32回 災いの種
「わしが死ぬと思っておったな、
この頭で分かった、父上の時と同じだ」
頼家の回復は順調で、傍の者を驚かせた
と共に、北条はじめ御家人たちは
まずいことになったと慌てふためいている
母親の政子すら、意識が戻ることなんか考えていない
その間に比企能員が討たれ、一族も討たれた
館も焼け落ちている
義時の指示だ
力を持った御家人だったのに、あっという間に滅びてしまった
そういえば、織田信長もあっという間に討たれましたね
本能寺近くの二条館にいた、長男?も討たれ、
安土城も炎上してしまった
不意打ちには勝てない…
さて、元気を取り戻したとはいえ、ふらふらするのか
頼家は、まだ寝床を離れていないようですが
周りの者がそう仕向けてる節もありますね
頼家の目力はすごいです、部下を睨みつけて命令しています
母、政子の目によく似ている
(小池栄子さんと金子大地さんが似てる)
まだ若いし、そこここに粗削りさが見えるんですが、
首位奪還してもいいですやん
と、頼家を気に入っております、ドラマですけど
もう一度、頭の中を整理しなくては
頼家 頼朝の嫡男 後ろ盾は比企
千幡 頼朝の次男 後ろ盾は時政
一幡 頼家の長男 後ろ盾は比企
善哉 頼家の次男 後ろ盾は三浦
今回の善児は違っていた
弟子のトウと比企の館から一幡を連れて逃げていたのだが
義時がやって来て一幡の命を取るよう命じられる
「出来ねえ」
善児は、一幡が自分を好いていてくれるから出来ないと
涙を浮かべていた
しかし、一幡は災いの種だと容赦せず暗殺を命ずる義時
ロシアとウクライナ
兵士の中には意に反する戦争を拒めない人もいるだろう
鎌倉殿の13人の合議で、頼家は要らない
災いの種と言うのがおおかたの意見
反対の者も幾人かいるようだが、口には出せない
そんな中で北条泰時は、父のやり方をどうしても承服できない
そして、哀れだったのが、仁田忠常
頼家から「時政の首を持ってこい」と言われ、
北条と頼家の板挟みになり、自害してしまった
義時に、話があると相談を頼んだ時、「あとで」と
むげに断られた仁田
もし、あの時聞いて貰えていたならば、また違った答えがあったのでは…
頼家は、北条への敵意がどんどん膨らんでいった、当然ですよね
母、政子にも
「近寄るな おまえもだ 北条は絶対許さん!」
源義経が頼朝の館へ来た頃、
何か辛かった時、政子に膝枕を頼んでいた
ほっとしたように笑顔を見せたのは、母のように甘えることが出来たから
そんな政子の姿もありましたよね
北条政子は歴史上重要人物だということしか知らないのですが
乳母夫制度が、母らしさ、子供らしさを取り上げるのかも
結局、頼家は強引に修善寺に送られた
義時の言う、その理由はこうだ
「仁田忠常に、時政の首を取れと命じた、
感情に任せたそのひと言が、
忠義の武士である仁田を自害に追いやった
同じようなことが起きてはなりません
鎌倉を離れて頂きます」
そして、千幡が鎌倉殿の三代目となった
ところで、頼家の羽織っている帷子と言ったかな?
このドラマの中にもきらびやかな衣装を次々、見せてもらえますが
この頼家の紫色の帷子がいちばんいいなと思います
薄物で、紫に少しだけ金の刺繍
色合いは父頼朝の雰囲気を引き継ぎ、白、紫、少しの金色
衣装係さん、深~く考え込んで作り上げられるのでしょね
このドラマで使ったら、あとはどうなるのかな、もう使えないですよね~
ほんとに大河ドラマの衣装は大きな見どころですね
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第33回 修善寺
源実朝が三代鎌倉殿となった
幼い男の子です
死の淵から戻った頼家は、修善寺へ
でも、まだ鎌倉殿の座を譲った気はない
鎌倉では実朝の「政所はじめ」が執り行われた
実朝は亡き頼朝の次男(千幡)だが、乳母夫は北条時政で
その場を取り仕切っていたが、りくさんのパワーを感じます
とにかくこの頃になると、一歩か二歩か知りませんが
前に出てきた北条氏が鎌倉殿の13人、から引くことの数人かに
疎まれ出した
後鳥羽上皇はじめ、京のお公家さんからも敵対視されていた
そんな中、鎌倉殿の7人の談義ではこう答えが出た
「頼家を殺す、鎌倉殿は二人いらない」
頼家は、修善寺で朽ち果てる気はない! と言っている
もしも、修善寺で穏やかに暮らそうとしていたなら
命は助けられたかも
でも、兄の頼朝に殺された源義経を思い出せば、
やはり、静かに暮らすなんて出来ない人達かも
源氏のてっぺんに座す可能性を持ったサラブレッドですものね
ふたりとも…
これが、ふたりの生き方なのかも…
三代目鎌倉殿の帝王学が始まりました
朝廷の文官三善康信による、「和歌の授業」
韻律に載せて
♬ ててててて ててててててて ててててて
一旦区切って
ててててててて
ててててててて
実朝がうっすら笑顔を浮かべ聞いていた
楽しく学ぶ いいことですよね
そんなところへ、京の朝廷からやって来たのが
源仲章
「儒学」を教えるらしい
五常(仁・義・礼・智・信)という特性を拡充し
五倫(父子・君臣・夫婦・長幼・朋友)という関係を維持する
???
修善寺の頼家
後鳥羽上皇に「北条追討」の院宣を願い出ようとしている
と知った義時は、保留中だった「頼家を討つ」と
結論を出した
息子の泰時は「父上は間違っている」と言い放ち修善寺に向かう
頼家に逃げるようにと言うが、逃げようとしない
一方、義時は頼家暗殺を、またあの善児とトウに頼んだ
善児か~もう絶体絶命ですね
頼家の館で、猿楽が催されたのだが
善児は、その猿楽師のひとりに混じっていた
泰時が見破り、頼家は屏風の後ろに隠れたがだめだった
善児に抗う頼家は、強かった
この俳優さん、殺陣が上手ですね、まだ新人側の人と思うのですが
キレキレの殺陣は良かったです
あと、ひと太刀で、善児が倒れると思った時、
トウが頼家の背なかをひと突き
トウはその後、父の仇と言って瀕死の善児を一刺し
驚いた展開でしたが、父って?
善児は何人も殺してるので、ん~?
北条宗時の隠し子? 伊東家のだれか?
ほんとに、主人を何人か替えても絶対服従だった
ただ、一幡を殺せと言われた時…
じんと、きました
一幡も、鎌倉の館から逃げたあと、
きっと幾ばくかの心の拠りどころを善児に見つけたはず…
天国でいっしょにぶらんこに乗ってるといいな
しまそだちさん(よく読ませてもらってるブロガーさん)、
仰るとおり、また今回も死んでいく人がありましたね
虚しい
頼家のお墓のあまりにも質素なのに愕然としました
いちど、訪れて手を合わせたい