今年3月18日に、電気学会全国大会(愛媛大学)で、戦略的進化論と循環宇宙論を同時に発表する事になった事は、先日のブログに書いた。その、循環宇宙論を援護射撃するような論文をホーキング博士が発表した。
私の予稿集の内容は発表前なので具体的に書けないが、循環宇宙論の要がブラックホールである。従来のブラックホール説では、一度取り込まれた物質は永久に放出されないので、私の仮説(循環宇宙論)を否定する材料になり得た。
予稿集は1月9日に提出、ホーキング博士の論文が紹介されたのは1月31日だから、提出前にホーキング博士の発表を知る由は無い。なお、予稿集ではビッグバンをほぼ全面否定。以下はネットに紹介された原文。
《「スティーヴン・ホーキングは新たなヘンテコ理論を生み出した。それによれば、ブラックホールは現実には存在しない。少なくとも、いま我々がイメージするような形態では、存在しない、という」。Nature誌に掲載されたホーキング博士の論文を、ヒーター・ソル氏がIndelendent紙で紹介した。
ホーキング博士は論文「ブラックホールのための天気予報と情報の保存」を著し、ブラックホールは、ブラックホールを取り巻く・そこから先に侵入した者は光であれ何であれ絶対に再び出て来ることが出来ない「事象の地平面」なしにも存在できる、と主張した。
「事象の地平面」に代わり、「見せかけの地平面」が存在する、との仮説も提示された。それは、光や情報を一定時間保持し、のち宇宙に再び「歪められた状態の」それらを解き放つという。
「事象の地平面が存在しない、ということは、取りも直さず、光でさえ永遠に出て来られないものとしての、ブラックホールは存在しないということである」「古典的な理論によれば、ブラックホールには出口がないということだった。
しかし量子理論はエネルギーおよび情報のための出口の存在を許容する」とホーキング博士》
注:ここで言う情報(物理情報)の意味は難解だが、我々や宇宙や物質が情報的な存在とする考えのようだ。