今朝も冷え込んでいました。
プラスチックごみを捨てに行ったけど、辺りはなんら変わりない。
でも何か違う。
虚脱感。
頭をよぎるのは、昨夜の「真田丸」
終わってしまった…
このせいで、なんか虚しい朝になっていたらしく。
「真田丸」最終回のすべてが見せ場でした。
真田幸村(信繫)に関わる女性の中で きりちゃん が一番長くそばにいましたが、
とうとう別れの時が来ました。
家康の首を取ることだけを胸に、
戦場を駆け抜けて行く姿がきりが最後に見た信繫だったのでしょうか。
信繫からの役目を見事果たし、千姫を家康の陣に届けたあと、
大坂城に戻ると言っていましたが、きりはどうしたでしょうか。
…
信繫の軍が迫って来るのを見た、真田信政が飛び出して来た。
それを見た 矢沢三十郎 は信政を守るため、
信繫に向かって行ったが、簡単に払われてしまった。
ここで、胸キュンですよね。
ふたり共本気で戦ってるとは思えない…
信繫は小者には関わるなと、家康へとまっしぐら。
本当なら信繫の一番側にいて共に戦うはずの三十郎の想いは如何ばかりかと。
泣けましたね~
…
信繫は家康の首をあと少しで討ち取れるところまできたのに、
”遅れるは恥だが役に立つ”
秀忠 は父家康の陣に駆け付け、あわやというところで信繫の撃つ短筒から父を救った。
あの、秀忠の顔といったら、
星野源さん、歌手であり、役者やね~
恐れ入りました。
…
信繫もいよいよとなり、安居神社で佐助と休息を取っていた。
徳川の追っ手は見逃さなかったんですね。
辛うじて討ち払ったものの、もう勝ち目はないと判断したのか、
自刃を覚悟した。
佐助に介錯を託し、笑顔で空を見上げた…
いつも思うのですが、今生きている人は戦国時代を見てきた人なんていない。
歴史書に、書かれていることがすべて事実だろうか。
昔から、吾が身をカッコよく伝え残そうと改ざんしているそうだし。
信繫も自ら首を差し出したのか、戦の混乱で亡くなっていたのか。
兵士が持ち帰った首が家臣により信繫のものと判明したのか。
様々な説があるのが、歴史の分からないところです。
…
真田丸が始まって、忍者の活躍を期待していた時があります。
子供の頃「真田幸村」 「真田十勇士」 などを漫画や子供向けの小説で知りました。
「真田十勇士」は大正時代に「立川文庫」から生まれた
幸村の架空の家臣十人なんですね~
三谷さんは『史実に忠実に…』 なので、この形では出てこなかったんですね~
でも、佐助は実在人物という説もいくつかあるようで…
とにかく、真田丸では
猿飛佐助 だけは大活躍、信繫の最期までそばに寄り添いました。
安居神社で信繫が年を聞くと、九歳も佐助が年上。
『全身が痛うございます。』
と答えていました。
”人生五拾年” と言った時代に、佐助はずば抜けて強靭な体を持っていた。
さすが、忍びの者でした、お疲れ様。
…
そうそう、それから真田信之の先の妻、 こうさん
こお、を名乗る私としては少し気恥ずかしいような…
そんなで、触れなかったのですが、稲さん が後から妻の座に着きました。
妻の座を追われたこうさんは、実家へでも帰ると思いきや、なんと、
稲さんの侍女に。
それからというもの、今までの病弱ともさよならして、明るくよく働く女性になりました。
どういうこと?
不思議なお方でございます。
信之、稲と共に徳川の傘下で、病知らずで天寿を全うされたことと思います。
でも、信之が大阪の弟信繫を説得に行くため旅立つとき、
六文銭を渡しましたよね、あの時、こうさん、ちょっと咳き込んでいたのが気になる。
胸の病などになってなければいいのですけど…
ああ、上田にいて信繫が十代の頃より、様々な人達が、
信繫と会い、別れ、また会い、別れて行きました。
三谷さんは、登場する人すべての
『個性を、明かして あげたい。』
とおっしゃってました。
その言葉のまま、信繫と向き合う人達がその時その時の主人公のように
個性豊かに輝いていました。
徳川家康で例えるなら、あの、ずるがしこい狸おやじ、何をも恐れない大将。
しかし、天下を取るために薄氷を踏む思いで来たのだろうと。
確かに、情けない家康を何度も見せてもらいました。
最終回、信繫に追い込まれた時なんぞ、切腹しようと小刀を手にしたら、
家臣にボオ~~ンと跳ね飛ばされ、思いっきりひっくり返ってましたよヽ(^o^)丿
あれだけの衝撃、七拾越えの老人には死ぬか生きるかの状況ですよ、あれは!
三谷さん、見事に家康の個性を、明かしてました。
家康の内野聖陽さん、それに応えて見事にぶっ飛んでましたね(^_^;)
…
最近、大阪に第二、第三の真田丸ではないか?
という考えのもと、発掘、研究が進んでいるとか。
大河ドラマ「真田丸」をきっかけに、注目度が高まり、
こういった発見があるのかもしれません。
たかが、テレビドラマではありますが、私のようなものにも
歴史にちょっと首を突っ込む機会を増やしてくれて、
歴史の不思議な力を感じ、いいもんです♪
しかし所詮、歴史力もなく、間違いが多々あったやに存じます。
どうぞお許し下さいませ。
…
今回、副題の無かった最終回に、もし二文字の題を付けるなら
『 疾風 』
…
さて、船賃六文波枕といえば
追い手に帆を掛ける期も訪れず、のらりくらりと。
時には、漂流もしました。
ここらで錨を降ろすのが、妥当かと。
つたない文章にお付き合い頂き、本当にありがとうございました。
それでは。