのです。男性はそのポールを腕で受け止め、その勢いでポールが曲がったと。
スヨンだ・・・とヨルムは思いました。
空港の中を必死に探し回りました。
なかなか見つかりません。
でもね、目に留まったのです。お掃除ロボットが追いかけてる男性の姿が。
以前にも同じことがありましたよね。
スヨンでした。
ヨルムは涙をためて、スヨンに駆けて行きました。
スヨンの体は完治していました。
完治したのかな
キツネ嫁の星にも明かりが灯りました。
ハッピーエンドです。
斬新な設定の作品でしたね。
最初はイマイチ好きになれないヨルムの性格でしたが、徐々に共感できるようになりました。
チェ・スビンさんが、何せ可愛い
他人と関わらず、出来るだけ目立たないように、極々平凡な人生を・・・と思うスヨンの気持ちも理解出来ました。
イ・ドンゴンssiが悪役かぁっ?と、少々不満に思いましたが、その理由が最後になって判明し、ほっとした私です。
イヌが本部長と共に密かに計画していた民営化云々の一件が、やけにあっさりと片付いたのが肩透かしな感じがしましたけどね。
ウンソプを演じてたロウンssi、SF9のメンバーだったんですね。知りませんでしたかなり身長が高いので、調べてみると189cmもあるとか。カッコ良いです。
派手さは無いけど、じんわりと考えさせられる作品だったと思います。