ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

にじゅうごかいめの親父の命の日を迎え

2008-11-19 10:52:00 | 生き方

あなたの齢まであと片手となった指が折れる
近づきつつあるあなたの齢とは裏腹に
いつまでも越えられないあなたを思う

あなたが生きていた頃にはいなかった息子も
今 世に出でて働き始めています
しかし 何という危なっかしいその足どり
それは かつての私がきっとそうであっただろうこと
あなたは そんな私を見つめ悟していた
「自分の哲学を持て」
私にはその言葉は、私の大学の一般教養「哲学:C」から来たものと疑わなかったけれど
あとになって思うのは、やはり自分には生きていくための思いが欠けていたのだ ということ
親父よ 今ぼくは まっすぐに生きています
いや まっすぐとは言えないゆがんだ足どりだけど
まっすぐな思いを心に抱いて歩んでいます

あなたは 私の結婚を素直に祝い
あなたは 孫娘の誕生を心から喜んだ
ようやく私が一人前になったと思えるその時に
あなたは 突然 逝った
「強くなれ」「強くなれ」と言い続けた幼い日の私に
本当に強くなるにはもっと試練を乗り越えろと
あなたがくれた一番大きな試練は たぶん
突然の あなたの死だった

あれから24年の月日が過ぎ
新たな世代交代の日が近づいていると感じます
今日は 久しぶりにゆっくりあなたのことを考えています
同じ父として 同じ親として
同じ男として 同じ人間として
これから まだ生きていく私を 見ていてください
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