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路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

 路地裏のバーのカウンターから見える「偽政者」たちに荒廃させられた空疎で虚飾の社会。漂流する日本。大丈夫かこの国は? 

【大谷昭宏のフラッシュアップ・10.10】:名を変えたKADOKAWA 失ったモノないか

2022-10-10 08:01:50 | 【新聞社・報道・テレビ・ラジオ・NHKの功罪・マスコミ・雑誌・著作権】

【大谷昭宏のフラッシュアップ・10.10】:名を変えたKADOKAWA 失ったモノないか

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【大谷昭宏のフラッシュアップ・10.10】:名を変えたKADOKAWA 失ったモノないか 

 単行本が多い書棚の一角に8巻の角川文庫が並んでいる。「新聞記者が語りつぐ戦争シリーズ」。私はその第4巻、「中国孤児」を担当した。初版発行は1985年(昭60)。定価380円。採算が取れそうもないなか、「絶対出しましょう」と熱く話していた女性編集者のまなざしが浮かぶ。

 その角川がKADOKAWAと名を変え、角川歴彦会長(79)が金の亡者のような五輪組織委元理事に6900万円の賄賂を渡したとして起訴され、事実を否認しながら会長を辞任した。

 その角川文庫には1949年(昭24)の初出版本にも、いま書店に並ぶ新刊にも必ず巻末に「発刊に際して」の一文が載っている。

 1945年の敗戦を不幸なこととしつつ、〈反面、これまでの混沌・未熟・歪曲の中にあった我が国の文化に秩序と確たる基礎をもたらすためには絶好の機会である〉とし、この文庫本発刊を「祖国の文化に秩序と再建への道を示す角川書店の栄えある事業」と位置づけている。

 以来73年、すべての文庫本にこの一文を掲載することで角川は出版人の誇りを連綿と持ち続けてきたのではないか。だが、その一方で角川も、私たちの社会も、もうひとつの文化であるスポーツの栄えある祭典を利権と金まみれにしてしまった。

 今年最後の3連休最終日、きょう10月10日はスポーツの日。「世界中の青空を全部東京に持ってきてしまったような、素晴らしい秋日和…」のテレビ中継第一声で始まった前回の東京オリンピックは、この日が開会式だった。

 あれから58年、再びやってきた五輪を青空どころか暗雲で覆い尽くしてしまった彼らを、絶対に許さない。

大谷昭宏のフラッシュアップ

 ◆大谷昭宏(おおたに・あきひろ)ジャーナリスト。

 TBS系「ひるおび!」東海テレビ「NEWS ONE」などに出演中。

 元読売新聞記者で、87年に退社後、ジャーナリストとして活動する大谷昭宏氏は、鋭 くも柔らかみ、温かみのある切り口、目線で取材を重ねている。日刊スポーツ紙面には、00年10月6日から「NIKKAN熱血サイト」メンバーとして初登場。02年11月6日~03年9月24日まで「大谷昭宏ニッポン社会学」としてコラムを執筆。現在、連載中の本コラムは03年10月7日にスタート。悲惨な事件から、体制への憤りも率直につづり、読者の心をとらえ続けている。

 元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【話題・連載「大谷昭宏のフラッシュアップ」】  2022年10月10日  08:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【特別寄稿】:茶番の為替介入…日銀よ、おまえたちは手品師のつもりなのか

2022-10-10 06:25:50 | 【財務省・財政予算健全化・基礎的収支・会計検査院・国債・国と地方の借金】

【特別寄稿】:茶番の為替介入…日銀よ、おまえたちは手品師のつもりなのか

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【特別寄稿】:茶番の為替介入…日銀よ、おまえたちは手品師のつもりなのか

 24年ぶりに政府が踏み切った円買いドル売りの為替介入。しかし、自国通貨買いの介入では、非常に難しい2つの現象が起きる恐れがある。

 自国通貨売りならば、介入資金はいくらでもあるが、自国通貨を買うとなると外貨を用意しなくてはいけない。国が持っている外貨準備は全部が現金ではなく、むしろ大部分が日本の場合なら米国債です。現金だけでは小さなスケールでしか介入できず効果が薄いので、本格的に介入するなら米国債を売ってドルを調達しなければならなくなる。

<picture>付き合わされる国民は不幸(代表撮影)</picture>

      付き合わされる国民は不幸(代表撮影)

 ところが米国債を売ると、市場において米国債の供給が増えることになるので、米国債の価格が下がる。つまり、米国債の利回りが上がり、ますます日米の金利差が拡大してしまう。

 日米の金利差が大きいから急激な円安が進み、その円安を止めるために為替介入をするのに、為替介入資金を調達するために米国債を売ると、日米金利差がさらに拡大し、円安圧力がかえって高まってしまう……。介入規模を大きくすればするほど、円安進行の危険性が高まるという、非常にバカらしい状況に追い込まれていくわけです。

 そして、円買い介入で起こりうる難しさのもうひとつ。

 財務省の指示を受けて日銀が行う円買いは、民間金融機関が日銀に開設している当座預金から円資金を吸収する形で行われる。金融機関が引き続き当座預金にそれなりの円資金を置いておきたいと考えれば、日銀に差し出した分(吸収された分)の円を短期金融市場から調達するので、円資金需要が増え、円金利が上昇する。米国との金利差が縮まり、円安圧力が緩和されるという意味ではいい話です。

 ところが、いまの日銀としては、金利が上昇する方向に動くことはできない。異次元緩和で金利を抑え込んでいるわけで、短期金融市場での金利上昇を日銀が放置すれば、「ついに異次元緩和をやめるのか」という臆測が広がり、ますます金利上昇圧力が高まる。金利が上がると国債の利払いが増え、日本政府が大変なことになるから阻止しなければならず、日銀は、円資金を短期金融市場に再び供給せざるを得なくなる。これでは、やったことを帳消しにするわけで、日米金利差は縮まらず、円安圧力は緩和されません。

 ■「新しい資本主義」とは「バカらしい資本主義」

 こうした2つの現象が起きると、何のために為替介入をしているのか分からないという状況に陥ってしまう。バカさ加減を露呈することになり、「新しい資本主義」はやはり、「バカらしい資本主義」だということになるでしょう。

 「財政ファイナンス」という下心で金融政策を汚し、妥当ではない政策をひとたびやり始めると、茶番に陥る。「ざまあみろ」と思うけれど、付き合わされる我々はたまりません。マトモな政策をやらないとロクでもない結果になるということを、アホノミクスの登場以来、繰り返し、繰り返し、見せつけられてきたが、そういう政策展開の枠の中に置かれている日本国民は本当に不幸です。

 異次元緩和を継続している以上、どんなに為替介入を実施しても悪循環の繰り返し。日本の金利上昇を日銀が容認しない限り、悪循環は断ち切れない。この解けない結び目をどうやって解いてみせようというのか。日銀よ、おまえたちは手品師のつもりなのか……。

浜矩子
著者のコラム一覧
 ■浜 矩子 同志社大学教授

 1952年、東京生まれ。一橋大経済学部卒業後、三菱総研に入社し英国駐在員事務所長、主席研究員を経て、2002年から現職。「2015年日本経済景気大失速の年になる!」(東洋経済新報社、共著)、「国民なき経済成長」(角川新書)など著書多

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITA 主要ニュース マネー 【トピックスニュース】  2022年10月10日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【旧統一教会問題】:サンジャポで静かになった太田光 ■元2世信者への会見中止要請とデーブの声が影響した?

2022-10-10 06:25:40 | 【事件・未解決・犯罪・疑惑・詐欺・闇バイト・オウム事件・旧統一教会を巡る事件他】

【旧統一教会問題】:サンジャポで静かになった太田光 ■元2世信者への会見中止要請とデーブの声が影響した?

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【旧統一教会問題】:サンジャポで静かになった太田光 ■元2世信者への会見中止要請とデーブの声が影響した?

 《サンジャポ太田光さんはずいぶん大人しかったなぁ。おかげでやっと話が進み出した》

《今日は太田さん静か。先週デーブスペクターさんに叱られたのが効いたんじゃないかな》

《太田さんが発言しないと他の人の意見が聞けて見やすいな》

 何週間にも渡って、統一教会問題を扱っている『サンデージャポン』(TBS系)のMCを務める太田光(57)がとうとう口をつぐみだした。

<picture>爆笑問題の太田光(C)日刊ゲンダイ</picture>

  爆笑問題の太田光(C)日刊ゲンダイ

 これまで同番組で、「難しいのは、統一教会側も救いたいっていう。この『救うと救う』がぶつかっちゃっているところだと思うんですよね」と発言し、さらに信者を奪還しようとする家族たちの行動を「拉致」や「監禁」というニュアンスで表現し、ネットを中心に《統一教会の擁護では?》と度々、炎上してきた。

 先週の放送で、出演者のデーブ・スペクター(68)が太田に「前日に放送された『報道特集』を見ているか?」と尋ねところ、太田は首を横に振った。これに対し、デーブは「報道特集」で放送された統一教会に取り上げられた息子を脱会させようとする父親に触れつつ、「この辛いもの見れば、太田さんが少しでも今までのような言い方しないんですよ」と強い語気で訴えた。

 太田は今までどんなに炎上しようが、専門家にいくら間違いを指摘されようが、「言葉選びを間違った」というのみで、考えを大きく改めることはなかった。今週のサンジャポではどのような発言が飛び出すか、ハラハラしていた視聴者も多かったはずだ。

 ■元2世信者への会見中止要請に見る、洗脳の根深さ
 
 「ネットでは《もうサンジャポは見ない》《議論が進まなくてイライラするから見ない》という声もチラホラありますし、MCが議論の足を止めているのは問題だという声も多かった。『勉強不足と思い込み』で発言していることを共演歴も長く仲の良いデーブさんにも指摘されたことも確かに効いたのではないでしょうか? 元々、何かあるとすぐに思い詰めてしまうくらい生真面目な方ですからね」(TBS関係者)

 サンジャポでの静かな様子だけでなく、10月9日のTBSラジオ 「爆笑問題の日曜サンデー」では「自民党は関係を断ち切るだけじゃなくて、それぞれの政治家と統一教会の関係性を国民にきちんと説明するべき」という旨の発言も飛び出していた。

