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巨大ブラックホールの衝突が新宇宙を形成⇒循環宇宙論、有機物質から人間への進化メカニズム(循環論理の評価)⇒戦略的進化論

坂本九を偲ぶ 基本を忘れたボーイング社と日本航空によるジャンボ機墜落事故

2015年08月12日 20時38分43秒 | 音楽
 中学校の春、坂本九の上を向いて歩こうは麦畑の光るような黄緑とマッチして鮮明に蘇る記憶だ。悲しい歌詞だが、独特の高揚感が有り、歌が流れると急に視界が明るく開けたような印象を受けた。

 日本だけでなく世界中の人々の心に響いた。何と、アメリカのビルボード紙 ヒットチャートで3週間1位を続けた。凄い事だった。1位はアジア人としても初。当時アメリカでは日本食として有名になったすき焼きにひっかけて、すき焼きソングと呼ばれた。

 ゴールデンディスク賞も獲得し、日本人としては後にも先にも坂本九ほどの人気を集めた歌手はいない。私にとっては国泰寺高校入学時に衝撃を受けたビートルズのI want to hold your hand(陽光のサクラと曲が重なる).と同じぐらいインパクトが有った。

 高校ではヴェンチャーズ、ビートルズなど、当時ポピュラーソングと呼ばれた洋楽に熱を上げたが、今でも、例外的に「上を向いて歩こう」と「夕日が泣いている(スパイダースの堺正章)」の2曲は外せない。

 その輝かしい世界的人気歌手も、早すぎるフィニッシュを迎えることになった。1985年の日航ジャンボ機墜落で、520人の命が失われ、その中に坂本九が含まれていた。確か、日航機が行方不明となり、テレビで大騒ぎとなり、その後、御巣鷹山で見つかったと記憶している。

 私は米軍戦闘機が誤ってミサイルを発射させ撃ち落したのかと思っていた。御巣鷹山に駆け付けた奥さんの柏木由紀子は気の毒で痛々しかった。余りにも残念な事だった。

 先日、この事故原因を追っていた刑事が初めて口を開き、日航機の尻もち事故の後、ボーイング社がマニュアル通りの修繕を行わず、日航もきちんとチェックしていなかったことを明かした。原因究明もアメリカの壁に阻まれ、明かされず、裁判でも不起訴になったらしい。

 この後リスク管理の重要性が認識され始めたものの、福島原発事故を見ても分かるよう、余り教訓が生かされていない。つい最近、山陽新幹線などのボルトゆるみによる車両カバー落下が有り日本社会の劣化を疑わせている。

 かつては信頼性の日本であった筈で、改めて、初心に帰り、こういう基本的なメンテナンスやチェックを確実に実施する事が求められる。

続く

 
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