ラブストーリーは突然に、終る人あり、始まる人あり
八重の嫁いだ家と、北条の館は距離は少しあるが
真正面に見渡せるところにあった
八重さんを密かに思う義時は、時々見ているようで
一方八重は、頼朝を思い悲しそうな眼差しで
北条の館を見つめているようだ
ある日山伏の出で立ちで、源行家という者が頼朝を訪ねて来た
要件は以仁王が平家打倒を掲げた
よって諸国の源氏も加わるようにとのこと
頼政卿も加わるとも
頼朝は次の日、挙兵はしないと告げた
義時にだけ言ったことが
「兵を挙げるからにはこの手で清盛を討つ
わしが源氏の頭領として采配を振るう」
源頼政が以仁王の加勢のため挙兵しても人はついてこない
頼政卿にはつけぬ
そんなことを言って挙兵しなかった頼朝が
驚くほど早く、ほくそ笑む日が来た
以仁王の乱で、頼政自害、以仁王落命
数日で平家が鎮圧してしまった
ん~、仏様の前でにたっと笑った頼朝
慎重に、先を読んだからなのか
単に、ラッキーだったのか
運も実力、幸運を引き寄せる力があるのかなこの方
どんな性格なのだろう…
以仁王の乱のあと、
平家寄りの山木兼隆が伊豆の国司代理のような者として就任した
そこへ北条義時と父で挨拶に行ったが
何とも侮辱的な扱い
見ていても腹が立ちました!
頼朝に後白河法皇からの一通の書状が届いた
平家打倒の挙兵を迫る書状
だが、頼朝は必ず勝てる証しがないと拒んだ
その時、義時は
「食えます」
あ、間違えました
「勝てます」
義時は先日父と行って散々な思いをした国衙(こくが)で
捨てられた沢山の木簡に書かれた事柄から
どれだけ兵を集められるか目論んでいたのだ
しかも、敵方のことまで予想していた
昔の人は、見た夢はお告げなのだと信じたそうです
これで、法皇のお告げと院宣が整ったと
頼朝は平家討伐のため挙兵すると宣言したのでした
ちょっと待ってください✋
義時の打ち出したデータ
これ大切ですよね、頼朝の決断の後押しになったと思います
ただ、戦に進めた、という事から見れば
後の世の者には頂けませんが
戦が人生みたいな世に居た人達には
「吉」なデータだったのでしょうね
合戦は控えめに