 「7日、統一教会の元2世信者の女性の記者会見中に、『精神に異常をきたしており、安倍元首相の銃撃事件以降、その症状がひどくなってしまっていて、多くの嘘を言ってしまうようになっています。そのため、この会見をすぐに中止するように』と、旧統一教会から彼女の両親の署名入りのメッセージが届きました。洗脳の恐ろしさを感じさせるもので、太田さんが口をつぐまざるを得ない、無知な発言はこれ以上許されない状況であると、さすがに実感したのではないでしょうか?」(同)

 先月のサンジャポでは、ツイッター上で「#太田光をテレビに出すな」というハッシュタグがトレンド入りしたことも取り上げた。これについて、太田は「また出ちゃった」と軽くコメントしたため、《統一教会問題とタレントとして叩かれていることと同じ受け止め方をしているのでは?》という指摘もあった。

 今まで叩かれてきた芸風が逆に太田の聞く耳を閉ざしていたなら皮肉なことだが、サンジャポでの静かな様子は聞く耳が芽生えてきた証かーー。

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITA 主要ニュース 芸能 【芸能ニュース・旧統一教会問題】  2022年10月10日  06:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【政局】:1年で剥がれたバケの皮 岸田首相に広島サミット花道論にわかに現実味

2022-10-10 06:24:50 | 【社説・解説・論説・コラム・連載・世論調査】:

【政局】:1年で剥がれたバケの皮 岸田首相に広島サミット花道論にわかに現実味

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政局】:1年で剥がれたバケの皮 岸田首相に広島サミット花道論にわかに現実味

 岸田首相にとっては誤算の連続か、化けの皮が剥がれただけか。首相就任から1年で、早くも政権末期のムードが漂っている。

 世論調査のたびに内閣支持率は下落し、軒並み不支持率と逆転。7月の参院選に勝利して、しばらく国政選挙がない「黄金の3年間」で長期政権の足場を築いたかに見えた3カ月前が遠い昔のようだ。


※2022年10月9日 日刊ゲンダイ2・3面 紙面クリック拡大


※紙面抜粋

 政権発足から1年の4日、官邸でぶら下がり取材に応じた岸田は、こう振り返った。

 「北朝鮮のミサイル発射もそうだが、新型コロナ対応、ロシアによるウクライナ侵略、エネルギー・食料危機、それに伴う物価高騰、さらには安倍元首相の銃撃など、まさに数十年に一度と言っていい大きな事態が次々と起こり、それに向き合ってきた1年であったと思う」 

 思い返せばこの1年、岸田は何もしてこなかった。コロナ無策、円安放置で物価高騰。常に検討と先送りで、「とにかく参院選までは」と安全運転に徹し、次々と起こる事態を眺めているだけだったのだが、参院選の最中に安倍元首相が銃弾に倒れた事件を境に、潮目が変わった。

 岸信介から続く安倍の血脈に端を発する自民党と統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の癒着が白日の下にさらされ、安倍の国葬を拙速に決めたことも世論の反発を招き、支持率急落だ。

 目先を変えるために内閣改造を前倒しで断行したことも裏目に出た。自民党が所属議員と統一教会との関係の「点検」結果を公表した後も、留任させた山際経済再生担当相には統一教会とのズブズブ関係が次々と発覚。教団と特に親密とされる細田衆院議長と安倍を自民党が調査対象からはずしたことも批判を浴びた。

◆長男を秘書官に起用でまた国民感情を逆なで

 「政権発足1年の節目に長男を首相秘書官に起用したことも、国民の反感を買っています。岸田首相は、公私混同や縁故主義に走らなそうな“いい人”のイメージで支持されていたところがあるのに、なぜ自ら支持率をますます下げるようなことをするのか、自民党内でも疑問の声が上がっている。何があっても首相を支えるという雰囲気ではなくなっています」(政治ジャーナリスト・山田厚俊氏)

 注視して検討するだけで何もできず、珍しく素早く決断したと思えば国葬と長男起用で支持率を下げるダメな首相が舵取りをすれば本当に国が沈んでしまいかねない。年末にかけて一段の物価高が予想されるなど難題山積する中、不幸なのは、こんな岸田に生殺与奪の権を握られた国民だ。先進国で日本だけが賃金が上がらない中、この物価高、負担増はいつまで続くのか。

 ◆「解散カード」を封じられた不人気首相

 「いまの日本は実行力のない首相に乗り越えられる状況ではない。臨時国会冒頭の所信表明演説でも、具体的な物価高対策は語られず、失望を招いた。政治家3世でボンボン育ちの岸田首相は、国民生活の厳しさがまったく分かっていないのでしょう。しかも、経済対策を取りまとめるのが、統一教会の問題で国民の疑念を一身に集めている山際担当相だから、シャレになりません。抽象的な話ばかりの所信表明で、ひとつだけハッキリしたのは、防衛費の『相当な増額』をするということだけ。そんな余裕があるのなら、物価高で苦しんでいる国民生活のために税金を使うべきでしょう。政権の体力がなくなる中で、庶民は切り捨てて防衛費増額にシャカリキになるような政権では、国民は浮かばれない。そういう絶望感や不信感が増す一方だから、支持率が下がり続けているのです」(法大名誉教授の五十嵐仁氏=政治学)

 物価高になす術なく、統一教会の問題も解決する力がない岸田政権は、臨時国会でも防戦一方になるだろう。今後も上がり目はなく、起死回生には、もはや解散・総選挙くらいしか打つ手がない。総選挙に勝って、「国民の信を得た」と無能批判も疑惑もリセットする。安倍元首相が得意にした手法だ。
「これだけ支持率が落ち続けていて、選挙なんてやれるわけがない。国民生活そっちのけと見られ、さらなる批判を招くだけです。統一教会の問題では、自民党支持層からも批判されていて、議席を減らすのは確実。総理が伝家の宝刀を抜こうとしたら、羽交い締めにしてでも止めるしかありません。何より、岸田総理では選挙に勝てないという声が党内で大きくなっています」(自民党閣僚経験者)

 そこで、にわかに現実味を帯びてきたのが「広島サミット花道論」だ。広島選出の岸田は、自身が開催地を広島に決めた来年5月の先進7カ国首脳会議(G7サミット)に並々ならぬ思い入れがある。そこまでは、どんなに支持率が下がっても首相の座にしがみつくとみられている。

 「臨時国会では1票の格差是正のための『10増10減』法案を成立させる予定ですから、年内の解散はない。年明けの通常国会冒頭での解散も無理でしょう。いまの岸田政権には、そんな力はありません。通常国会は3月末の予算成立まで低空飛行でダラダラ続き、予算が成立すれば、すぐに春の統一地方選です。そこで惨敗すれば責任論が出てくる。5月の広島サミットを花道に退陣というシナリオは十分に考えられます」(山田厚俊氏=前出)

 当面は、安倍・菅政権から嘘とゴマカシ体質を引き継いだ岸田が、「丁寧な説明」と言いながら何も説明しないのらりくらり答弁で延命をはかる展開が続くのか。その間にも国民生活は疲弊していく。こんな政治にはもうウンザリだ。

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITA 主要ニュース 政治・社会 【政治ニュース】  2022年10月09日  17:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【共同通信 世論調査】:内閣支持続落、最低の35% 細田氏の説明「不十分」87%

2022-10-10 06:09:50 | 【新聞社・報道・テレビ・ラジオ・NHKの功罪・マスコミ・雑誌・著作権】

【共同通信 世論調査】:内閣支持続落、最低の35% 細田氏の説明「不十分」87%

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【共同通信 世論調査】:内閣支持続落、最低の35% 細田氏の説明「不十分」87%

 共同通信社が8、9両日に実施した全国電話世論調査によると、岸田内閣の支持率は続落し、前回9月調査より5.2ポイント減の35.0%となった。昨年10月の内閣発足以降、過去最低を更新した。不支持率は1.8ポイント増の48.3%。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)側との関係を自民党調査の発表後に相次ぎ公表した細田博之衆院議長の説明が「十分ではない」は87.0%で、「十分だ」は8.1%にとどまった。<button class="sc-fZXIOb ikbkOs" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="38"></button>

<button class="sc-fZXIOb ikbkOs" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="38"></button><button class="sc-fZXIOb ikbkOs" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="38">岸田文雄首相</button>
          岸田文雄首相(KYODONEWS)

<button class="sc-fZXIOb ikbkOs" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="38">内閣支持率の推移</button>

            内閣支持率の推移(KYODONEWS)

【写真】首相、長男起用は「総合的に判断した」

 元稿:一般社団法人共同通信社 47NEWS 政治 【政局・世論調査】  2022年10月09日  17:36:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【共同通信 世論調査】:安倍元首相の国葬「評価せず」61%

2022-10-10 06:09:40 | 【訃報・告別式・通夜・お別れの会・病死・事故死・災害死・被害による死他】

【共同通信 世論調査】:安倍元首相の国葬「評価せず」61%

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【共同通信 世論調査】:安倍元首相の国葬「評価せず」61%

 共同通信社の全国電話世論調査によると、安倍晋三元首相の国葬を「評価しない」「どちらかといえば評価しない」が計61.9%で、「評価する」「どちらかといえば評価する」の計36.9%を上回った。

 元稿:一般社団法人共同通信社 47NEWS 政治 【政局・世論調査】  2022年10月09日  17:36:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【話題】:岸田首相に続き麻生副総理も…息子が要職就任で疑問の声「日本は世襲社会」「ほんと縁故主義」

2022-10-10 06:09:30 | 【社説・解説・論説・コラム・連載・世論調査】:

【話題】:岸田首相に続き麻生副総理も…息子が要職就任で疑問の声「日本は世襲社会」「ほんと縁故主義」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【話題】:岸田首相に続き麻生副総理も…息子が要職就任で疑問の声「日本は世襲社会」「ほんと縁故主義」

 10月4日、岸田文雄首相は公設秘書で長男の翔太郎氏を、政務担当の首相秘書官に起用した。翔太郎氏は慶應義塾大学法学部を卒業後、三井物産に入社し、2020年から岸田首相の議員事務所に入っている。<button class="sc-fZXIOb ikbkOs" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="38"></button><button class="sc-fZXIOb ikbkOs" data-cl-params="_cl_vmodule:detail;_cl_link:zoom;" data-cl_cl_index="38">岸田首相と岸田翔太郎首相秘書官(写真・時事通信)</button>

