よく、まひろは片ひじを文机につく
このちょっと気を抜いた姿勢
やはり根拠があった
冒頭の画像は
「紫式部画像」土佐光起筆
画像が本にありました
右ひじついてますね
着物は重たいし
ひじのひとつもふたつもなんなら足も!
楽にしたいですよね
「曲水の宴」
中宮彰子は父道長の楽しそうに笑うのを見ておどろいた
初めて見たのですね
うわさのベストセラー作家、まひろ(藤式部)を囲み
「押し」の皆さんがあれこれ問いかけている
雨のおかげか、初対面の人も
そうでない人も楽しげです
ベストセラー作家にしてみれば
物語のたねがわんさかと、ですか?
小川の流れにゆっくりと
和歌を託して
お酒も頂いて
俳句の大会なんて百句以上の披講、互選が
どんどん進むので票を書くのに必死です😅
道長にもらった扇
まひろにはかけがえのない物になりました
二人が初めて会ったのは
逃がしてしまった雀を捜してる時だった
あ、そうか
この「雀が逃げた」も
やはり源氏物語の中に人物は違うけれど
有るんですね、それが
源氏物語第一章 「若紫」
姫君が雀が逃げてしまったと泣いている
その姿を垣間見る源氏
姫君の名が「若紫」
↓
その原文の一部
~~~~~~
清げなる大人二人ばかり
さては童ぞいでいり遊ぶ
中に「十ばかりにやあらむ」と見えて
白き衣、山吹などのなれたる着て走りきたる女ご
あまた見えつる子どもに似るべうもあらず
いみじく、おひさき見えて
美しげなるかたちなり
髪は扇をひろげたるやうにゆらゆらとして
顔はいと赤くすりなして立てり
「何事ぞや。童べと、はらだち給へるか」
とて尼君の見上げたるに少しおぼえたる所あれば
「子なめり」と見給ふ
⤴「雀の子を犬君が逃しつる伏籠の中に籠めたりつるものを」
とて、「いと口惜し」と思へり
まだ続くんですけどこのへんで……
中宮彰子は「若紫は」自分のようだとまひろに告げていますね
まひろは
内裏で見たこと体験したことを
「虚」「実」織り交ぜ源氏物語に
大石静さんは
源氏物語から引いてきたり
視聴者を戸惑わせるオリジナルで「光る君へ」を
私の知り合いが
「源氏物語」と「光る君へ」の人物が混ざって
分かりにくい!
と言いました
知らぬが仏か、私は前提の知識がないので
へえ~そうなんやね~と楽しんでいます
ま、クリエイターは人を惑わす粋な人です
(蛇足)
曲水の宴ですが
京都の南の方、名神高速の南インター近く
「城南宮・じょうなんぐう」
という神社があります
方位、建築、交通安全をお祈りします
何十年も前ですが夫とお詣りに行った時
折よく「曲水の宴」の真っ最中でした
曲がりくねった水の流れに
盃に乗せた短冊がゆらゆらと流れていました
予期せずいいものを見ることができました
さて、まひろの書く物語は
帝の心にまっすぐ語りかけています
帝ご本人がまひろにそう告げました
それはまひろが道長から聞いた帝のこと
それにより帝の悲しみを肌で感じるようになった、と
帝とまひろも心通う間柄になったのですね
なんと、まひろはすごい人ですね
人見知りの中宮も
まひろに話しかけるようになりました
彰子のことばの端々に帝を慕うてることが
まひろに伝わり
まひろは恋の指南係も始めました
ビックリ!
昼間、帝が藤壺に訪れた時、いきなり
「御上をお慕いしております!」
涙をいっぱいためて
もうこの言葉を言うだけで
精いっぱいだったのでしょうね
帝も、びっくり仰天 「また来る」
以上、帰って行かれました
はて、どういうこと?
まひろ、彰子、ふたりは失敗した~
という顔してましたし
彰子は号泣 (かわいそうに…)
その後、道長が帝に謁見した時
「今宵、藤壺にまいる、その旨伝えよ」
道長は、言葉もないほど驚いていたが
その奥に安堵の気持ちが見えました
「よかった~」
まひろと月を見ながら、そう言いました
やはり、まひろと道長の連係プレーですよね
それと、あんな命がけの
「御嶽詣」
国宝
金峯山経塚出土紺紙金字経
藤原道長 筆
御嶽詣にも、ありがとうございました