『寒いねえ』 『冷え込んでるなあ』
が、挨拶代わりの今日この頃ですが、
京都は『底冷え』と表現して、ほんとに、冷え込みます。
これは、三方、山に囲まれた盆地のせいで、「比叡おろし」や、「愛宕おろし」という冷たい風が山から、吹き下りてきます。(夏は逆に山に囲まれ、湿度も高く、非常に蒸し暑いです。)
実はこの地形、平安遷都の時、理想の地形『四神相応之地』として、選ばれたものなのです。
『四神相応之地』とは、北の玄武、南の朱雀、東の青龍、西の白虎を配したもので、それぞれに地形上のシンボルがあります。
北 玄武 大岩 船岡山
南 朱雀 大池 巨椋池 (今は干拓されて、無い)
東 青龍 大川 鴨川
西 白虎 大道 山陰道
に、相応し、まさに、ピッタリの地形だったのです。
そこで、この地に中国、長安の都にならって、平安京が営まれたのはよく知られるところです。
今日は、三方の山々、北山、東山、西山のうち、京都盆地の東にある、「東山連峰」を…、
「東山三十六峰」と言われ、
”ふとん着て 寝たる姿や 東山” と歌われる様に、なだらかな山並みです。
一番北から、比叡山、御生山、赤山、修学院山、葉山、一乗寺山、茶山、瓜生山、北白川山、月待山、吉田山、紫雲山、大文字山、善気山、椿ケ峰、若王子山、南禅寺山、大日山、神明山、粟田山、華頂山、円山、長楽寺山、双林山、東大谷山、高台寺山、霊山、鳥辺山、清水山、清閑寺山、阿弥陀ケ峰、今熊野山、泉山、恵日山、光明峰山、稲荷山、
となります。ちなみに、一番高い山は、比叡山(848m)です。
そして、ほとんどの山に、寺社が存在します。山の名前から想像できる寺社もいくつかあります。
比叡山は延暦寺、月待山は銀閣寺、華頂山は知恩院、阿弥陀ケ峰は豊国神社、泉山は泉涌寺、稲荷山は伏見稲荷大社、これらは有名な寺社かと思います。
この様に、京都の有名な寺社は、東山三十六峰に沿って、存在します。
順番に、制覇するのもおもしろいなと思います。
また、北、東、西の三方に山がありますので、方角を見失っても、『山が無く、開けているのが南』と判断が付きます。
今、比叡山、さらに、北に続く比良山と、薄っすらと雪をかぶっています。
”ふとん着て…”なら未だしも、雪では~山も…(*_*;
今、寒さの真っただ中、春はまだまだ遠いですね。(>_<)