岸田首相と岸田翔太郎首相秘書官(写真・時事通信)

【写真あり】麻生将豊氏の学生時代のバンドボーカル写真

 松野博一官房長官は「人事は適材適所の考え方でおこなっている」と弁明したものの、野党からは厳しい批判の声があがった。それからわずか4日後――。

 「麻生太郎氏の長男で、麻生商事(福岡市)社長の麻生将豊氏が、日本青年会議所の次期会頭に就任することが正式決定しました。任期は2023年1月1日から1年間です。

 8日には、大分でおこなわれた全国大会で、将豊氏が次期会頭としての抱負を述べています。『世界に冠たる日本を取り戻す』『日本のサービスや伝統、文化はまだ勝負することができる』と強い言葉で意気込みを語りました」(週刊誌記者)  

 将豊氏以外に届け出がなかったとして、今回の会頭就任が決定したという。麻生副総理も、この日本青年会議所の会頭を1978年に務めており、親子2代の会頭就任となった。

 岸田首相、麻生副総理それぞれの長男が要職に就任することが報じられると、SNSでは不安や疑問の声があがった。

 《岸田氏が長男を総理秘書官に任命し、次は麻生氏がまた長男をJC会頭に》

 《何かこの感じ不安しかない》

 《いつの間にか政治が家業となって引き継ぐのが当たり前。なんだかんだ言って特別な家に生まれていろんな利権のおかげで育った人に、一般庶民の気持ちはわからない》

 《こうなると世襲制と日本の衰退というテーマが注目されますね》

 《ほんと縁故主義だよね…あっちもこっちも長男、長男、家父長制だいじだいじ派の人ら長男好きすぎ》

 麻生氏は、2009年、「親の跡を継いで悪いことは何もない。間違いなく親の背中を見て子供が育つ。親の背中を見て、『おれもああなりたい』と思ったおやじはいいおやじだ」と、都議選の応援で述べている。父の背中を見て育った将豊氏。その手腕を見られるのは、これからだ。

 元稿:光文社 主要出版物 【FLASH】 2022年10月09日 16:52:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【話題】:テレビ朝日 玉川徹氏国葬「電通」発言全文 何を語り、何を謝罪したのか 一部報道の文字起こしは不正確

2022-10-10 06:09:20 | 【訃報・告別式・通夜・お別れの会・病死・事故死・災害死・被害による死他】

【話題】:テレビ朝日 玉川徹氏国葬「電通」発言全文 何を語り、何を謝罪したのか 一部報道の文字起こしは不正確

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【話題】:テレビ朝日 玉川徹氏国葬「電通」発言全文 何を語り、何を謝罪したのか 一部報道の文字起こしは不正確 

 安倍元首相の国葬について伝えたテレビ朝日の情報番組「羽鳥慎一のモーニングショー」で、同社社員のコメンテーター、玉川徹氏が、菅義偉元首相の弔辞に関する出演者との議論の中で「電通」の関与に言及し、翌日、事実でなかったとして訂正、謝罪した。その後批判の声が高まり、テレビ朝日が玉川氏を10日間の出勤停止処分とし、波紋が広がっている。

<picture><source srcset="https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/yanaihitofumi/00318834/title-1665295305510.jpeg?pri=l&w=800&h=450&order=c2r&cx=1&cy=0&cw=999&ch=562&exp=10800&fmt=webp" type="image/webp" /><source srcset="https://newsatcl-pctr.c.yimg.jp/t/iwiz-yn/rpr/yanaihitofumi/00318834/title-1665295305510.jpeg?pri=l&w=800&h=450&order=c2r&cx=1&cy=0&cw=999&ch=562&exp=10800" type="image/jpeg" /></picture>
9月28日放送「羽鳥慎一モーニングショー」で発言する玉川徹氏(筆者撮影)

 ここにきて、玉川氏の発言は、国葬の演出に電通が関わったことを指摘したものであって、菅元首相の弔辞が電通の演出によるものだと言っていたわけではないとの指摘も出るなど、発言の趣旨や処分の妥当性も議論になっている。

 そうした中、玉川氏の「発言全文」として一部メディアが報じた記事が、不正確な内容だったことが判明した。

 この「発言全文」記事では、玉川氏の問題発言の直前になされた別の出演者の発言がまるまるカットされていた。そのため、この記事を読んだだけでは、玉川氏の「電通」発言は菅元首相の弔辞に関する文脈でなされたものかどうか、判然としない印象を受ける。

 この不正確な「発言全文」記事を配信したのは、10月5日付のデイリースポーツYahoo!ニュースも配信)。この他に、より正確な「発言全文」記事は確認できておらず、一般読者は放送を視聴していなければ、実際の発言を確認しづらい。

 そこで、今後の玉川氏の発言趣旨をめぐる議論が混乱しないよう、録画に基づき、玉川氏の問題発言とその前後の発言も含めた文字起こしを掲載する。また、翌日放送における玉川氏の謝罪発言も掲載する。

 なお、同番組の国葬を取り上げたコーナーは非常に長く、全ての文字起こしを掲載することはできない。この文字起こしは、あくまで問題となった発言とその前後の発言だが、後の出演者の発言も含めて、省略せずに掲載した。

(羽鳥=羽鳥慎一キャスター、玉川=レギュラーコメンテーター・玉川徹氏、浜田=コメンテーター・浜田敬子氏、安部=コメンテーター・安部敏樹氏。以下、敬称略)

 ◆2022年9月28日(水)放送 文字起こし(問題発言の前後)

 (羽鳥キャスターが菅元首相の弔辞の内容をパネルで振り返った後で)

 羽鳥「・・・菅さんの弔辞に葬儀でありながら拍手が起こったという…」

 浜田「一連の報道の中でも一番話題になっていたのは、この菅さんの弔辞でしたよね。先ほどもおっしゃいましたけど、なぜこれを総理時代にこれくらいのスピーチを菅さんできるんだったらやらなかったんだろうなと思いましたよね。

 やっぱりそれは、一番言葉を尽くさなければならない相手は誰に対してかと言うと、やっぱり国民に対してだと思うんですね。安倍さんも、親しい人に聞くと本当に優しい人だと聞くんですよ。自分と近い考え方の人とかにはたぶん言葉を尽くされたり非常に感情のこもったことを話されると思うんですね。菅さんもそうだったかもしれないですけども。

 やはり首相とか総理という立場になったら、会見とか、菅さんの場合、官房長官の会見が鉄面皮のような受け答えだったわけですよね、何を聞いても同じことしか返ってこない。そのときにこれくらい、なぜ私はこの政策を進めたいのか説明し納得してもらうというような、時には菅さんの素顔も見えるような、やはり政権運営をしていたら色々な逡巡もあるからというな、生身の部分も見えたら、もっとやはり私たちの感情も違っていたかなと思います。」

 羽鳥「何人か弔辞、スピーチもありまして、やはり菅さんが一番刺さったかなという感じがありますけど、玉川さんいかがですか。」

 玉川「これこそが国葬の政治的意図だと思うんですよね。当然これだけの規模の葬儀ですから、儀式ですから、荘厳でもあるし、個人的な付き合いのあった人は当然悲しい思いをもってその心情を吐露したのを見れば、同じ人間として、胸に刺さる部分はあると思うんですよ。

 しかし、それは例えばこれが国葬じゃなくて、自民党内閣葬だった場合、テレビでこれだけ取り上げたり、この番組でもこうやってパネルで取り上げたりさっきのVTRで流したりするかというと、なってないですよね。国葬にしたからこそ、そういった部分を我々は見る、見る形になる、僕も仕事上見ざるを得ない状況になる。

 それって例えばですね、自分では足を運びたくないと思っていた映画があったとしても、なかば連れられて映画を見に行ったらなかなかよかったよと。そりゃそうですよ、映画を作っている方は、意図があって楽しんでもらえるように、それから胸に響くように作るんです。

 だからこういう風なものも、我々がこういう形で見ればですね、胸に響く部分はあるんです。それはそういう形として国民の心に残るんですね。国葬というのはありました、あのときにああいうふうな胸に刺さる言葉がありました。いうふうに既成事実として残るんですね。これこそが国葬の意図なんですね。

 だから僕は、国葬自体が、やっぱりない方がこの国にはいいんじゃないか。これが国葬の政治的意図だと思うから」

 羽鳥「そっか、なるほどね(筆者注:少し沈黙)。私はここの部分だけちょっと違う感じがしたなと思いますけど。安部さんはいかがですか」

 安部「そうですね、玉川さんのおっしゃているような政治的意図が出てくる可能性がやっぱりあるなと思うので、その点は留保しなきゃいけないなと思うのですけど。

 僕がすごく思うのは、菅さんのスピーチは私自身も読んだり見たりしてすごく感動したんですけど、多分いまの現代の生きている日本の国民の多くの人は、これ政治利用だな、と思うものに対してけっこう鼻がきくようになっていると思うんですよね。

 鼻がきくようになっているなということ自体も菅さんとか政権にいる人たちも理解していて、だからそういうことを出してもどうせうまくいかないからやりたくないと。菅さん、例えばですね、私ガースーですって言ってめちゃくちゃすべったりしてですね、大失敗して人気が下がったという話もあったわけですけど、そういう意味である程度いまの政権にいる人たちは意図的にやったことが見透かされてしまう時代に生きていると。

 多分これは見透かされる可能性があるとか関係なく、菅さん自身が思ったことを言ったからこそ響いていると思っていて。

 そういう意味で、国葬というものが政治利用される可能性があると玉川さんが指摘するのは非常に健全なことだと思うのでいいと思う一方で、このスピーチ自体が多くの人に対して響いたのは政治的意図を超えたもので、個人としての感情として彼がお話になったのがよかったんじゃないかと思いましたけどね」

 玉川「僕は演出側の人間ですからね。テレビのディレクターをやってきましたから。それはそういう風に作りますよ、当然ながら。政治的意図がにおわないように、それは制作者としては考えますよ。当然これ電通が入ってますからね

