どうする家康、最終回から5日経ちました
すうっと浮かんでくる場面は
寝所で真っ白な着物の家康が
座った状態で手を床に付きゆっくりお辞儀する
生と死のはざまにいる家康は
鯉のハプニングの中にいた
若い頃家臣たちに、ひと芝居打たれ
本人、もう信長に殺される~と
切羽詰まった時のこと
家臣たちは、殿ならこれ位の嘘で
自分たちをどうこうするはずがなかろうと
「皆、分かっておりました
殿というお方を、そのお心を」
とか何とか言って信長の鯉を食べたことを白状した
ひとりひとり殿に礼を申し述べる
何もかも殿のおかげ
ありがとうございました、と
「こちらこそじゃ」
彼らの車座の中心で家康はゆっくりと
お辞儀を返した
まだ若さ溢れる自分が今の自分に戻っていた
家康の表情は、穏やかで多少の笑みも浮かべ
そのまま、迎えに来た瀬名と一緒に旅立った
前半
キューっと胸が痛くなる場面が何度も迫ってきて
辛かったです
後半
勢いあるキラキラした
若鮎の様な德川家臣団が笑わせてくれました
大坂夏の陣終焉間近
家康は自ずから敵を引き付けるように
「家康はここじゃー
共に行こうぞー」
と
真田信繁がすぐそこで討ち死に
家康は喜びの色も見せない
大坂城では豊臣秀頼、大野治長、家臣団も
そして最後に茶々も自刃
「正々堂々と戦わず人目を気にし
陰でのみあざけり妬む卑屈でか弱き者の国」
茶々は日の本をこう言い表し逝った
今の世の中も…
本多正信は最後まで家康のそばに居た
家康の心中をこう思っていたのですね
「また生き延びてしまいましたな
とうとう終わるんですな、長い乱世が」
大坂夏の陣を最後に戦さはなくなったという
ドラマを振り返れば、家康は
「いくさなき世を」と何度も願った
奇跡のようなことだったのでしょうね
こんな奇跡を起こしてくれる人が
今、出て来てくれないかなあ~
作者の古沢良太さんも家康と同じ気持ちのような
大河ドラマはファンタジー 私はそう思って
楽しんでいます
400年以上も前のお話
今の世に自分の目で見てきた人など
いませんよね、いる?
何が起きても
No problem