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ドライブレコーダーには、ト会長の声も入っていました。スヒョンと電話での会話です。
88番と呼びかける声を聞いて、ヒョンジンはト会長は既にスヒョンが88番だと知っていたと気付きました。
疑惑が一気に湧いて来ました。
一方、スヒョンも電話の直後、ヒョンジンの表情が一変したことに気づいていました。
ただ、理由は分からなかったようです。
ユン・ジヘは監禁場所を移されていました。
子供たちが手術を受けたあの廃屋のような場所です。
必死に縄を解き、逃げ出そうとしましたが、無理でした。
結局、殺されてしまいました。
スヒョンはもう謎が解けていました。
自分たちが何故番号で呼ばれていたか。番号で呼ばれていた子たちが何故消えたか・・・。
それを知ったフィリップはもうスヒョンを解放してあげたくなったのかもしれません。
コ・ヒョヌを訪ね、全財産を渡すから、依頼は断ると言ったのです。
もうスヒョンは全てを知ったから、ターゲットを殺す意味はないからと。
でもね、コ・ヒョヌはト会長とチュ院長を殺さないと、復讐は完結しないのです。
だから、実行しないと周囲の者が死ぬぞとスヒョンを脅したのです。
フィリップにスルギの写真を送信しました。スルギを殺すという意思表示です。
調べれば調べるほど、スヒョンへの疑惑は膨らんでいきました。
ユン・ジヘが拉致された日、直前にスヒョンと会っていたことが分かりました。レストランの防犯カメラの映像に写っていたのです。
獣医師の資格証も偽造されたものでした。
ヒョンジンは、動物病院に行きました。
ところが、スヒョンは留守。
でもね、地下の隠し部屋を発見したのです。
不用心だよね、ドアを開けたまんまなんて。油断したとしか思えません。
ヒョンジンはスヒョンの正体を確信しました。
キラーだ・・・と。
ミン記者の顔が浮かびました。犯人はスヒョンだったと思いました。
紙飛行機を見つけました。自分が書いたメッセージを見ました。
88番で、キラーで・・・。
ユン検事に連絡しなくちゃと思ったけど、出来ませんでした。あまりにもショックで。
直後にスヒョンが帰って来ました。
斜めに停めてあるヒョンジンの車を見ました。慌てていたと思えました。
ヒョンジンが病院の奥から出て来ました。
「あの日、スヒョンさんもユン室長を助けに行ったんですね、私みたいに。」
人が変わったような固い表情に、スヒョンは知られたと気付きました。
「ミン記者もスヒョンさんが殺したの?」
スヒョン、初めて目に動揺を見せました。でも、何も言いませんでした。
その時、ト会長の指示を受けたパク・テスが手下たちと乗り込んで来ました。
気付いたスヒョンは、ここにいて・・・とヒョンジンに言い、出て行きました。
偶然出て来たスルギが、暴行を受けていました。
スルギを助けたスヒョン。
ヒョンジンも黙って隠れているような人間じゃありません。飛び出して来ました。
でも、今彼女は怪我をしたばかり。いつもの力は出せません。
スヒョンは3人を相手にしました。
幸い、誰かが通報したんでしょうね。パトカーのサイレンが聞こえたので、パク・テスたちは引き下がりました。
この様子を見かけたフィリップ。
コ・ヒョヌの仕業だと誤解してしまったようです。
話の途中だったスヒョンとヒョンジン。
でも、もう話す必要はないと思ったのか、スヒョンはそのまま姿を消しました。
ヒョンジンは、スルギを入院させました。それが一番安全だと考えたのです。
「お姉さんもキム院長がいい人って知ってるわよね。いつも私を守ってくれた。」
スルギはヒョンジンに言いました。
闘うスヒョンを見て、ヒョンジンがスヒョンを誤解するんじゃないかと不安なんです。もしかしたら、正体に気づいてしまうんじゃないかと。
ヒョンジンはそれには答えませんでした。
それを見て、スルギはヒョンジンが全てを知ってしまったと気付いたかも。
ヒョンジン、スヒョン、スルギの表情が悲しくて泣けそうでした。
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コ・ヒョヌがト会長に電話をかけて来ました。
自分の妻子を殺した理由を聞きました。
ところが、ト会長はあくまでも罪を認めません。お前が殺したんだろ?・・・と言うのです。
次はお前の番だ・・・とコ・ヒョヌ。
びびるト会長ではありません。お互い、憎しみが募るだけでした。
“必要よ”
ヒョンジンがスヒョンにメールしました。
必要なら連絡して・・・とスヒョンが言ったから
そしたら、玄関ドアの前にスヒョンがもう立ってた お隣さんだもんね
必要なのは運転手。まだ腕が上手く使えませんからね、ヒョンジンは。
ところが、家の前にユン検事が待ってたんです。迎えが必要だと察していたんです。
