ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

猛暑の中、下見登山に登る

2010-08-24 21:33:29 | 「育」業
五頭山は、912mの山である。
山頂に当たる峰が5つある。
だから、五頭山。
912mという手ごろな山なので、新潟県内のいくつもの小学校が、ここの登山を行う。
私の勤務する学校でも、秋に全校登山を予定している。
秋に登山する学校の多くは、事前に職員が下見の登山をする。
秋に行うのだから、下見登山は秋に行えればいいのだが、そういう訳にはいかない。
平日は、授業を行って子どもたちを教えなければいけない。
仮に、午前上がりの短縮授業を行ったとしても、午後だけで頂上までの下見登山を行うにはかなり厳しい。
そんな事情もあって、暑い夏に下見登山を行わざるを得ないのである。

50代の女性職員は、この下見登山に耐えられるだろうかと自問し、先週友人と登ってきたという。
しかし、その無理がたたり、翌日以降体調を崩してしまい、肝心のこの下見登山に参加できなくなってしまった。
ああ…。

先日、その下見登山に私も行ってきた。
新潟県内の天気予報には、「熱中症警戒警報」が出ていた。
屋外での運動は慎んでください、とお天気キャスターは言っていた。
でも、下見登山ができる日は、行事予定や天候を考えると、そうそうよい日があるものではない。
レッツ、ゴー!である。
「絶対に急がない」と決めて、登った。
ところが、ある50代の男性職員は、最初こそ元気だったが、途中から目まいを訴え、ついに30代職員に付き添われながら、下山するはめになってしまった。
確かに、急がなくても、私自身流れる汗は尋常ではない。
8合目で、2本目のペットボトルを開けてのどを潤さざるを得なかった。

ゆっくり3時間かけて山頂到着!
山頂を吹き渡る風は、実に心地よかった。
しかし、元気なはずの30代男性職員1名が、頭痛を訴え、横になってしまった。
その彼がなんとか回復するのを待って、下山開始。

下りは、登りほどきつくはない。
でも、ひざや足首がやたら疲れる。
ペットボトルも、ついに水不足になる。
去年は2本で足りたのに、今年は足りない。
暑さを少し甘く見た。
ちょっとくらくらしてきた。
水がほしい。
早く山を降りてしまいたい。
しかし、なかなか登山口には着かない。
時折立ち止まり、息を整え、また歩き出す。
その繰り返し。

結果、なんとか登山口にたどり着き、水分を採り、事なきを得た。
とはいうものの、同行した皆さんも、本当に疲れたと言っていた。
私自身も、飲んでも飲んでも水分がほしく、しばらくぼうっとしていたくらいであった。

猛暑の中での下見登山。
ある種、命がけだったかもしれない。
以前に夏の山を登ったことがあったが、あのときよりもつらい気がした。
年齢、気温、時期、体力…。
様々な要素があるが、気をつけなくてはいけない。

表には出なくても、これだけ苦労していることだってある。
今日は、隣の学校の職員の皆さんも、全員で下見登山をしているのに出会った。
お互い、ご苦労さま。
事前準備も大変だね。
下見登山をしたこの準備活動が、秋の登山当日の成功につながることを祈りたい。
コメント
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