蟷螂山(とうろうやま)
四条傘鉾と同じく、元治元年から117年間、休み鉾でしたが、
復活しました。
かまきりの動くのに、観客から、『かわいい~!』
蟷螂山を保存する蟷螂山町も昔ながらの家が減り、
山を守るのも難しくなっていました。
次第にこの辺り、高層マンションが増えてきて、
今の蟷螂山の復活は、この高層マンションなどの
住民の方々の協力あってのものだそうです。
祇園祭を守る形も、次第に変わって来ているようです。
この瞬間を見届けようと、職場から急いで帰って来て、
TV受像機は一応地デジ対応なので、対応していない
録画機を通して、見ていました。
NHKの鈴木奈穂子アナウンサーは、
『これまで、アナログTV放送を長い間ご覧頂きまして
どうも有難うございました。』
ほんと、TV大っ好き人間の私は、寝る間も惜しんで
見たものね~ (T_T)
って、地デジがあるある。 まだまだ見る見る (^^♪
でも、録画機が、だめなんですよね。
とうとう、間にあわなかった…、
ずっ~と、思案して思案して…、
ま、当面はTV番組の時間に合わせた生活をしよう!
外出したら、なんとか見たい番組の始まる前に
帰ってこよう!
サスペンスは2時間、睡魔に襲われることなく、
犯人を確認するまで、目をパッチリ開けているぞ~!
なんか、くだらん決心ですよね (^_^;)
で、ですね、アナログ放送時代の最後に見たのは、
そして、地デジ時代に突入して、
いやあ~、さすが日本のTV局、居ながらにして
色々なスポーツが観戦できます。
テレビがなければ、夜も日も明けません。
ほんと、困った人間です、私 (ーー;)
四条傘鉾
昭和60年、117年ぶりに本体が再興され巡行に復帰しました。
四条傘鉾では「棒振り」踊りが子供達により披露されます。
太子山
月鉾を抜いて太子山が新町に入って行きました。
その後にも、山がどんどん来ています。
占出山(うらでやま)
木賊山(とくさやま)
ちょっと御神体(人形)を支えたお兄さん、なんだかダンスを踊ってる様な…
月鉾
綾傘鉾
鉾の非常に古い形態を残す傘鉾です。
棒振り囃しが続きます。
赤熊をかぶって棒を振り踊る
郭巨山(かっきょやま)
胴懸を吊るす飾り板を「乳隠し」 と言うそうです (・・?
日覆い障子の屋根がめずらしい。
それにしても、人形がみんなむこう向きに写って、
あちらが正面みたいですね。
裏から失礼いたします m(__)m
鶏鉾
水引き(はやし方の座っているすぐ下の部分)は
円山応挙や四条派によるものとのこと。
なにしろ山、鉾全部で32基ありますから全部見ようとすると、
カンカン照りの中では、ふら~っとなりそうでしたが、
まだまだ、がんばりました。
長刀鉾を先頭に、全部で32基の山と鉾が
最後の大舞台と言っていい、御池新町の辻回しに
やって来ます。
長刀鉾
霰天神山
孟宗山
芦刈山
油天神山
保昌山
函谷(かんこ)鉾
函谷鉾
函谷鉾(鉾頭をご覧下さい)
函谷鉾
”箱根の山は天下の嶮 函谷關も 物ならず”(箱根八里)
この歌にも出て来る中国の関所「函谷關」ですが、
函谷鉾の名前は、中国戦国時代の斉の孟嘗君
(もうしょうくん)が、家来の鶏の鳴きまねによって
函谷関を開けさせ脱出できたという故事によるものです。
鉾頭に、函谷関から見た明け方の山稜と三日月を
掲げています。
また、前懸は、旧約聖書創世記の場面を描いた
16世紀の毛綴(タペストリー)で重要文化財です。
イタリアルネッサンスの影響を受けた絵画が下絵に
使われているとのことです。
このようなことから、「祇園祭は動く美術館」と評する方も
おられる様です。
ほんとに、この美術品を雨などから長年守っておられるのは
すごいことだなあと思いました。
お稚児さんの降りた長刀鉾、いよいよ最後の
辻回しに入ります。
まず、辻へと進んで行きます。
左右に動かない車輪の向きの微調整は、「車方」 と呼ばれる人が
くさびに棒状の持ち手の着いた様な木製の道具(かぶらごて)を
車輪の下に噛ませて進行方向を正します。
今にも車に引かれそう…、大変やわ~
辻回しは、車輪の下に竹を割った長い棒状の物を敷き詰め、
水をかけ、曳き綱を「曳手」 がグイッと曳きます。
でも、やはり3~4回この作業をしないと90度向きを変えることは
出来ません。 長年の勘がものを言います。
新町通りは本当に幅が狭く、両側の家とスレスレで、
それでも上手く進んで行きます。
「くじ取らず」の長刀鉾は、毎年巡行の先頭を行きます。
鉾先に疾病邪悪を払う、三条小鍛冶宗近の長刀(今は複製)
が付いています。
刀先は八坂神社と御所の方角には向かない様に
します。
鉾の大きさですが、長刀鉾で、
総重量 : 11トン 高さ : 鉾頭まで25m
車輪の直径 : 2m
子供の頃も鉾は大きいと思いましたが、大人になっても
やはり、大きいです。
ずっと見上げて撮っていましたので、首と肩と腕が、
コリコリです (^_^;)
今年は、今まであまり見ていなかったポイントで
巡行を見て来ました。
しめ縄切りの四条通麩屋町から、今度は
最後の辻回しのある、御池通新町に来ました。
巡行も御池通り新町まで来ますと、もう終わりが近づいています。
あとは、ここを辻回しして、細い新町通りをすり抜け、
それぞれの鉾町に帰って行きます。
その前に、お稚児さんの乗った長刀鉾だけは、
「お位返しの儀」 のために八坂神社に向かう
稚児と禿を鉾から降ろします。
長刀鉾のお稚児さんは「正五位」 の位を持つ「神の使い」
とされていますので、地面に足を着けることも許されていません。
そこで、強力(ごうりき) と呼ばれる人の肩に乗って、
鉾を降りていきます。
無事、降りました。乗せてもらう方もヒヤヒヤだろうな
見ている方は、落ちないかとヒヤヒヤものです。
八坂神社でお位返しを済ませるとこれで、
お稚児さんは「神の使い」 という役目から放たれて、
普通の男の子に戻ります。
7月1日から、ほんとにお疲れさんでした。
そして、この後、鉾は最後の辻回しに入ります。