 羽鳥「いや、そこまでの見方をするのか、それともここは本当に自然に言葉が出たのか、見方はいろいろ…」

 玉川「いや、菅さん自身は自然にしゃべっているんですよ。でもそういうふうな、届くような人を人選として考えているということだと思うんですよ」

 安部「これ玉川さん…(聞き取り不能)…テレビっていうある意味そういう仕組みじゃないですか」

 玉川「そうそう」

 安部「テレビっていうのは番組をみてそのコンテンツの間に広告をはさんでビジネスが成り立っているわけですから、広告の話っていうのは、ある種国葬的な政治利用の観点に近いような構造があったりするんだと思うんですけど、その上でたぶんそこのところは多くの人が鼻がきくようになっているんじゃないかというのが僕の考え方なわけですよ。どうですか」

 玉川「まあ、それは演出家の考え方でね」

 安部「なるほどね」

 (国葬の席次の話題にうつる)

 ◆2022年9月29日(木)放送 文字起こし(訂正謝罪部分のみ)

 羽鳥「ここで昨日のパネルコーナーで玉川さんが発言したことについて、玉川さんから」

 玉川「はい、昨日のパネルコーナーの中で、私が安倍元総理の国葬に電通が関与しているとコメントしたんですけども、この発言はですね、事実ではありませんでした。

 さらに電通はですね、全く関わっていないということがわかりました。

 関係者の皆様、それから、視聴者の皆様、訂正して謝罪いたします。申し訳ありませんでした。(筆者注:頭を下げる)」

◆発言「趣旨」は解釈が入るが、客観的な事実は

 裁判所や放送倫理・番組向上機構(BPO)でテレビ放送を取り扱う場合「一般的な視聴者の普通の見方」を基準に、その内容を特定することが一般的となっている。

 そうはいっても、ひとりひとりの視聴者の実際の視聴直後の認識を把握することはできないから、「一般的な視聴者の普通の見方」を仮想しつつ、判断する側において、発言の趣旨を解釈し、特定することになる。

 このように、放送内容やその際の発言の「趣旨」については、どういう映像・音声を放送したかという客観的事実とは別に、どうしても主観的な解釈が入ることは避けられない。

 とはいえ、今回の玉川氏の発言起こしからは、少なくとも次の事実が、客観的に確認できると思われる。

 ◯ 当初、羽鳥キャスターが「やはり菅さんが一番刺さったかなという感じがありますけど、玉川さんいかがですか」と、菅元首相の弔辞に関する所見を玉川氏に求めた際、玉川氏は「国葬の政治的意図」について持論を述べていた。

 この発言シーンでは、「菅元首相の弔辞」への「電通」を含む他者の関与など具体的事実には言及していなかった。

 ◯ 玉川氏の「電通」発言は、コメンテーターの安部氏が「(菅元首相の)スピーチ自体が多くの人に対して響いたのは政治的意図を超えたもので、個人としての感情として彼がお話になったのがよかったんじゃないかと思いましたけどね」と発言したことを受けて、飛び出したものであった。

 その際、玉川氏は「当然」という表現を二度使い、推測ではなく、事実であるかのように断定的に主張した。このときの発言では「国葬全体の演出」と明示的に断るなど、菅元首相本人の自然な言葉の発露ではないかという安部氏の発言の文脈を遮断することなく、「電通」の関与に言及していた。

 ◯ 玉川氏の発言について、羽鳥キャスターは「電通」発言の根拠を問うことせず、他の見方がある可能性を示唆するにとどめた。

 これを受けて、玉川氏は再び発言し「菅さん自身は自然にしゃべっているんですよ。でもそういうふうな、届くような人を人選として考えているということだと思うんですよ」と述べた。

 ここで、玉川氏は、菅元首相自身は自然に弔辞を読んでいたとの認識を示していたが、安部氏の発言や自ら「電通」に言及した文脈を遮断することなく、菅元首相を起用した「人選」への関与に言及していた。

 ◯ 玉川氏は翌日放送の謝罪発言において「私が安倍元総理の国葬に電通が関与しているとコメントしたんですけども」と述べており、菅元首相の弔辞についての言及はなかった。

 この謝罪発言を文字通り受け止めれば、玉川氏は「国葬に電通が関与していた」という趣旨に限って訂正、謝罪したのであって、「菅元首相の弔辞(あるいは人選)に電通が関与していた」という趣旨について明確に訂正、謝罪したわけではない。

 以上の事実関係を踏まえて、玉川氏の発言意図は何だったのか、発言の前提となる事実についてどれほどの取材、調査を尽くしていたのか、発言によって一般的視聴者がどのような印象をもつのか、それに対する謝罪放送の内容は妥当だったのか、などの論点を冷静に評価し、議論することが求められる。

◆これまでの経緯

 9月27日(火) 安倍元首相の国葬儀挙行

 9月28日(水) テレビ朝日「羽鳥慎一モーニングショー」で国葬を取り上げ、玉川氏が「電通」の関与に言及。

 9月29日(木) 同番組で玉川氏が「安倍元総理の国葬に電通が関与している」とコメントしたことについて事実ではなかったとして謝罪。

 9月30日(金) 西田昌司参議院議員がビデオレターで玉川氏の処分を要求。

 10月4日(火) テレビ朝日社長が定例会見で玉川氏の発言を謝罪。同日付で玉川氏を10日間の出勤停止処分とすることを発表。(NHK

 10月5日(水) 「羽鳥慎一モーニングショー」で羽鳥キャスターが玉川氏の謹慎処分を説明し、謝罪。玉川氏の番組復帰は10月19日(水)と説明。

 同日 デイリースポーツが玉川氏の9月28日放送の「発言全文」と称する記事を配信(→不正確な文字起こし)

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弁護士

 慶應義塾大学総合政策学部卒業後、産経新聞記者を経て、2008年、弁護士登録。2012年、一般社団法人日本報道検証機構を設立し、マスコミ誤報検証・報道被害救済サイトGoHooを運営(〜2019年)。2017年6月、ファクトチェック・イニシアティブ(FIJ)発起人。2019年10月〜2021年2月までインファクト(InFact)のファクトチェック担当編集長。2018年4月、共著『ファクトチェックとは何か』を出版(尾崎行雄記念財団ブックオブイヤー受賞)。現在、FIJ事務局長、日本公共利益研究所主任研究員、早稲田大学次世代ジャーナリズム・メディア研究所招聘研究員。

 元稿:YAHOO! JAPAN NEWS 主要ニュース 社会 【話題・安倍元首相の国葬について伝えたテレビ朝日の情報番組「羽鳥慎一のモーニングショー」】  2022年10月09日  17:10:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【岸田内閣】:嘘が背広を着ていると言われた「山際大臣」は落選の危機 立民の対立候補は“広末涼子のいとこ”か

2022-10-10 06:08:50 | 【事件・未解決・犯罪・疑惑・詐欺・闇バイト・オウム事件・旧統一教会を巡る事件他】

【岸田内閣】:嘘が背広を着ていると言われた「山際大臣」は落選の危機 立民の対立候補は“広末涼子のいとこ”か

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【岸田内閣】:嘘が背広を着ていると言われた「山際大臣」は落選の危機 立民の対立候補は“広末涼子のいとこ”か 

山際大臣(新潮社)

 ◆更なる隠蔽も発覚

 ◆選挙に弱い理由

 ◆週末は埼玉

 ◆いとこは広末涼子

 ◆10増10減

 元稿:新潮社 主要出版物 週刊新潮 【デイリー新潮・DAILY SHINCHO】 2022年10月09日 14:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【話題】:旧統一教会と政治の「癒着」はどこが問題なのか…創価学会と公明党の関係から「政教分離」を解説する

2022-10-10 06:08:40 | 【事件・未解決・犯罪・疑惑・詐欺・闇バイト・オウム事件・旧統一教会を巡る事件他】

【話題】:旧統一教会と政治の「癒着」はどこが問題なのか…創価学会と公明党の関係から「政教分離」を解説する

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【話題】:旧統一教会と政治の「癒着」はどこが問題なのか…創価学会と公明党の関係から「政教分離」を解説する

 ■なぜ日本の政治家は「宗教団体」に頼るのか

 【池上彰】旧統一教会(現在の世界平和統一家庭連合)に注目が集まり、信者への多額の献金やいわゆる霊感商法が問題となっているだけでなく、政治とのかかわりに疑問の声が上がっています。特に選挙時に教団や教団関係者がボランティアスタッフを派遣するなどの協力関係があったことがクローズアップされ、その実態が報じられています。

記者会見に詰めかけた多くの報道陣と記者会見する世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の勅使河原秀行氏(左手前)ら=2022年9月22日、東京都渋谷区
写真=時事通信フォト 記者会見に詰めかけた多くの報道陣と記者会見する世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の勅使河原秀行氏(左手前)ら=2022年9月22日、東京都渋谷区

 ■【この記事の画像を見る】  

 【増田ユリヤ】私は海外の選挙事情を各国で取材しますが、学生を含め多くの人が自発的に選挙スタッフに加わっていて、「人手集めで苦労している」という話はあまり聞いたことがありません。選挙運動自体も日本とは違ってかなり自由に行われており、たとえば交差点の角に旗を立てたテーブルを置き、候補者と地域の有権者がいろいろと話したり、グッズを配ってアピールしたりというのが選挙の風景です。日曜日に公園に集まって、都市の中心部までデモ行進を行うこともありますが、日本のように選挙カーで名前を連呼するような騒がしいものではありません。

 ■共産党や創価学会を恐れて、戸別訪問は禁止になった  

 【池上】日本の選挙運動は候補者による住宅への戸別訪問が禁止されたために、仕方なく自分の名前を選挙カーで連呼して覚えてもらうしかなくなったんです。戸別訪問が禁止されているのは、それぞれの屋内で金銭のやり取りによる票の買収が行われても確認できないことが理由でした。また、共産党や創価学会など、熱心に選挙活動をしてくれる組織を持つ政党が人海戦術で戸別訪問を行えば、選挙に勝ってしまうのではないか、という自民党の危惧もあったようです。

 【増田】戸別訪問が禁止されたとしても、やはり選挙には人手が必要ですよね。

 【池上】例えば選挙期間中に配るビラには、選挙管理委員会が発行している「頒布シール」を手作業で貼らなければなりません。貼っていないビラを配布すれば、選挙違反になります。何千枚ものシールを貼る人手をボランティアで集めるのは、そう簡単ではありません。  

