レビュー一覧は、こちらから。
スタンガンを当てられたスヨンは、その場で倒れてしまいました。
体が動きません。
意識も朦朧としていました。
ヨルムが警官と駆け付けると、もうそこにスヨンの姿はありませんでした。
男が2人倒れているだけで、被害者の姿もありません。
慌ててスヨンを探し始めたヨルム。
でも、その辺りにもいないし、家にも帰っていません。
途方に暮れてしまいました。何かあったと思いました。
その頃、スヨンはチェ保安チーム長によって“キツネ嫁の星”に担ぎ込まれていました。
マスターはそのままスヨンをどこかに連れて行きました。
知らせを受けてヤンチーム長が来た時、待っていたのはチェ保安チーム長だけでした。
「君はどこまで知っているんだ?」
と、チェ保安チーム長が聞きました。
チェ保安チーム長は、スヨンの右手と右足を見たと言いました。
秘密を守ると約束するなら話すとヤンチーム長。
報告しろと言われている以上、チェ保安チーム長には本部長に報告しなくてはいけません。
スヨンの補装具の超人的な力を見てしまったわけです。補装具が安全だと保証出来ないと言いました。空港は特別な場所ですから。
「私が保証する。私が責任を取る。ずっと見て来たから」
と、ヤンチーム長は言いました。
スヨンが補装具をつけて一歩を踏み出した時から、見て来たようです。
普通の生活が出来るようになるまで見て来たからだと言いました。
「特別な力が欲しかったわけじゃない。平凡に暮らしたくて選択したことなの。」
っていうか・・・。ヤンチーム長がスヨンと出会ったのは何故そこがずっと気になってます、あたくし。
必死にスヨンを守ろうとするヤンチーム長。
チェ保安チーム長は、何も言えなくなりました。
しかし・・・。あんなに大声で秘密の話をしてよいわけ?と思ったらやっぱり。
店に偶然やってきたイヌが二人の話を聞いちゃったよ。
まぁ、詳細な話をしなかったから良かったけどね。
イヌは、翌日、何も聞いてないフリをして、チェ保安チーム長を刺激するような事を敢えて言いました。
ヤンチーム長がスヨンを大事にしてることで、チェ保安チーム長が調査に手心を加えるんじゃないかと不安に思っていると。
チェ保安チーム長は、気分を害し、自分は公私の区別が出来ると言い切りました。
そう言わせることが、イヌの目的だったのでしょう。
ヤンチーム長は、スヨンが体調不良によりしばらく休むそうだとチーム員に報告しました。
突然消えて連絡が取れないままで不安に苛まれていたヨルムは、いっそう不安が募りました。
相変わらずメールしても電話しても何の返信も無いままです。
イヌは、ヨルムを動かそうと思い付きました。スヨンと親しいと見たからです。
で、スヨンとの関係を打ち明けました。
親同士の結婚によって、一時期兄弟だったと。その後両親が離婚してしまったので、疎遠になっていたと。
それでもやっぱりスヨンの事が心配なんだと言いました。補装具のことです。
ヨルムはスヨンとイヌとの関係に驚きました。
スヨンの体のことをイヌに聞かれましたが、何も知らない自分に改めて気づきました。
スヨンはヤケドの上に、筋肉も損傷しているとマスターが言いました。
とにかく、安静が必要だと。無理すると、筋肉が壊死してしまうということです。
マスターはこれを機に退職してはどうかと言いました。完治には時間がかかるし、チェ保安チーム長が知ってしまったわけだし。
しばらくは、ウェアラブルの装着も禁止だと言いました。不便でも、車いすを使うようにと言いました。
ヤンチーム長が訪ねて来ました。
意識を取り戻したスヨンを見て、ほっとした表情を浮かべました。
ヤンチーム長は、以前、スヨンにチェ保安チーム長の人柄を聞かれていました。
「一本気で正直な人よ。信念もあるし任務への責任感も強いわ。あなたの調査も手を抜かない筈。」
だから、ヤンチーム長は、スヨンに退職を勧めに来たのです。体の事が公になったら、またスヨンは傷つくことになります。平凡な生活は望めません。
耐えられる?と聞きました。
でもね、そう言いながらも、辞めたくない理由にも気づいていました。ヨルムへの想いに。
空港の巡回をしていたヨンジュが、一人の老人に気が付きました。
長い時間、同じ場所に立ち尽くしているからです。
話を聞いてみると、息子夫婦とここで合流して、一緒にアメリカに行くことになっていると言うじゃありませんか。
しかし、既に老人のアメリカ行きのチケットはキャンセルされていました。
連絡を取ろうにも、息子の電話は繋がりません。
済州島に住む娘と連絡がつきました。すぐさま、こちらに向かうと言う事です。
スヨンは、携帯にヨルムからたくさんのメールと着信があったことを知りました。
想いが募りました。