【政界地獄耳・06.01】:新たな差別や悲劇を生んでいる戦争を岸田文雄はどう見るのか
『漂流する日本の羅針盤を目指して』:【政界地獄耳・06.01】:新たな差別や悲劇を生んでいる戦争を岸田文雄はどう見るのか
★G7広島サミットではウクライナのゼレンスキー大統領の参加で、西側各国の反ロシア決起大会の様相を見せたが、その後の欧州では新たな変化が生まれたといっていい。先月29日に公開された映像では「いつ前進するのか、決定は下された」というゼレンスキーの反転攻勢の言葉が公開された。またポドリャク大統領府長官顧問はツイッターで「特定の日時に始まる『ひとつの出来事』ではない」と反転攻勢が特別な動きであることを示唆している。
★首都モスクワに2度目のドローン(無人機)攻撃が始まるなど、ゼレンスキーの武器供与陳情のための欧州歴訪や広島サミットでの駄目押しが功を奏したということになれば広島の地が、対ロシア反転攻勢の首脳会議の場になり、前線基地になったといえるがロシアのプーチン大統領はドローン攻撃をすべて迎撃したとしながら「テロ行為の兆候だ」「ロシアを挑発している」と強い不快感を示した。また先月30日、ロシアのラブロフ外相はゼレンスキーの和平計画ではウクライナ東部とクリミアにある「ロシアの全てを破壊する」とあるが、「西側諸国はジェノサイド(大量虐殺)を直接支援している」とけん制した。双方とも戦後処理を巡り戦争が大詰めを迎えている可能性をにじませている。
★一方、先月29日、ポーランドのドゥダ大統領はロシアの影響を受けたとされる個人を特定する調査法案に署名した。調査委は該当者を公職から排除する権限を持つため、欧州連合(EU)は野党や判事が標的になりかねないと懸念。欧州ではロシア擁護を理由に自由や公正に介入する土壌が生まれたことに衝撃を受けるとともに、危険な流れに懸念が示されている。この戦争が両国国民の生命財産を奪ったこと以外に新たな差別や新たな悲劇を生んでいることを議長国日本と、首相・岸田文雄はどうとらえているのか。(K)※敬称略
◆政界地獄耳
政治の世界では日々どんなことが起きているのでしょう。表面だけではわからない政界の裏の裏まで情報を集めて、問題点に切り込む文字通り「地獄耳」のコラム。けして一般紙では読むことができません。きょうも話題騒然です。(文中は敬称略)
元稿:日刊スポーツ社 主要ニュース 社会 【コラム・政界地獄耳】 2023年06月01日 08:19:00 これは参考資料です。 転載等は各自で判断下さい。
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