 【増田】一般市民のボランティアが集まらないとなれば、候補者にとってはまとまった人数の人手を派遣してくれる組織との付き合いが選挙の趨勢を左右しかねない、ということになってしまいます。

 ■「旧統一教会と政教分離」でおさえるべき憲法条項

 【増田】また、戸別訪問の禁止だけでなく、日本の悪しき選挙習慣はほかにもかなりありそうです。例えば、選挙期間前後には、候補予定者が「本人」というタスキをかけて、駅前や大通りで辻立ちをしています。事前運動をしてはいけないという公職選挙法が理由ですが、あのタスキを見ると滑稽だなと思ってしまって……(笑)。

 【池上】公職選挙法はかなり複雑ですし、電子メールやウェブサイトを使ったインターネット上の選挙活動についても、認められたのは2013年で、「ネット選挙解禁」からまだ10年経っていません。

 【増田】旧統一教会の問題は、政教分離という点ではどう考えるべきなのでしょうか。  

 【池上】政教分離については、憲法第20条、89条で定められています。 ----------

 第二十条 信教の自由は、何人に対してもこれを保障する。いかなる宗教団体も、国から特権を受け、又は政治上の権力を行使してはならない。 2 何人も、宗教上の行為、祝典、儀式又は行事に参加することを強制されない。 3 国及びその機関は、宗教教育その他いかなる宗教的活動もしてはならない。

 第八十九条 公金その他の公の財産は、宗教上の組織若しくは団体の使用、便益若しくは維持のため、又は公の支配に属しない慈善、教育若しくは博愛の事業に対し、これを支出し、又はその利用に供してはならない。 ----------

 つまり、政教分離とは、特定宗教団体に対し、政治が弾圧や抑圧を行うことや、不況のための公金支出、あるいはどこかの宗教団体が政権を取って、自分たちの宗教を国教に指定したり、国民に信じるように強要したりすることを禁じています。

 ■「創価学会と公明党」が問題にならない理由

 一方で、宗教団体やその信者、教徒が政治活動を行うことは自由です。例えば現在、連立与党に入っている公明党は、創価学会という宗教団体が作った政党で、支持者も信者が多く、選挙前には組織的に活動してもいます。しかしそうした活動を行い、政治に参加すること自体は政教分離に反しません。ただし、仮に公明党が、創価学会にだけ有利なはからいをしたり、ライバルの宗教団体を抑圧したりするようなことがあれば、これは政教分離に反します。

 創価学会は以前、国立戒壇を作ること、つまり日本が国家として富士山の大石寺の前に本堂を作り、日蓮宗を国教として定めることを目標としていました。そのために信者から多額の献金を集めることが必要だったので、かなり激しい集金活動を行ったのです。

 しかし公明党が結成された時に、政党の母体が国教を定める運動をしていてはまずいのではないか、政教分離に反するのではないか、と指摘されたことで、創価学会は国立戒壇を断念しました。この国立戒壇の断念を許容できなかった人たちが作ったのが顕正会という宗教団体です。そのため、創価学会と顕正会は同じ日蓮宗系の宗教団体ですが(ただし双方とも日蓮正宗からは破門)、激しく対立しています。 

旧統一教会
写真=iStock.com/Koshiro Kiyota ※写真はイメージです

 ■ジャーナリスト 池上 彰、ジャーナリスト 増田 ユリヤ 構成=梶原麻衣子

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■まさか支援者が旧統一教会の関係者だとは…そんな言い訳を繰り返す自民党議員は常識がなさすぎる
 

 

 ■「文鮮明の子であって、私の子じゃない」洗脳の解けた旧統一教会信者の母が、わが子を捨てた悲しい理由
 
 ■だから「生ぬるい追及」しかできない…朝日新聞が認めない「統一教会側との談合」という信じがたい過去
 
 ■疑惑の中枢は数人…鈴木エイト氏が名指しした旧統一教会問題で「もっと追及されるべき」自民党の超大物議員

 

 

 元稿:PRESSIDENT Online 主要ニュース 政治 【政局・自民党・政界と旧統一教会との癒着疑惑・構成=梶原麻衣子】 2022年10月09日 09:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【旧統一教会問題】:自民追及の立憲民主党もズブズブ 原口一博氏、大串博志氏、松木謙公氏が「隠蔽報告」

2022-10-10 06:08:30 | 【事件・未解決・犯罪・疑惑・詐欺・闇バイト・オウム事件・旧統一教会を巡る事件他】

【旧統一教会問題】:自民追及の立憲民主党もズブズブ 原口一博氏、大串博志氏、松木謙公氏が「隠蔽報告」

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【旧統一教会問題】:自民追及の立憲民主党もズブズブ 原口一博氏、大串博志氏、松木謙公氏が「隠蔽報告」 

立憲議員も旧統一教会と…(左から原口一博氏、大串博志氏、松木謙公氏/時事通信フォト)(NEWSポストセブン)

 元稿:小学館 主要出版物 週刊ポスト【NEWSポストセブン】 2022年10月09日 07:15:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【疑惑】:細田博之・衆院議長が知る「旧統一教会と安倍派の関係」 国会での追及が難しい理由

2022-10-10 06:08:20 | 【事件・未解決・犯罪・疑惑・詐欺・闇バイト・オウム事件・旧統一教会を巡る事件他】

【疑惑】:細田博之・衆院議長が知る「旧統一教会と安倍派の関係」 国会での追及が難しい理由

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【疑惑】:細田博之・衆院議長が知る「旧統一教会と安倍派の関係」 国会での追及が難しい理由 

 議員アンケート調査の結果が出た後も、次々と明らかになっている自民党議員と旧統一教会との関係。だが、“肝心の2人”が教団との関係において、自民党に守られ続けていることを知っているだろうか──。一人は菅義偉・前首相。官房長官として安倍元首相と誰より長く時間を過ごしたはずの菅氏だが、事務所は教団との関わりについて一切否定している。

国会で細田博之・衆院議長を追求しようとしても…(時事通信フォト)

 

     国会で細田博之・衆院議長を追及しようとしても…(時事通信フォト)

 

 そしてもう一人の大物が細田博之・衆院議長だ。

 安倍派の前会長である細田氏は旧統一教会との関係が多く指摘されていたが、議長は在任中は所属会派を離れる慣例があり、自民党は「所属議員ではない」と調査対象から外し、本人もダンマリを決め込んでいた。

 しかし、野党側から不信任案提出の動きが出ると、慌ててA4判1枚の文書を公表し、教団関連団体の国際会議をはじめ4回の会合に出席したことや、選挙支援を受けたこと、日本・世界平和議員連合懇談会の名誉会長や日韓海底トンネル推進議員連盟の顧問に就任していたことを認めたものの、記者会見や国会で自ら説明しようとはしない。

 旧統一教会と自民党の関係を調査してきたジャーナリスト・鈴木エイト氏が語る。

 「細田氏は、教団関連のイベントなどへの出席を書面で報告したが、注目すべきはそこではありません。安倍派の前会長として、派閥が教団とどう関係を持ってきたかを知りうる立場にあったことです。2016年の参院選では、細田氏がある候補者に統一教会票を回すと打診したが、その候補が断わったために、別の議員に票が差配されたと言われている。同派と旧統一教会の歴史的なつながりについて証言する政治的責任が問われている」

 興味深い証言がある。安倍氏の銃撃事件後の7月18日、自民党保守派の青山繁晴・参院議員(無派閥)がブログにこう綴っていた。

〈参院選に向けて、自由民主党の公認作業などが進んでいた時期でした。
 良心的な議員がわたしにこう語りました。
「所属する派閥の長から(旧)統一教会の選挙の支援を受けるようにと指示されたが、断った。そのため派閥の長は、その分の票を別の議員に割り振ったようだ」
 そこでこの派閥の長を訪ねました〉

 〈わたしがこの派閥の長に、事実関係を問うたところ、「各業界団体の票だけでは足りない議員については、(旧)統一教会が認めてくれれば、その票を割り振ることがある」との率直な答えがありました。
 わたしは「この宗教団体の支援を、すくなくとも一般の有権者が知らない、明らかにされていないのは問題です」と指摘し、「見直すべきです」と具体例を挙げて諫言しましたが、派閥の長は具体的には答えませんでした〉(青山繁晴の道すがらエッセイより)

 このブログの内容は自民党内でも話題になり、「参院選で旧統一教会の票を差配できる派閥の長は、安倍派会長だった細田さんくらい」との見方が広がった。

 『週刊ポスト』が改めて青山氏にこの派閥の長は細田氏のことではないかと取材を申し込むと、「この件での取材はお断わりしています。ブログに書いてあることがすべてということでした」(事務所)との回答だった。

 取材に応じていない細田氏は国会で答えるべきだろう。

野党側から不信任案提出の動きが出ると、細田氏は慌ててA4判1枚の文書を公表(時事通信フォト)

 

 野党側から不信任案提出の動きが出ると、細田氏は慌ててA4判1枚の文書を公表(時事通信フォト)

 

 ◆国会質問を拒否できる

 だが、先例主義で運営される国会には、議長が自分の疑惑について質問を受けたり、答弁した先例がない。国会元職員は次のように語る。

 「議長が国会で答弁できるのか、また拒否できるのか。基本的には答弁できない規定はありませんが、実際に議長が質疑に対応したという事例は私自身、記憶にありません。法制度的には、国会での質問は、議院運営委員会の理事会で決めますので、そこで決まれば、議長がそれを拒否せず審議するのが原則です。しかし、現実的には前例もなく、議長への質問は困難でしょう。

 そこで考えられるのは、議事録が残る本会議や委員会ではなく、議運の理事会で、議長からの釈明の場として質疑を行なうという落としどころですが、野党が要求しても、議運の理事会で与党の自民党が反対すれば、そこで止められる」

 細田議長が拒否すれば、議長席にいても国会質問から逃れられるのだ。

 岸田自民党は、菅氏と細田氏という、安倍元首相を両脇で支えた2人の旧統一教会との関係を明らかにしようとはしない。そのことは、岸田首相の教団との「絶縁宣言」が口先だけの批判逃れで、関係を根元から絶つつもりなどないことを示している。

