麒麟がくる
第四十一回 月にのぼる者
”桂男”
ある男が月にある不可思議な花を取りに行った
その花を水に溶かして飲むと不老不死を得られる
木からふるい落としひとり占めにしようとしたら
神の怒りで月にとじ込められたという話だそうだ
”朕は先帝に教えられた
月は遠くから見るもの
力のあるものは、近付き見ようとする
朕はあまたの武士が月へ昇るのを見た
そして、下界に帰って来る者はなかった
信長はどうか
この道を間違えぬ様
しかと見届けよ”
満月を愛でながら、正親町天皇は十兵衛に託した
松永久秀から十兵衛のところへ渡った、平蜘蛛という銘の釜
これほどの名物を持つならば、
その覚悟を持つこと
と松永から聞いていた十兵衛の取った行動は
平蜘蛛を欲してやまない信長のもとへ持参した
十兵衛は真っ直ぐな人だから、
危ないなあ~この状況は
まず、前日平蜘蛛のことを聞かれて知らないと言ったことを
謝った
信長様に対して、一点の曇りも持ちたくないからと
そして、
十兵衛は信長に言った
名物は持つ者に覚悟がいる
如何なる時も
志、高く
志、美しく
城を飾るだけでは人はついて来ません
信長を相当怒らせてしまいました
「麒麟がくる」の中ではただ今、安土城建築中なのですね
10年位前に、安土城の跡と、信長の館、安土城考古博物館、
セミナリヨなどを見てきました
安土城址には2回行ってるのですが、
本丸への大手道は石の階段で、長い!
安土山の山麓の受付でUターンしてしまいました(>_<)
受付の人しか、その辺に人はいなかったので…はい
その後、駐車場が出来たとか、何かが整ったとか聞くので
良くなってるのかもしれません
大手道の両側には、羽柴秀吉や前田利家の館があったことを想像して
さぞ、見事だったんだろうなと思います
でも、ほとんど何も残っていない
やっぱり、信長はよく思われていなかったのかなあ
パンフレットを大事に今も持ってます
写真はすべてパンフレットからです<m(__)m>
安土城天主 信長の館
天主の外観
信長の館の中にすっぽり入ってます
天主の室内
仏教の世界観による理想郷を象徴するものとか
ポルトガル人イエズス会宣教師のルイス・フロイスの著書『日本史 』
なども参考に信長の館は造られたようです
来客は私だけだったせいもあってか、案内係さんは
館内を色々説明して下さり、楽しかったのを覚えています
駅から四方が田んぼの中の一本道を30分ほど歩いて行ったのですが
ほんと、よかったです
信長が天下人だった頃から400年後の1992年
スペイン・セビリアでの万国博覧会でこの天主の5、6階部分が
日本館のメイン展示となったのだそうです
万博終了後、安土町が譲り受け、改修をや増築を施して
この文芸の森の一角の信長の館の内部に復元したそうです
信長の館に再現された安土城天主の豪華絢爛なこと
理想郷を表す天主に、天守ではない天主に治まる自分が
天上人であると、神であると
信長は思いこんでいたかもしれない
もう、光秀は今までのように信頼する心はなくなったのではないか
帝、将軍、数多くの戦国武将
信長を堕とそうと企て始めている
かもしれないし、違うかもしれない
周りの者の考えが分からなくなってきたであろう光秀
この思考回路はどのように、延びていったのか
麒麟がくるもあと何回かに