【兵庫知事選挙】:「パワハラ」「おねだり」報道とSNS選挙 教訓は 東大名誉教授に聞く
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【兵庫知事選挙】:「パワハラ」「おねだり」報道とSNS選挙 教訓は 東大名誉教授に聞く
SNS(ネット交流サービス)の台頭で、民主主義を支える選挙のありようが変化している。兵庫県知事選では、議会の不信任を受けて失職を選んだ斎藤元彦氏(47)が出直し選に臨み、SNSで大きな支持を集めて再選された。
一方、ネット上にはデマや誹謗(ひぼう)中傷も飛び交った。教訓を生かし、SNS選挙にどう向き合うべきか。橋元良明・東京大名誉教授(情報社会心理学)に話を聞いた。
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◆「メディア不信」と「ヒーロー像」
兵庫県知事選ほどSNSの影響力を見せつけられた選挙はなかった。
「斎藤氏に非はなかった」「既得権を持つ者がはめた」などの発信は、それなりの説得力を持って有権者に伝わった。
テレビや新聞が「パワハラ」や「おねだり」で斎藤氏を一斉に攻撃したのは「中立性に欠ける」との認識が広まり、「マスメディアが既得権に加担した」との意見が受け入れられやすかった。
加えて、「陰の巨悪に一人で戦いを挑む」というSNSが作った斎藤氏のヒーロー像も、若者や女性を中心に共感を呼んだ。
◆SNSは「もろ刃の剣」
SNSというツールは選挙と親和性が高い。その情報量と拡散力は候補者と有権者双方に大きなメリットをもたらす。
候補者はテレビや新聞の時間的・量的公平性にとらわれず、政策などを自由に発信できる。イメージ作りがしやすく、有権者と双方向のやり取りが可能だ。有権者はテレビ番組の時間配分や構成に付き合わなくても、欲しい情報に効…
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元稿:毎日新聞社 東京朝刊 主要ニュース 政治 【選挙・兵庫県知事選挙・SNS(ネット交流サービス)】 2024年12月27日 05:01:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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