 ※週刊ポスト2022年10月21日号

 元稿:小学館 主要出版物 週刊ポスト【NEWSポストセブン】 2022年10月08日 07:00:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【話題】:玉川徹が処分されるなら貴方たちは? ■玉川を攻撃する橋下徹、三浦瑠麗、ほんこんのもっと悪質なデマを垂れ流した過去

2022-10-10 06:08:00 | 【新聞社・報道・テレビ・ラジオ・NHKの功罪・マスコミ・雑誌・著作権】

【話題】:玉川徹が処分されるなら貴方たちは?  ■玉川を攻撃する橋下徹、三浦瑠麗、ほんこんのもっと悪質なデマを垂れ流した過去

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【話題】:玉川徹が処分されるなら貴方たちは? ■玉川を攻撃する橋下徹、三浦瑠麗、ほんこんのもっと悪質なデマを垂れ流した過去 

 テレビ朝日玉川徹氏に対する批判が激しさを増している。

 玉川氏は9月28日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』のなかで、安倍晋三・元首相の「国葬」における菅義偉・前首相の弔辞について「これこそが国葬の政治的意図だと思う」「僕は演出側の人間として、テレビのディレクターをやってきましたから、それはそういうふうに作りますよ。政治的意図がにおわないように、制作者としては考えますよ。当然これ、電通が入ってますからね」とコメントし、翌日の放送で「電通はまったく関わっていないということがわかりました」と事実誤認を認めて謝罪した。

玉川徹が処分されるなら貴方たちは? 玉川を攻撃する橋下徹、三浦瑠麗、ほんこんのもっと悪質なデマを垂れ流した過去の画像1

『羽鳥慎一モーニングショー』番組HPより

 だが、謝罪後も著名人をはじめとして玉川批判は収まらず、10月4日にはテレビ朝日の篠塚浩社長が玉川氏を出勤停止10日間の謹慎処分に、さらに番組責任者の報道局情報番組センター長と番組担当チーフプロデューサーの2人も譴責処分にしたと発表した。しかも5日に配信された「FRIDAY」(講談社)の記事では、玉川氏の“降板”はすでに既定路線で、番組改編期に合わせて早ければ12月いっぱい、遅くとも来年3月いっぱいで交代となると報じている。

 いくら批判が高まっているとはいえ、あまりにも素早いテレビ朝日の対応──。無論、背景にあるのは大手メディアにとってタブー中のタブーである電通への配慮、そして菅前首相への忖度だろう。

 本サイトでは繰り返し指摘してきたが、菅前首相といえば官房長官時代、テレ朝の『報道ステーション』に圧力をかけた張本人。その上、テレ朝政治部には菅前首相の横浜市議時代からの付き合いとなる私設秘書の夫が在籍しているとも言われている。さらに、統一教会問題の報道をテレ朝が抑え込んでいるのは何らかの政治的圧力がかかっていると見られているが、その黒幕として自民党萩生田光一政調会長と並んで菅前首相の名前も取り沙汰されている。

 しかも、玉川氏の処分を発表したテレ朝の篠塚社長は、報道局長時代から安倍元首相とベッタリだったテレ朝の“ドン”早河洋会長の腰巾着的存在であり、安倍官邸の意を受け、早河会長の名代として報道現場に露骨な圧力をかけてきたことで知られている人物だ。舌鋒鋭い玉川氏のコメントは毎日のようにネットニュースになるなど話題性も高く、高視聴率の『モーニングショー』の顔でもあったために交代させられることはなかったが、政権批判を厭わない玉川氏を今回の問題を機に“厄介払い”しようと篠塚社長が考えてもまったく不思議はない。

 ◆玉川攻撃に興じる橋下徹はデマの説明を求められ「無償でのインタビューには応じていない」と回答

 だが、すっかり骨抜きとなったテレ朝の対応もさることながら、目に余るのは、玉川氏の誤報コメントに吹き上がり、猛批判を繰り出しているコメンテーターの面々だ。というのも、玉川批判に精を出している連中には、はるかに悪質なデマを飛ばした前科があるからだ。

 その筆頭が、元大阪市長の橋下徹氏だ。橋下氏は菅前首相とともに出演した2日放送『日曜報道THE PRIME』(フジテレビ)で、菅前首相の弔辞を「なにか菅氏のすべてを感じた」などと大絶賛した一方、「一部で演出だなんていう意見が出ていて、僕は絶対に許せない」と憤慨。Twitterでも〈裏付けのないまま広告代理店による演出があったと言うのは一線を超えた人格批判〉と玉川氏を批判した。

 「人格批判」って、こいつは何を言っているのか。電通が関わっていたかどうか裏付けがないままコメントしたことは玉川氏に非があるが、あの弔辞は「ウラジーミル、2人の力で駆けて、駆け、駆け抜けようではありませんか」などといった安倍元首相のスピーチを手掛けたとも言われている谷口智彦・元内閣官房参与がスピーチライターとしてかかわっていたと指摘されており、第三者の手によって“演出”されたものである可能性は高い。いや、そもそも政治家のスピーチに対し“演出されたものだ”と指摘することは、人格批判でもなんでもないだろう。

 だいたい、橋下氏こそ「裏付けのないまま」デマを垂れ流してきた張本人だ。たとえば、2020年に起こった日本学術会議の任命拒否問題では、橋下氏は〈学者がよく口にするアメリカとイギリス。両国の学者団体には税金は投入されていないようだ〉とTwitterに投稿。しかし、米国科学アカデミーも英・王立学会も政府から補助金が出ており、税金は投入されているのが事実だ。

 当然、このツイートには事実誤認を指摘する声が相次いだのだが、それを受けて橋下氏は〈これは説明不足だった。アメリカやイギリスでは、日本のように税金で学者団体を丸抱えすることはないが、学者団体に仕事を発注して税金を投入する〉などと釈明。アメリカでもイギリスでも日本よりはるかに大きな公金が投入されており明らかなデマであるにもかかわらず、謝罪も撤回もせず「説明不足」などとごまかしたのだ。

 その上、このデマについて、東京新聞望月衣塑子記者が橋下氏に取材を申し込むと、橋下氏の事務所は「現在は一私人としての立場なので、無償でのインタビューには応じていない」と回答。挙げ句、Twitterでは東京新聞と望月記者がフェアではない取材方法をとったかのように攻撃して問題をすり替えたのだ。

 ワイドショーのコメンテーターをはじめメディアで言論活動をつづけている人物が、デマの説明責任から逃げるとは……。そもそも、橋下氏は大阪市長時代、毎日放送の記者で後に映画『教育と愛国』を監督した斉加尚代氏に対し誤った回答をしておきながら攻撃と恫喝を繰り出したこともあるが、ともかく他人を批判する前に、まずは自身が飛ばしたデマについて、ごまかさずにしっかり訂正することのほうが先だろう。

 ◆「スリーパー・セル」デマで差別扇動した三浦瑠麗 いまだに謝罪も訂正もせず

 だが、さらに酷いのが、国際政治学者の三浦瑠麗氏だ。三浦氏は玉川氏のコメントについて〈発言のトーンによって、全ては消費者向けに仕組まれているのだというシニカルさを電波を通じて社会に植え付けてしまうことのほうが問題ではないか〉などと投稿したが、よくもまあこんなことがよく言えたものだ。

 ご存知のとおり、三浦氏といえば2018年2月に『ワイドナショー』(フジテレビ)において、「実際に戦争がはじまったら、テロリストが、仮に金正恩さんが殺されても、スリーパー・セルと言われて、もう指導者が死んだってわかったら、もう一切外部との連絡を絶って都市で動きはじめる、スリーパー・セルっていうのが活動をはじめるって言われてるんです」「それがソウルでも東京でも、もちろん大阪でも。いま結構大阪ヤバイって言われていて」などと、なんの根拠もないデマを語った。また、番組もデマであると指摘することなく、スリーパー・セルの解説として「一般市民を装って潜伏している工作員やテロリスト」とのテロップを流した。当然、「北朝鮮のスリーパー・セル=在日朝鮮人」と想起させ、差別を助長するものだと放送直後から大きく批判された。

 当時、本サイトでも詳しく解説したが(https://lite-ra.com/2018/02/post-3799.html)、この三浦氏の“スリーパー・セルでとくに大阪がやばい”発言はなんの根拠もない浅薄なデマだ。しかも、このとき巻き起こった批判に対し、三浦氏が反論で持ち出したのは、ネッシーが湖面から首を出した写真を初めて掲載して大きな話題になった、イギリスの右派系タブロイド紙「デイリー・メール」の記事。その上、三浦氏が掲げた「デイリー・メール」記事は同紙が取材したものですらなく、同紙よりもさらにお下劣な日本でいう実話誌のようなタブロイド紙「デイリー・スター」の記事を引用したものという始末だった(しかも内容は北朝鮮本国が工作員に向けてラジオ放送で暗号を送っているというだけのもので、テロを起こすとは書いていない)。

 この「スリーパー・セル」発言について、いまのいままで三浦氏は謝罪はおろか訂正もしていないが、この発言は差別を助長させる危険を孕んだものであり、実際、発言から約4カ月後に大阪府北部で最大震度6弱を記録する地震が発生した際には〈みんな気をつけろよ スリーパーセルが動き出す〉〈新幹線の次は地震。スリーパーセルの仕業だな〉といったツイートが散見された。ようするに、三浦氏のデマ発言は、在日朝鮮人に対するヘイトスピーチや差別・排外主義を助長させる思考を「電波を通じて社会に植え付けた」といえるものだったのだ。それでよく三浦氏は玉川氏を批判したものだ。

 ◆安倍元首相銃撃で“スナイパー小屋”デマを拡散させたほんこん 米・連邦議会議事堂乱入事件でも陰謀論

 もうひとり、閉口せずにはいられないのが、ほんこんだ。ほんこんは玉川氏のコメントに対し、自身のYouTubeチャンネルで「やり玉に挙げられた菅前首相には謝ったんか」「すべてのディレクターに謝罪せなアカンで。編集として、政治的意図を隠すようなことをしたらあかんちゃうの」「胸クソ悪いと思います」と批判を展開させた。