一瞬三角関係の図になりかけましたが、スヒョンあっさりと引き下がりました。
それがヒョンジンには不満だったように見えます。
19年前、ト会長の会社が不妊治療に於いて倫理を侵害していると言う疑いで取り調べを受けたことがありました。
コ・ヒョヌが退社し、事件に巻き込まれた原因がそれです。
ト会長は、単なる噂だと一蹴していますが。
当時の担当検事だった人から、ユン検事は話を聞くことが出来ました。資料も手に入りました。
ユン検事は、その内容の深刻さにヒョンジンに報告するのを躊躇しました。
でも、ヒョンジンは、ト会長やその会社に違法行為があるのなら、自分が明らかにするときっぱり。
「それが心配です。あなたは無鉄砲だから。そして、この内容は真実だと思います。」
資料を見たヒョンジンはあまりの事に言葉も出ませんでした。
人工授精で代理母に出産させた、生まれた子供の臓器売買・・・。
ヒョンジンの想像を超えた醜悪さです。
消えた子供の名簿、白骨死体、そしてハンソル養護施設の存在意味の全てが繋がりました。
これらの情報を提供したのが、コ・ヒョヌだと言う事も分かりました。人工授精の権威で当時会社の研究所に在籍していた博士だと・・・。
コ・ヒョヌにかけられた妻子の殺害容疑が濡れ衣かもしれないと、ユン検事とヒョンジンは思いました。そうなると、今、ト会長たちに復讐しようとする理由も分かると。
ヒョンジンは、全ての事がト会長を指していると思いました。
で、ト会長の行動を調べてみることに。
ただ、なかなかすぐに協力するとは思えません。なので、過激な手に出ました。
イ刑事にト会長用の車に車を突っ込ませ、その修理のどさくさに紛れて、ドライブレコーダーのデータを抜き出そうと考えたのです。
その間、自分はト会長に真正面から当たろうとしました。
「今日は刑事じゃなく娘として来ました。」
ヒョンジンはト会長に、そう言いました。
番号がついた子だけ養子に行くと思ってた、私は運が良かったですね・・・とヒョンジン。
養護施設に戻されたくなくて、お父さんに気に入られたかった。愛されたかった。でも諦めました。本当の娘ヒョンジンの代理だと分かったから。感謝してます。いい暮らしをさせてくれたからではなく、母親が出来たから。
「私の事を、一度でも娘だと思ったことは?」
そう思ったことはない・・・。案外あっさりとト会長は言いました。全く期待を持たせない言い方です。
「お父さん。警察で働かせてくれたこと、感謝してます。」
一礼してヒョンジンはト会長の前から去りました。
これが、娘として最後の挨拶になるのかな?
スヒョンも徐々に真実に気づき始めています。
ト会長のPCからコピーした手術映像、元検事総長とト会長の話等から、推察出来ました。
番号が付けられた子供たちは、臓器移植のドナーだと。
確認するために、チュ院長の未来病院に侵入しました。白衣を着て医者のフリをして、堂々と。
心臓移植を受けた財閥会長の病室に入りました。
「どんな気分ですか?人の命を金で買うのは?」
会長は驚き、必死に腕を伸ばし、緊急ボタンを押そうとしました。でも、届きません。
発作を起こしたようになりました。
スヒョンは代わりに押し、病室を出ました。
ト会長の車のドライブレコーダーのデータは殆ど削除されていました。
スヒョンをヒョンジンの養母が訪ねて来ました。
あれこれ聞きました。まだ娘のドナーになる筈の少年かどうか、確信は持てていないようです。
名前を付けたのは誰?と養母が聞きました。少年に“スヒョン”と名付けたのは、ヒョンジンでしたから。
「姉がつけました。」
と、スヒョンは答えました。
一瞬、ヒョンジンの事なのかと思ったのかもしれません。でも、やはり確信は持てなかったようです。いや・・・確信を持ったのかな?
養母はヒョンジンの部屋に料理を運ばせました。
スルギやフィリップ、そしてスヒョンも招いての食事会となりました。
ヒョンジンと養母の実の母娘のような雰囲気を見て、スヒョンはほっとしたようです。
途中で帰ろうとしたスヒョンに、養母が聞きました。居心地が悪かった?と。
「いいえ。」
と、スヒョンが答えました。
「スヒョンさんのお姉さんの話を今度聞かせて。」
と、養母が声をかけました。
ヒョンジン、フィリップ、スルギは驚きました。意味が分かりませんから。
動物病院にいたスヒョンの元にヒョンジンが来ました。
養子先にお姉さんがいたの?とヒョンジン。
スヒョンは頷きました。
その時、ドライブレコーダーの映像を復元していたイ刑事から連絡が。
送られて来たのは、スヒョンがト会長と通話しながら、車を正面衝突させかけたあの日の映像。しっかり、スヒョンの顔が写っていました。
その瞬間、ヒョンジンはスヒョンの本当の顔を知ったのです。
今まで和やかな食事会をしていただけに、そして88番への想いが懐かしさから愛情に変わりかけてる今、ショックは大きかったでしょう。
知りたくなかったでしょうね。