あなたが寝てる間に 韓国ドラマOST(SBSドラマ)(2CD) | |
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解剖と同時に臓器移植を提案したジェチャンですが、物凄く後悔しました。
困難になることは目に見えているからです。
弱気になったジェチャンを、ホンジュが元気づけました。
臓器移植も成功して、犯人も有罪になるという夢を見た・・・と。何よりの自信となります。
でもね、本当は、そんな夢、見ていなかったのです、ホンジュ。嘘も方便ってことでしょうかね。
そして、ジェチャンも、それが嘘だと気づいていたようです。騙されたフリ・・・です。
解剖と臓器移植が同時に行われました。
ジェチャンは殺人でムン・テミンを起訴しました。
この罪状についても、検察の中で意見は別れました。
殺人罪では立証が難しいんだそうで。だから、傷害致死や暴行致死の方が良いと部長検事やイ検事は主張。
でも、ジェチャンはその意見を受け入れず、ソン検事もジェチャンの意見を推しました。
結局、殺人罪として起訴し、裁判が始まりました。
ジェチャンとユボムとの対決です。
1回目の公判で、ユボムは目撃者である幼稚園児の証言を信憑性に欠けると指摘しました。
しかし、それは唯一の目撃証言で、最も重要な証拠です。
何とかして、幼稚園児の証言を取ろうと思ったジェチャンは、ウタクに聞きました。どうやったのか?・・・と。
派出所では、ちゃんと証言してくれていたからです。
でも、裁判なんていう大人ばかりたくさんいて、おまけに皆が真剣な顔をしてる場じゃ、怖がってしまいますよね。
ウタクは、子供の水準に合わせた話し方で気持ちをほぐしたと言いました。
ま、ペットに対して使う、赤ちゃん言葉みたいなもんです。
ジェチャン・・・プライドが邪魔して、練習すら出来ません。
ホンジュは、裁縫箱を探してる時、母の机の中に、ずーっと探してた指輪の箱を見つけました。
ジェチャンからもらった指輪です。
何故か無くなってしまってて、ジェチャンにも言えないでいたのですが、実は母が隠し持っていたのです。
ここまでジェチャンとの事が反対なのかとホンジュはショックでした。
何故?とホンジュが聞きました。何故ジェチャンに冷たくするのかと。
ホンジュ母は、ジェチャンが嫌いなのではないのです。ジェチャンが昔会った少年だと知り、そのことでホンジュが苦しむのを見ていられないのです。
ホンジュは、父の死もジェチャンの負傷も自分の所為だと泣きました。
分かっていたのに止められなかった自分の所為だと。
今後も、自分を責め続けて苦しみから逃れられない娘を見てはいられないのです。心配なのです。
「母さん、本当に大丈夫。あの人がいるから楽しくて幸せなの。好きになってあげて。可愛がってあげて。」
涙をためてホンジュは言いました。
この二人の会話を、ジェチャンが聞いちゃった。
二回目の公判が始まり、幼稚園児への質問が行われました。
でも、怖がって萎縮し、何も答えられません。
ユボムは、そこを突きました。幼稚園児の証言に信憑性は無いと指摘したのです。
幼いんだから、無理は無いという空気に法廷は満たされました。
ジェチャン、意を決して赤ちゃん言葉と、思いっきりの笑顔で幼稚園児に話しかけました。気持ちをほぐして、少しずつ話しをさせました。
幼稚園児は、ジェチャンの問いかけに、楽しそうに答えました。
ジェチャンは、それと同時に、イ・ファン助教が携帯に録音した事件の瞬間の会話を流したのです。
全ての証言が、録音内容と一致しました。信憑性に疑いはありませんでした。
これで勝利は間違いないとジェチャンも傍聴していたイ検事、シン検事も思いました。
でもね、ユボムはそう簡単に引き下がる人間じゃありませんでした。
ソン検事は、ジェチャンと共に法廷に立つと申し出ました。
息子の為に命を差し出してくれたイ・ファン助教の無念を晴らすためにも、恩を返すためにも、どうしてもそうしたかったのです。
三回目の公判で、被害者の死因が特定されました。つまり、明らかな殺人だということが、解剖で分かったのです。
言いかかりだろうと、こじつけだろうと、法の盲点を突く主張で、攻めて来ました。
