【政界地獄耳・09.27】:村田兆治“暴行”に過剰警備はなかったか
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・09.27】:村田兆治“暴行”に過剰警備はなかったか
★国葬が執り行われる日にあえて記したい。元ロッテ投手の村田兆治が23日、羽田空港の保安検査場で金属探知機に何度か引っかかったことに腹を立てたとみられ、右手で女性検査員の左肩を押したという。村田は「左肩を押してない」と否認し「前に立ちはだかられたので、どかしただけ」「殴ったり蹴ったりはしていない」との認識だった。防犯カメラには左肩を押している様子が写っていたという。女性検査員にケガはなかった。その他はおおむね報道は同じだが、それをその場にいた保安検査場の職員が「男性が暴れている」と110番通報し、事態は大ごとになっていった。
★記事によっては30分ほど押し問答が続いたようだが、村田は10人程度の制服警官に取り囲まれていた。村田も腹が立っていただろうし、制服警官に取り囲まれれば動揺もあっただろう。村田は暴行で現行犯逮捕された。25日釈放された村田は東京地検が勾留請求をしなかったため、今後は警視庁東京空港署で任意で捜査を続ける。大体のメディアの報道を総合するとこんな事件だ。村田の対応も褒められたものではないし、激高を制する警官も冷静に対応したようだ。
★だが、村田は本当に保安検査場の職員が言うほど「暴れていた」のか。「肩を“強く”押したのか」。報道されない暴行が他にもあったのか。「現行犯逮捕」が必要なほどの暴行だったのか。2日間もの留置が必要だったか。報道ベースではその真偽はわからないが、逮捕後の球界の反応も「そんな人ではない」との擁護派と「頑固な人」との評価が分かれた。そのいずれも本当かもしれない。ただ国葬や来年のサミット開催を控え、空港職員や警察が過剰警備になっていなかったか。著名人だからニュースになったのか。こちらも検証のしようがない。そんなことがよぎるのはうがった見方だろうか。(K)※敬称略
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・今日は?】 2022年09月27日 07:50:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。