 まったく、どうしてほんこんが他人をとやかく言えるのか。ほんこんといえば、最近も“安倍元首相が銃撃された近くのビルの屋上にスナイパー小屋があった”とするネット上のデマに飛びついて拡散させ謝罪に追い込まれたばかりだが、公共の電波でもデマや陰謀論を飛ばしているネトウヨ芸人の筆頭株。実際、米・バイデン大統領の就任式の際には、『正義のミカタ』(朝日放送)において、連邦議会議事堂乱入事件について「警官の方が招き入れている映像も残ってる」「ANTIFAっていう証言も出ている」などと発言。ネット上では「BPO案件だ」という声があがった。

 しかも、ほんこんはデマや陰謀論を垂れ流すだけではなく、ネットリンチ・差別攻撃を招くような行為もおこなってきた(詳しくは既報参照→https://lite-ra.com/2020/08/post-5605.html)。また、テレビでも新型コロナの危険を矮小化するコメントを繰り返し、挙げ句、『モーニングショー』でコロナ死亡者数が増加していることを取り上げていた最中に〈死者 何歳? 言って欲しい〉などとツイートし、「高齢者なら死んでも仕方がない」と主張しているとしか受け止めようがない投稿をおこなった。ほんこんこそ「胸クソ悪い」言辞を繰り返してきた人物ではないか。

 このように、玉川氏を批判する当人が揃いも揃ってデマを飛ばし、三浦瑠麗氏やほんこん氏にいたっては「BPO案件」級のデマを公共の電波で垂れ流していたのだ。しかも、玉川氏とは違い、飛ばしたこれらのデマについて訂正も謝罪もしていないのである。

  そして、これほどのニセ情報を流すような人物であるにもかかわらず、番組を降板するどころか、いまだにしゃあしゃあとテレビに出演しつづけ、コメントを発している。その答えは一目瞭然で、彼・彼女らは政権側につき、政権を擁護するコメンテーターだからだ。

  実際、今回の玉川氏の問題だけにかぎらず、テレビで政権批判をおこなう人物にはネトウヨが大挙して押し寄せ猛批判をネット上で繰り広げ、官邸はテレビ局に圧力をかけ、国谷裕子古舘伊知郎岸井成格有馬嘉男などキャスターが降板するという事態が繰り返されてきた。その一方で、権力監視というメディア人の役割を捨てて政権擁護ばかりを口にするコメンテーターがデマを飛ばしても、不問に付されてきたのだ。

  政権批判をおこなうコメンテーターはいなくなり、御用番組ではフェイク流し放題──。今回の一件で、この国のテレビは独裁国家のような状態に近づきつつあることがまた明らかになったと言うべきだろう。(編集部

 元稿:LITERA・リテラ(本と雑誌の知を再発見) 主要ニュース 社会 【ジャナーリズム】  2022年10月06日  09:37:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

 

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【安倍元首相国葬】:菅義偉が弔辞で美談に仕立てた「山縣有朋の歌」は使い回しだった! 当の安倍晋三がJR東海・葛西敬之会長の追悼で使ったネタを

2022-10-10 06:07:40 | 【訃報・告別式・通夜・お別れの会・病死・事故死・災害死・被害による死他】

【安倍元首相国葬】:菅義偉が弔辞で美談に仕立てた「山縣有朋の歌」は使い回しだった! 当の安倍晋三がJR東海・葛西敬之会長の追悼で使ったネタを

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【安倍元首相国葬】:菅義偉が弔辞で美談に仕立てた「山縣有朋の歌」は使い回しだった! 当の安倍晋三がJR東海・葛西敬之会長の追悼で使ったネタを

 多くの国民が反対するなか、安倍晋三・元首相の国葬が9月27日に強行された。安倍元首相の業績とやらを振り返るフェイクだらけのPV、軍国趣味の式演出、男だらけの弔問客、ある意味安倍政権を象徴するグロテスクな葬儀だったと言えるだろう。

 そんななか話題になっているのが、菅義偉・前首相の弔辞だ。菅前首相といえば、スピーチ下手で有名だったが、今回は、ワイドショーやニュース番組でも繰り返し流され、「葬儀にもかかわらず自然に拍手が湧き起こった」など絶賛の嵐。

菅義偉が国葬弔辞で美談に仕立てた「山縣有朋の歌」は使い回しだった! 当の安倍晋三がJR東海・葛西敬之会長の追悼で使ったネタをの画像1

自民党HPより

 田崎史郎氏が「菅氏の言葉には心を動かすものがありましたね。昭恵さんも涙ぐむ場面があり、国葬でのハイライトでした」と評すれば、恵俊彰も「菅さんの心の声を初めて聞いた気がする」「(岸田首相の弔辞は)申し訳ないが、あまり響かなかった」と岸田首相をくさして菅を持ち上げた。

 橋下徹・元大阪市長は「菅さんと安倍さんは明らかに友人、友情…失礼な言い方かもしれませんけど純粋な小学校、中学校、高校生の友情関係を強く感じましたので、それが強く表れた最後の言葉だったと思います」と声を震わせた。

 ほんこんも「心温まる、感動的な弔辞。新聞の記事で全文を読ませていただいて、凄いなと思ったところで、涙してしまうというところでございました」と絶賛。

 さらには、菅本人も調子に乗って、御用メディアであるABEMAの独占インタビューに応じ、以下のように追悼の辞の執筆エピソードを開陳する始末だった。

「提案があったので、『大変だ』と思って一生懸命資料集めから。一気にではなくまず全体像を入れていくというか、“何をして、何をして…”という構想からした。それと、私自身が今まで発言したものを集めていき、(完成形になったのは)意外に早かった」

 しかし、この弔辞、そんな絶賛を受けるようなご大層なシロモノなのか。菅前首相の弔辞をめぐっては、玉川徹氏が『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日)で、「電通が演出した」という事実に反する発言をして、大炎上しているが、実際のところ、電通以外のスピーチライターがいようが菅前首相本人が書いていようが、薄っぺらなハリボテ的演出がされた駄文だったことに変わりはなかった。

 ◆「山縣有朋の歌」は安倍元首相自身がJR東海・葛西会長の追悼で引用したものだった

 その象徴とも言えるのが、山縣有朋の歌を読み上げたくだりだろう。菅前首相は弔辞でこう語っていた。

〈衆議院第一議員会館、千二百十二号室の、あなたの机には、読みかけの本が一冊、ありました。岡義武著『山県有朋』です。
ここまで読んだ、という、最後のページは、端を折ってありました。
そしてそのページには、マーカーペンで、線を引いたところがありました。
しるしをつけた箇所にあったのは、いみじくも、山県有朋が、長年の盟友、伊藤博文に先立たれ、故人を偲んで詠んだ歌でありました。
総理、いま、この歌くらい、私自身の思いをよく詠んだ一首はありません。
かたりあひて 尽しゝ人は 先立ちぬ 今より後の 世をいかにせむ
かたりあひて 尽しゝ人は 先立ちぬ 今より後の 世をいかにせむ〉

 ようするに、菅氏は、安倍氏の死後、倒れる直前まで読んでいた本を発見。その読みかけの最後のページに、暗殺された伊藤博文を偲ぶ山縣有朋の歌が載っており、それがいみじくも、自分の思いを表していると語ったのだ。

 ほんとうなら、「運命を感じさせる秘話」「ぐっとくるいい話」ではあるが、実際はそんなドラマチックな話ではまったくない。

 そもそも、この山縣有朋の歌を紹介すること自体、ある政治家が他の人を追悼するために使ったネタの使い回しにすぎなかった。
 
 ある政治家とは、ほかでもない安倍元首相だ。安倍氏は今年6月17日、Facebookにこう投稿している。

〈一昨日故葛西敬之JR東海名誉会長の葬儀が執り行われました。
 常に国家の行く末を案じておられた葛西さん。
 国士という言葉が最も相応しい方でした。
 失意の時も支えて頂きました。
 葛西さんが最も評価する明治の元勲は山縣有朋。
 好敵手伊藤博文の死に際して彼は次の歌を残しています。
 「かたりあひて尽しゝ人は先だちぬ今より後の世をいかにせむ」
 葛西さんのご高見に接することができないと思うと本当に寂しい思いです。
 葛西名誉会長のご冥福を心からお祈りします。〉 

 葛西氏といえば、安倍元首相の最大のブレーンと言われていた極右財界人で、第一次安倍政権下の2006年には国家公安委員や教育再生会議委員に就任。その後の首相再登板も猛烈に後押しして、第二次安倍政権以降は、首相動静で確認できるだけでも何十回も顔を合わせるなど、べったりの関係を築いてきた。安倍政権の政策への影響力もすさまじく、NHK会長などさまざまな人事まで左右していたことはあまりに有名だ。

 その最大のブレーンだった葛西氏が亡くなったとき、安倍元首相は葬儀で弔辞を述べたのはもちろん、さまざまなメディアで追悼の言葉を発したが、そのとき、持ち出していたのが、今回、菅氏が紹介した山縣の歌だった。

 これは、安倍氏にその歌が載っている評伝『山縣有朋』を薦めたのが、葛西氏だったからだ。
 
 安倍元首相は、首相在任中の2014年12月27日にホテルオークラの日本料理店「山里」で葛西敬之JR東海名誉会長(当時)、北村滋情報官(当時)と会食しているが、その席で正月休みの読書におすすめの本を葛西氏に尋ね、葛西氏から件の岡義武の『山縣有朋』を薦められたと報じられている。ちなみに、岡は葛西氏の東大時代の恩師で、『山縣有朋』や『明治政治史』についてさまざまなメディアで言及しているし、葛西氏が山縣有朋を信奉しているのも有名な話だ。

 ようするに、極右国家主義政治の師匠とも言える葛西氏から“日本の軍国主義路線の大元”山縣の評伝を教えてもらった安倍氏が、その師匠の追悼に本に載っている山縣の歌を使ったのである。実際、安倍氏は6月24日発売の極右雑誌WiLL」(ワック)8月号に掲載された櫻井よしこ氏との対談でも、葛西氏をしのび、葛西氏が山縣有朋を敬愛していたこと、葛西氏から岡義武の『山縣有朋』を薦められたことなどを語った上で、「まさに、私たちが葛西さんに贈りたい歌です」として、この歌を紹介していた。