つまり、法律上の死は、心臓が止まる事を意味しているので、心臓を止めたのが被告人の行為なら、殺人となるが、今回は、止めたのは移殖手術の時の医師の手によってだ・・・と言ったのです。
「刑法上の死である心臓死は被告人ではなく、医師によるものだった。よて、被告人には死の責任は問えません。無罪を主張します。」
おいっ
「どういうことだ」
と、傍聴席にいたイ・ファン助教の父が叫びました。
そんな主張、受け入れられる筈はありません。
騒いだので、法廷から外に出されようとしたので、傍にいたホンジュが付いて行きました。
ホンジュも、不安だったので、傍聴しに来ていたのです。
だけど、ホンジュは、黙って引き下がることはありませんでした。
「あんな話は馬鹿げてると検事が言ってくれます。納得できないのは当然です。父親なんだから。あの人に責任が無い?あの人が殴らなければ息子さんは今も元気で手術しなかった。でしょ?」
イ・ファン助教の父に話すような体を取りましたが、その言葉は、本当はジェチャンや裁判長に向けて発したものでした。
そして、ジェチャンはホンジュの言葉からヒントを貰い、最後の陳述をしたのです。
「今頃、被害者の父親は自責の念にかられているでしょう。自分が移殖に協力した所為で、犯人が無罪になった・・・と。人助けをしたのに…法は悪の味方だと。それではいけませんよね。被告人によって脳死状態になった被害者は、移殖に協力せずとも数日中に亡くなっていた。一般的な脳死です。臓器移植と言う過程が入れば、被告人の罪は消滅を?もし殴らなかったら、被害者は死亡することもなかった。責任の所在を調べるのは簡単です。一人ずつ外してみればいい。執刀医がいなくても被害者は死んでいた。でも、被告人を外したら?被告人の行為が無かったら、被害者は夢に向かって生きていた。混乱しないでください。死の責任は誰にあるのか、公正に判断してください。刑法上の死亡が心臓死だからと被告人を無罪にしたら、その決定には正義が存在しません。そして、7人に新たな生を与えた被害者や遺族の決定が被告人の益になってはいけない。それも正義とは言えないからです。」
同じ事を、ホンジュはイ・ファン助教の父に話していました。
満足そうでした。
ソン検事も、満足そうでした。
息子は元気に回復してきているけど、やはり提供してくれた人への恩をどう返せば良いのか、悩んでいたのでしょう。
ジェチャンを思いっきり抱きしめました。
ジェチャンは、意味が分からず、当惑してましたけど。
結局、ムン・テミンには懲役7年という判決が言い渡されました。
スンウォンの同級生にミョン・デグという生徒がいました。
父親が連続殺人犯で服役していると噂されて、仲間はずれにされていました。
最近、ジェチャンの活躍を耳にしたデグは、お前の兄さんは良い検事なんだな・・・とスンウォンに話した事がありました。
自分の父親を担当した検事は、酷い奴だったと言いました。
証拠をねつ造したり、様々な手を使って濡れ衣を着せたと。名前は言いませんでしたが、ユボムの事のようですね。
ある日、デグは、ジェチャンに、父に会ってくれと頼めないか?・・・とスンウォンに言いました。
突然の話に驚いたスンウォンは、迂闊に安請け合い出来ないと思ったのか、最近、裁判で忙しいみたいだ・・・とやんわり断ったのです。
デグも、しつこく頼むことはせず、聞かなかったことにしてくれと言いました。
デグはこの裁判を傍聴していました。
ジェチャンの言葉に感銘を受けたようです。
そして、ユボムと再会したのも、何か意味があると感じたかもしれません。
でもね、間に合いませんでした。
デグ父が、拘置所で自殺したのです。冤罪を訴える遺書を残して・・・。
ホンジュは裁判に行って良かったと思いました。
自分の勘違いに気付いたからです。
これまで、ホンジュは父の死もジェチャンの怪我も自分の所為だと思って苦しんで来ました。母が言うのも、そこです。
しかし、父もジェチャンも、ホンジュでは無い別の人間によって被害を受けたのだということです。ホンジュがその場に居ても居なくても起きた事なのです。
もう、自分を責めない・・・と。
母はほっとしました。
ホンジュが苦しまないと確信が持てるのなら、ジェチャンとのことを反対する理由はありませんでした。
ジェチャンとホンジュは約束通り、海に行きました。イ検事の車を借りて。
ウタクが隠してる事って、もしかしたら、色盲