 ところが、菅前首相は今回、故人である安倍氏が他の人を偲ぶために使っていたその歌を、何の説明もないまま、今度は自分の心情の表現として借用してしまったのだ。これって、弔辞のマナーとしてありなのだろうか。

 ◆菅前首相が弔辞で語った「安倍元首相の最後の読みかけの本」は嘘! 7年半前に読了していた

 もうひとつ、菅前首相の弔辞が問題なのは、安倍氏と山縣の短歌のほんとうのかかわりをネグって、インチキなドラマチック演出をしていたことだ。

 菅氏は、安倍氏の議員会館の部屋の机に読みかけの『山縣有朋』があったと言い、山縣の歌が載っていたページの端が折られ、歌のところにマーカーが引かれていたことから、そのページが銃撃される前に安倍氏が「ここまで読んだ、という、最後のページ」だとしていた。まるで読みかけのまま銃弾に倒れた安倍に導かれ、自分の心情を表す短歌に出会ったとでも言いたげに。

 だが、実際の安倍はこの『山縣有朋』を読みかけのまま倒れたわけではなく、とっくに読み終えていた。そもそも、前述したように、安倍氏が葛西氏からこの本を薦められたのが2014年末。いくら勉強嫌いで知られる安倍氏とはいえ、8年近く経つのにまだ読みかけということはないだろう。

 実際、安倍元首相は2015年1月12日のFacebookで、週末三連休を河口湖の別荘で過ごしたことを報告した上で、岩波新書版の『山縣有朋 明治日本の象徴』の表紙の写真とともに、〈読みかけの「岡義武著・山縣有朋。明治日本の象徴」 を読了しました。〉と投稿。〈伊藤の死によって山縣は権力を一手に握りますが、伊藤暗殺に際し山縣は、「かたりあひて尽くしし人は先立ちぬ今より後の世をいかにせむ」と詠みその死を悼みました。〉とくだんの歌も全文を引用して紹介している。

 それから7年半経って銃撃される前、議員会館の机の上にほんとうにこの『山縣有朋』があって、ページの端が折られ、歌のところにマーカーが引かれていたとしたら、それは「読みかけ」で「ここまで読んだ」という印ではなく、自分が銃弾に倒れる3週間前に葛西名誉会長が亡くなった際、葛西氏の「追悼」に使おうと、歌のところを“お勉強”し直したと考えるのが妥当だ。

「葛西さんが亡くなったし、追悼文、考えなきゃ。そういえば、葛西さんに薦めてもらった山縣有朋の評伝に、伊藤博文を偲んで詠んだ歌が載っていたな、あれ、使おう。ああ、ここここ」という感じだったのではないか。

 ところが、菅氏はそれをあたかも、安倍氏が銃弾に倒れる前、最後に読んだ本、ちょうど読みかけの最後のページにということにしてしまったのだ。

 菅前首相も、安倍元首相ほどではないが、葛西氏とは近く、安倍氏が自民党総裁に返り咲いた直後の葛西氏との会食にも同席している。普通に考えれば、安倍氏が葛西氏の追悼に山縣の歌を使っているのは知っていたはずだ。どう考えても事実を知りながら美談仕立てのためにしらばっくれたとしか思えない。

 ◆明治軍国主義の権化・山縣有朋を国葬の場で美談仕立てで持ち出すグロテスク

 いずれにしても、巨額の税金を使って開いた国葬の弔辞で前総理が明かした「運命の秘話」が、当の故人が別の人の追悼に使っていたネタの使い回しだったとは、なんというハリボテぶり。

 とはいえ、これだけなら、まさに“愛国者のハリボテ”だった無教養な安倍・菅コンビらしいオチというだけの話で済むかもしれない。

 しかし、今回の菅前首相の弔辞の本当の問題は、「使い回し」かどうか以前にある。それは国葬の弔辞で山縣有朋を持ち出したことそのものだ。

 そもそも山縣有朋といえば、明治政府の軍事拡大路線を指揮した日本軍閥の祖で、治安警察法などの国民弾圧体制を確立した人物。自由民権運動を潰し、天皇と国家神道支配の強化、富国強兵と中央集権体制の確立のため、自分の息のかかった地方長官会議に建議させ、井上毅内閣法制局長官や儒学者の元田永孚らに命じて、あの「天皇と国家のために命を捧げろ」と教える教育勅語をつくらせたことでも知られる。

 そして、安倍元首相の“明治軍国主義の祖”山縣への傾倒ぶりは相当で、首相在任中の2017年に防衛大の卒業式で「警戒監視や情報収集に当たる部隊は、私の目であり耳であります」「最高指揮官である私との意思疎通の円滑さ、紐帯の強さが、我が国の安全に直結する」などと語って、自衛隊を私兵扱いしていると批判を浴びたスピーチも、山縣が発意した「軍人勅諭」を踏襲しているとも指摘されていた。 

 また、菅前首相も自身に抵抗する官僚を監視し干し上げてきた弾圧体質も、自由民権運動を弾圧したり、反長州の人間を徹底的に排除するなどした山縣有朋と通じるものがある。

 しかし、税金を使った国葬の弔辞で、そんな軍国主義の権化のような人間の歌を、堂々と美談仕立てで紹介するというのは、連中が日本をグロテスクな軍国主義の国に引き戻そうとしていることの証明ではないか。〈今より後の 世をいかにせむ〉=これからの世の中をどうしていこうかって、その後、山縣が指揮した大日本帝国がどんな道を辿ったと思っているのか。

 ところが、マスコミはその危険性を検証することも、「使い回し」を指摘することもせず、冒頭で指摘したように、この菅の弔辞を「泣けた」「素晴らしい」と絶賛している。

 統一教会報道と国葬批判で少しはマシになったと思っていたが、この国のヤバさは相変わらず、というしかない。(編集部

 元稿:LITERA・リテラ(本と雑誌の知を再発見) 主要ニュース 社会 【社会問題・安倍元首相の国葬儀】  2022年10月01日  05:00:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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【岸田内閣】:山際大臣に迫る辞任Xデー 旧統一教会との“後出し接点”続々発覚のウラに地元関係者リーク説

2022-10-10 06:07:20 | 【事件・未解決・犯罪・疑惑・詐欺・闇バイト・オウム事件・旧統一教会を巡る事件他】

【岸田内閣】:山際大臣に迫る辞任Xデー 旧統一教会との“後出し接点”続々発覚のウラに地元関係者リーク説

 『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【岸田内閣】:山際大臣に迫る辞任Xデー 旧統一教会との“後出し接点”続々発覚のウラに地元関係者リーク説

 山際大志郎経済再生相は3日の会見で、旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)のトップ・韓鶴子総裁と会っていたことを初めて明らかにした。次から次へと飛び出す後出し接点。3日から始まった臨時国会で野党から集中砲火を浴びるのは必至だ。政界では大臣辞任Xデーがささやかれている。

<picture>集中砲火は必至(山際大志郎経済再生相)/(C)日刊ゲンダイ</picture>
集中砲火は必至(山際大志郎経済再生相)/(C)日刊ゲンダイ

 ◇  ◇  ◇

 韓総裁氏と会っていたのは、2018年旧に統一教会がさいたま市で主催したイベント。山際氏は「宴会のような会場で『こんにちは』ぐらいは言ったかもしれない」「(韓総裁と)どっかで会ったなというのは覚えていた」と明かした。これまで、旧統一教会関連イベントに「出席したと考えるのが自然」と他人事を装っていたが、さすがに韓総裁と会ったことは記憶にあったようだ。

 驚いたのが、韓総裁との対面をこれまで明らかにしてこなかった理由だ。

 「それがどこだったかわからないという状況で話すのは不正確なので、話さなかった」と釈明。旧統一教会との接点は日時や場所が不明でも報告する議員は少なくない。あまりにも、苦しい弁明だ。

 山際氏は旧統一教会との関係を明かさず、大臣留任。その後、接点を指摘され、追認する対応が続いているが、まだまだ、接点は眠っているようだ。山際氏本人も「他にも会合に出席した可能性はある」と語っている。

<picture>旧統一教会の韓鶴子総裁(写真)との対面が、「どこだったったかわからなかったから(話さなかった)」とはあり得ない(C)YonhapYNews Agency/共同通信イメージズ</picture>

  旧統一教会の韓鶴子総裁(写真)との対面が、「どこだったったかわからなかったから(話さなかった)」とはあり得ない(C)YonhapYNews Agency/共同通信イメージズ

 ◆野党の格好のターゲットに

 山際氏と旧統一教会との接点が次々に出てくるのは、地元関係者が情報を流しているからだ、ともされている。足元が情報源だとすると情報流出は止まらないのではないか。

 「山際大臣は、ほとんど川崎の選挙区に根ざした政治活動をしていません。選挙で勝ってきたのは野党候補が弱いからです。自民党の看板と統一教会票で当選を重ねてきた。上から目線で偉そうな山際大臣のことを、県議や市議はこころよく思っていない。今後、新たな事実が発覚するのは避けられないでしょう」(地元政界関係者)

 野党は山際氏をターゲットに予算委員会などで徹底追及する方針だ。いつ、大臣辞任に追い込まれてもおかしくないように見える。

 「山際大臣の答弁も危ぶまれています。野党の質問をうまくかわすタイプではなく、国民の怒りを買うような余計なことを答弁し、紛糾を招く可能性もある。それでも、当面、岸田首相は山際大臣を続投させるつもりのようです。岸田内閣は大臣8人、副大臣11人、官房副長官2人が統一教会と接点があり、安倍元首相との深い関係も問題にされている。統一教会関連の質問が山際大臣に集中すれば、防波堤になり、他の関係者への追及はおろそかになる。しばらく、山際大臣にサンドバッグ役をやらせ、国会審議がストップした時などに辞めさせるつもりなのでしょう」(自民党関係者)

 とっとと辞めた方が傷が浅くて済みそうだ。

 元稿:日刊ゲンダイ DIGITA 主要ニュース ライフ 【暮らしニュース・政局・岸田内閣・山際大志郎経済再生相は3日の会見で、旧統一教会(現・世界平和統一家庭連合)のトップ・韓鶴子総裁と会っていたことを初めて明らかにした事案】  2022年10月04日  13:50:00  これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。

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